No290 「盲従する人間」よりは「しっかりした人間」が頼もしい。
皆さん、今晩は。伊東です。今日一日いかがお過ごしだったでしょうか。私はようやく畑仕事がゴーサイン出まして、行って見たはいいんですが…。正直、これからのリカバリーが大変です。何しろ スクスク伸びていたのは雑草。 …厳しい状況ですが、あきらめの悪さは誰にも負けない人間(自称)として、とことんあがいていきます。これで売り物にならなければ自分で消化します。 さて、教育基本法が国会で議論されようとしていますが、その教育について、気になる記事を3つ見つけました。まずはカッシーニともえさん…じゃなかった、皆川朋枝さんのブログ記事「安倍政権でニート増加!」。続いてmew-run7さんの「「子供を飼い慣らす」「日本が滅びるとショックを与える」教育再生?!+鳩山・安倍の代表質問」。そして、最近リンクをつながせていただいたGK68's Redpepperさんの「教育を受ける権利は、誰もが有する」と、以上三題の記事から思った事を書いてみました。======================== まずは皆川さんの記事で気になったのは「学校、教師の評価制度」についてです。安倍内閣はイギリスでこの制度が教育をよくしている、としてこの制度の導入を目指しているそうですが、高評価を得たいために「出来の悪い生徒・問題のある生徒を排除していくように…。その結果3、000人程度だった退学者が制度導入後12,000人に急増したそうです。彼らが成人し、(イギリスで)ニートが社会問題化する要因になったんだとか。」 (以上強調部分は皆川さんのブログから引用しました) こういう事態が起きたそうです。誰か知らんけど一部の大人の都合で、一人一人の子供たちが教育を受け、成長するチャンスを逃してしまい、社会に加われないってのは絶対に起こしてはいけない事。「競争」して他人と比べさせてムチでひっぱたくのではなく、「一人一人の人間が自覚的に成長できる」教育の方がずっといいんですけどね。 競争なんて、そうやって生きていく中で自然と「あいつにゃ負けねぇ」という形で出るものであって、上から「オラオラオラオラオラオラオラオラ」(※「ジョジョの奇妙な冒険」空城丈太郎ではありません。念のため)ってやるのは、原付バイクにジェットエンジン詰め込むようなもの…原付バイク=子供をぶっ壊してしまいますよ。表面上に現れなくても、どこかでね。 行政の行動で必要なのは「子供一人一人に必要な教育条件を整える事」である事を示して、皆川さんのこの記事へ賛同・連帯します。======================== こればかりでも「おいおい」なんですが、もっとビックリしたのがmew-run7さんの記事で、「教育改革国民会議」という所では、下記のような意見が並んでいたという。一つ一つツッコミを入れていきます。(普段はボケ役ですがそんな事言ってられまへん)『(行政が)子どもを厳しく「飼い馴らす」必要があることを国民にアピールして覚悟してもらう』…子供は「教育」するもの。ペットでも「しつけ」をするものでしょう。子供は「家畜」かい。おっと家畜に失礼。『「ここで時代が変わった」「変わらないと日本が滅びる」というようなことをアナウンスし、ショック療法を行う』…携帯電話でオレオレ詐欺する人とレベルが変わりませんね。『一定レベルの家庭教育がなされていない子どもの就学を保留扱いする』…そういう環境だからこそ関わる事が必要だろう。見捨てる気か?『遠足でバスを使わせない、お寺で3~5時間座らせる等の「我慢の教育」をする』…私の通っていた小学校では、秋の遠足ではそうしていました。自主的なカリキュラムの中でこういう事をやってもいいけども、この人達の意図は別なところにあるんでしょうね。『簡素な宿舎で約2週間共同生活を行い肉体労働をする』…一つ上の記述に同じ。『満18歳で全ての国民に1年ないし2年間の奉仕活動を義務づける』…それがいつ「徴兵制」に変わるやら。そういう奉仕活動は「お仕着せ」では成功しない。自分たちから「自分が世に役に立つためにはどういう活動したら良いか」というのを考える事が出来る教育こそが必要。