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2005/06/04(土)22:55

海鳴

夢の中でも。(32)

まだこの髪がようやくひとつに束ねられるようになったあの頃 出会ったきみは どこか懐かしくて まるでずっと となりにいたようで 二人で見た 朱い花を まだ 覚えていてくれている?  あなたのそばに立ちつくして  真夏の夜空見上げてる  …今でも  意識を手放しそうになる不安はまだ 消えそうにもない  目を閉じて 長い夢から醒めても  あなたはあたしのそばにいてね  他の何からも傷付けられたっていいよ  でも あなたからだけは お願い…やだよ。 最初で最後に きみの眠る顔を見た晩 どうしようもなく淋しくて泣きたくなってた ほんとはもっと楽しくて忘れたくなかったはずなのに なぜだろう?切れそうな糸を手繰り寄せてたようだった  いつも 声を与えて くれる想いとか  あたしには見えない世界のどこかに でもそっとある言葉とか  触れられた気がしてあったかくなる心とか  左胸がじんとするの 信じてたっていいよね?   ありがとう でもさよなら いとしかったひとよ 優しさもちゃんと憶えてる悲しかったことも 振り返りはしない日々だけれど 心の片隅には息づいてるから  ねえ あなたに  この声がもしも聴こえるなら  そばにきて あたしを早く抱きしめてね

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