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ウエスティ Benの部屋

ウエスティ Benの部屋

12月26日(月)

朝の3時15分起床。
さすがにエジプトもまだ夜だ。
朝食を取りにレストランに行くと、昨夜のクリスマスのパーティーがまだ続いている様子。ディスコもまだ終っていないようだった。

カイロ空港に5時過ぎに到着。
6時50分発 エジプト航空115便でルクソールへ移動するのだ。
国内線の待合室は狭く、座る場所も無いくらい混みあっていた。
8時頃にルクソールに到着し、クルーザーの乗船時間になるまでナイル川東岸を観光した。

まずはカルナック神殿。

カルナック神殿

凄い!素晴らしい!まさに畏敬の念を感じずにはいられない。
大きすぎてカメラに上手く収まらないのだ。
入り口からスフィンクスの並ぶ参道、第1、2塔門を抜けて大列柱室には高さ23m、15mの2種類の巨柱が134本も立ち並んでいる。柱のレリーフが美しい。まさに圧巻。
そして更に中に進むと、第3塔門を経てトトメス1世のオベリスク、その娘であるハトシェプスト女王のオベリスク、とさらに奥に続く。

スカラベ
スカラベの像。周りをグルグル回ると良い事がある?

スカラベは日本語で「糞転がし」。牛の糞を転がして丸くしていく所から古代エジプトでは丸い球=太陽を連想したらしい。

こうやっていくら言葉を連ねても、カルナック神殿だけは一度行ってみないと感動は伝わらないと思います。

次はルクソール神殿へ。

ルクソール神殿

かつてここはカルナック神殿とスフィンクスが両脇に並ぶ参道によって結ばれていた。今なおその一部は埋もれたままだと言う。
写真にもあるが、正面の第1塔門には2本のオベリスクが立っていたが、現在は左の1本だけである。
右のもう1本はパリのコンコルド広場にあるのだという。
エジプトからかつてフランスに贈られたのだという。
そういえば、ロンドンのテムズ川べりにも一本オベリスクがあって、それもエジプトから運ばれたものだと聞いた事がある。
こうして西ヨーロッパ各地にエジプトのオベリスクをはじめとする色々なものが持ち出されたのだ。

ルクソール神殿に入って興味深かったのは、中にはモスクや教会の礼拝堂跡が残っている事だ。
モスクの中には現在も使われているものもあるという。

ラムセス2世
ルクソール神殿のラムセス2世像。
ラムセス2世の最愛の王妃ネフェルタリが彼を支える小さな像が向かって右下に見える。
ラムセス2世の像の巨大さとネフェルタリの像の小ささとの対比が面白い。
彼が左手に持っているのは王のしるしの印鑑(スタンプ)。
彼とネフェルタリが左足を一歩前に出しているのは生者のしるし。
両足を揃えるのはミイラでわかるように死者のしるしだと言う。


見学を終えて、いよいよクルーズ船のRADAMIS 1世号に乗船。 
昼食を取り、少し休んで岸壁脇に見えるルクソール博物館へ歩いて出かけた。
9時から12時まで開館し、その後4時まで休館しているので4時前になると観光客が並び始めた。
ここはカイロの考古学博物館と比較するととてもモダンな雰囲気で展示も証明やディスプレイに凝っている。
新しくは2003年にルクソール神殿で発見された像などが展示されており、なかなか見ごたえがあった。
小一時間でだいたいの展示を観終え、船に帰ってアフタヌーンティーで休憩した。

その後、ルクソールのスーク(市場)ヘ出かけた。

スーク(Luxor)

ワクワクしながら、車のクラクションと喧騒に満ちた街中へと繰り出した。
エジプトの車は本当にクラクションがウルサイ。
ガイドによると、運転する時はクラクションを鳴らさないと、逆に叱られるそうだ。
スークでも遺跡の周辺でも観光客と見ると、現地の物売りが「1 dollar」と声をかけてくる。本当に1ドルかと、言うとそうではない事が多いので、この「1 dollar」というのはどうやら挨拶として受け取った方が良いようだ。

私のスークでの探し物は香水瓶。

香水瓶

スークでは商品に値札がついていないので、それぞれ値段交渉して買うのが基本だ。
だから同じ店で同じ品物を買っても値段が違う事がままある。
ひとくせもふたくせもありそうなおじさんと値切り交渉するのはよいが、人の良さそうな相手だったり、子供相手では少し気がとがめるが、仕方ない。
香水瓶を仕入れた後はカフェでシャーイ(ミントティー)と水タバコに挑戦。
水タバコには「りんご」と「蜂蜜」の2種類の香りがあり、蜂蜜の方がノドにきつい感じがした。

クルーザーに帰船して夕食。
夕食はブッフェの時とコースでサーブされる時がある。
アルコールはイスラム教徒の多いエジプトでは嗜む人は少ないと思われるが私達の夕食には必需品(?)。
ビールはサッカラかステラ、ワインはヨーロッパ大陸から輸入されている物もたくさんあったが、かなり割高。
そこでエジプトの赤ワインのオベリスクとカベルネ・ソーヴィニョンを試した。
オベリスクは爽やかで飲みやすく、カベルネ・ソーヴィニョンは少々苦味がある。私はこちらの方が好み。
こうしてほとんど毎晩ワインのボトルが空いて行ったのである。


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