『マスコミと協力したキャンペーンを行う』『教育基本法を改正を提起し、従来の惰性的気風を打ち破るための社会的ショック療法とする』…具体的な中身と、その発言者の本音、語ってください。『ショック療法』てなモノで簡単に教育基本法変えられたら困るんですよ。『惰性はダセー(by伊東)』はその通りですが、実行をサボってきたり、捻じ曲げられてきた現行法をその通りやってみる、だけでも違うと思いますがいかがでしょうか。『改革を受け入れる基本的土壌をつくる』…ある意味本音見え見え。どんなに理不尽なことでも「サー、イェッサー」で済ます人間作りですか。「考える事」を知らない人間は、後で泣き見ますよ。 …と、ここまで突っ込みいれてお終いにします。言葉の字面の上だけでは立派な文字もありますが、このことを話し合っている「教育改革国民会議」の目的やメンバーを見るとどうもね…。mew-run7さん、貴重な情報ありがとうございました。======================== そして、ラストはGK68さんですが、記事の中でショッキングな記述がありました。(以下引用) 1986年に出された大蔵省委託研究の「ソフト化社会の家庭・分化・教育 -今後21世紀に向かって日本の教育システムはどのような方向に進むべきー」という報告書が紹介されている。 そこでは、次のような信じがたいことがまとめられている。 ・21世紀は、国家は教育を提供しない。(引用終了) …あははははははは。大笑いしたくなりますわ。そこまでやるか大蔵省。社会保障もそうだけど、今現在、世界全体を比べてみれば、平均寿命にしても、教育水準にしても高水準を保っていますが、それは何によって成し遂げられたかといえば「一人一人現場に立つ人の頑張り」と「それを支えた制度」 この両輪があったからなんですよ。もちろん状況などが違えばそれに対応することは必要ですが、肝心の支える装置をなくしてしまったんでは話になりません。 今私がはまっているマンガ「アイシールド21」で、瀧夏彦という「高校一年で掛け算九九の7の段以降が出来ない」バカ(…私伊東同様、悪口ではありませんので)がいますが、彼にしても、興味を持ったものに関しては貪欲に物事を吸収します。元々勉強というのは、新しい事を覚える「楽しみ」ってのがあるから面白いはずなんですが、そこがどうにもズレてしまってるんですね。その考えの根底にあるのが「何割かの子供が分かれば後はどうでもいい」という教育なんです。教育の上で一番保たれていなければならない「学校を置くこと」すら出来ないのであれば、そんな政府はいらないよって言いたくなります。GK68さんは、こう語って自分の記事を閉じている。(以下『』内は引用部分です。)『日本は識字率が世界でもっとも高い文化的な国であるが、10年後には、文字の読み書きができない人がアメリカ並みに増えているかもしれない。 そのとき、犠牲になるのは、いつも決まっている。社会的な弱者である。 再チャレンジ? ふざけるなといいたい。チャレンジできない、夢も希望もない社会をつくってきたのは一体誰か。自民党の政治ではないのか。 こうした政権は、さっさと終わりにしてしまわないと、庶民の生活は、アメリカ並みに早晩崩壊させられる。』 全く同じ事を私も思っています。GK68さん、貴重な記事をありがとうございました。======================== てな訳で、今日は日頃お世話になっているブログさんの記事を見ながら、思った事をズラズラと書いてみました。何か「人の記事を使って~」(別な表現もありますが「セクハラ」言われそうで…ヒント・相撲。)記事を書くのも難でしたが、何かを考える一歩にでもなっていただければ幸いです。改めて皆川さん、mew-run7さん、GK68さんありがとうございました。 今日も長文になってしまいました。最近「短文で上手くビシッと伝えられる人がカッコイイ」というのは分かりますが、どうにも「ラジオ番組のパーソナリティー」風に記事を書いてしまうもので…いつもいつもすみません。拙稿読んでいただきましてありがとうございました。また明日お目にかかります。 伊東はバカだけど畑仕事すると、少―――しは頭の回転が良くなるようだな、と思った方も、ウン、この意見に賛同だ、と思った皆さんもクリックお願いします。