カーンとレーマンの友情による勝利!
こういう試合が見れるからサッカーは面白い!アルヘンティナvsドイツアルゼンチンは圧倒的ボールポゼッションで(Arg65:Ger35)ドイツゴールを襲い続け、すばやいカウンターでドイツがアルゼンチンサイドを崩し攻撃の起点となる。前半はアルゼンチンもドイツも決定的なゴールどころか攻撃の形とシュートができなかった。後半開始速攻、リケルメのCKを見事にアジャラが決める。前半のCKは二アポストのソリンをひたすら狙い続けてただけにゴールのど真ん中に落としてきたクロスにドイツは対応しきれずアジャラがヘッドでゴール。そこからドイツの猛攻が始まる。まず、ボロウスキー投入でパサーを増やして得意のサイド攻撃にもって行きやすくした。それに対しペケルマンは血迷った采配をする。なんとリケルメを外しカンビアッソ投入でアルゼンチンは攻撃の核を失った。度々襲い掛かるアルゼンチンゴールで不運なことに突っ込んだクローゼとアルゼンチンGKアボンダンシェリが交錯しクローゼのニーキックがアボンダンシェリのわき腹を直撃!!アボンダンシェリ一発KO!!で、GKの交代でレオ・フランコ登場。これでアルゼンチンは不運な交代カードを使う羽目になった。それでクレスポとリケルメを下げたアルゼンチンは何もできなくなった。ひたすら孤軍奮闘するテベスが印象的だった。で後半35分、左サイドからバラックのクロスにアルゼンチンのペナルティーエリアでボロウスキーがヘッドでGKとDFの間にボールをあげると、そこに待ち構えたクローゼがキック並の速さのヘディングで押し込み同点ゴール!クローゼ自身も今大会5得点目で通産10得点の王台に乗せた。後半と同じく延長もアルゼンチンは攻撃の形のないままなんとかドイツ陣までボールを運び無理やりシュートを打たされる形で攻撃が終わってしまう。一方ドイツはサイドからアルゼンチン守備陣を翻弄し続けたが決定的チャンスを作れなかった。そして運命のPK戦に・・・みんな覚えているだろうか・・・CL準決勝のリーガエスパニョーラのお荷物的存在とプレミアのトップクラスのチームの戦いを・・・そして後半43分お荷物的存在チームを強くしたスーパースターが獲得したPKを渾身の力で放ったのを・・・そしてそれをとあるドイツ人が神がかり的セーブでとめたことを。そうです!アルゼンチンの10番でもあるリケルメは今年大事な大一番でレーマンにとめられているんですよ。交代で出れないリケルメのためにもレーマンを打ち破ってくれと思ってましたが、PK前に視聴者の涙を誘うシーンが・・・どこにも写真がないから悲しいけど・・・PKにはいる前にオリバー・カーンがイェンス・レーマンを後ろからそっと励ましに行きがっちりと握手をするシーンです。二人の間にどういう会話があったのか・・・ライバル同士で犬猿の仲の二人だったのにあの場面でカーンががっちりと握手をしにいったのには世界のサッカーファンが涙したことでしょう。PKはドイツがあっさりと4人ともアルゼンチンはカーンとレーマンの二人分の気持ちのこもった魂のセービングの前に二人しかゴールを割れず4-2でドイツ勝利となった。アルゼンチンがここで去るのは寂しい。メッシをもっと見たかったし何よりリケルメとアイマールの共存が見たかった。そのためにも今日の試合はドイツが先制して中盤でリケルメ+アイマールというのがもっとも見たかっただけに、残念です。今大会パブロ・アイマールは1試合しか出ていないドイツ大会となってしまった。あれほどの才能のある選手があの程度しか活躍できないというのが非常に残念です。ペケルマンの評価も結局の結果論としては下がることになるでしょうかね・・・