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紫色の月光

第二話「ジョーカー」

第二話「ジョーカー」



白の空間には、二人の人物がいた。
一人はニック。もう一人は青髪に青い瞳が特徴的な男、マーティオだ。

マーティオの足元には大鎌の切っ先が突き刺さっており、右手の前に柄がある。抜こうと思えば何時だって抜き取れる状態だ。
しかし、マーティオはそれを拒んだ。

ニックは思いがけない返答に戸惑ったが、それに返す言葉を発する前にマーティオの左手の人差し指がニックに向けられた。

「正直に言うと、お前がこれを俺達に与えようとする意図が掴めない。教えてもらったら考えてやってもいいぞ?」

何故か妙に偉そうにしており、それでいて無表情。奇妙な男だ。
ニックは「ふっ」と鼻で笑うと、白衣の懐に両手を突っ込んだ。
ゴソゴソと左右の手を動かしているニックを見て、マーティオは思わずコンバット・ナイフを取り出すが、

「ふっふっふっ。ならば、その答え。ゲームの最中に教えようではないか!!」

ニックはそう言うと、懐から両手を「バッ!!」と広げた。その両手にはカードの山札が左右の手に一つずつ握られていた。

マーティオはそれを見て一言。

「・・・・・・やり方を教えてくれ」





エリックは目の前にいる敵がこちらに何かを投げたのを見た。
肉眼で何とか見えるレベルだが、数でこられたら細くて小さい為、見失いやすい武器。
それは針だった。
ピエロはマーティオに左手をぶち抜かれているが、右手や両足は満足に使える状態だ。
ダッシュして距離をとり、右手で針を投げる。そういう戦法だ。

だが、流石に左手の痛みを我慢出来なくなったのか、ダッシュしている最中で突然立ち止まった。彼の左手は血が未だにドクドクと流れており、とても痛々しい。

ピエロはエリックや警官が自分に追いついたのを目で確認すると、不気味な笑みを浮かべた。まるで自分の勝利を確信したかのように、だ。

「ふっ、ふふふふふ・・・・あははははははははははは!!!!!!」

ピエロは高らかに笑う。
「何が可笑しい!?」とエリック達は揃って言うが、ピエロの耳には聞こえていないようだ。
すると、ピエロは両手を天に向けて広げ、叫ぶ。

「来い!! ディーゼル・ドラグーン!!」

その声が聞こえたと同時、エリック達の右側にある高層ビルが突然崩れ落ちた。
白煙が立ち昇る中、ビルのあった場所から妖しく赤に光る一つ目が現れた。
ネルソンは「出たな!! 亡霊め!」とか叫んで煙の中に発砲し始めるが、それで効果があるとはエリックには思えなかった。
何故なら、もし先ほどピエロが叫んだ物がこの一つ目だとすれば、本当に勝ち目が薄くなると知っているからだ。



『ディーゼル・ドラグーン』

それは、イシュが所持する機動兵器だ。
構成員には一機ずつ与えられ、AI機能も搭載している為、呼んだらすぐにやってきてくれる。分かりやすく言うならば、機械のパシリのようなものだ。勿論、友人操縦であるのだが、今のようにAIがパイロットに代わって戦ってくれることだって出来る。

最近では軍がこれに対応する為の機動兵器を作っているとか言う噂もあるが、その前に「ディーゼル・ドラグーン」が大暴れし始めたら何の意味も持たない。
そもそも何で軍に総攻撃をかけないのかがエリックには不思議でならなかった。
イシュと言う組織は、機動兵器だけでも軍とかなりの戦力差がある。勿論、イシュ側が有利だ。
その理由は、向こうには「天才科学者」がいるからである。

ノモア・レクリウス。それがイシュが誇る「天才科学者」の名前だ。
「ディーゼル・ドラグーン」の開発者であり、イシュのテロ活動を支える兵器―――――イメージ的に言うならば、未来からやってきた猫型ロボットのポケットの中から出てくる奇妙なレーザー銃とかそういう感じ――――――――を作っている張本人だ。

過去の経歴も一応知っている。
アメリカの大学を僅か6歳で卒業したと言う、当時の「超天才少年」である。
現在の年齢は47歳。
今の軍隊はレーザー光線とか言う物を普通に扱っている。
それならばと、彼は対抗意識を燃やして、一気に機動兵器を作り上げたのだ。
因みに、この事は新聞の三面広告に堂々と書かれていた。しかも本人が直接イシュに関わっている事を世間に広めたのだ。


(天才ってわからないな・・・・・)

昔、マーティオから「馬鹿と天才は紙一重」と言う言葉を聞かされた。
なるほど、ノモアのことを言うのだとエリックは納得した。天才の考えている事は自分たちからしてみれば馬鹿げている様に見えるのだろうと。そう思った。

だが、考えても見る。
あのネルソン警部はどうなのだろうか、と。

これもマーティオから聞かされた言葉なのだが、「能ある鷹は爪を隠す」と言うらしい。
だが、ネルソンの場合、どう見ても素でボケてるとしか言いようが無い。
と、言う事はつまり、

(正真正銘のアホって事か)

目の前にある危機に対処する事を忘れたエリックは、納得したかのように頷いた。







白の空間の中、ただ静かに二人がお互いの山札からカードを一枚ずつ引いていっていた。
マーティオは静かに引いた一枚を手札に加えて、戦略を練る。

二人がやっているカードゲームのルールは簡単だ。

自分の陣地の「司令部」を守り通しきれた方が勝ち。
破壊された方が問答無用で負けだ。

攻撃方法は、「兵隊カード」や「戦車カード」と言ったカードで向こうの『軍隊』と戦う、と言うシンプルなゲームだ。

マーティオが自分の手札にある7枚のカードの中から、「ディーゼル・ドラグーン」のカードを出した。
因みに、「ディーゼル・ドラグーン」を初めとする「機動兵器カード」は単体ではトップクラスの位置にある。

「ぐあっ!? 何でお前さんはいきなりそんな素敵カードを!?」

「お前の番だぞ。早く出せ」

いきなりの「ディーゼル・ドラグーン」の来襲によって慌てるニック。だが、外では本物が出現しているなんて事は二人はまだ知らない。

1ターン目から色んな意味で恐ろしく苦しむニック。
悶え、苦しむ姿を必死にジェスチャーで演出している。

「何のダンスだ? それは」

だが、マーティオには伝わらなかった。彼は表情こそ変わらないのだが、まるで「琵琶湖にネッシーが出た」とでも言われた外国人のように不思議がっている。

(ちっ。爺の心理作戦なのに)

心の中で舌打ちをしつつ、ニックは手札から一枚のカードを出した。

「バリア発生装置ー! これは効果が切れるのはたったの2ターンじゃが、その間はお前さんは攻撃できんのじゃ!! ブイ!」

ニックは笑みを浮かべて、Vサインをマーティオの目の前に突き出すように見せた。
その後、ターン終了を宣言する。

「ほう、ならばその間トークと行こうか」

マーティオは敢えてニックの奇怪なポーズを無視する。
山札から新しいカードを手札に加え、

「では、聞こうか。何故にお前はあのような物騒な物を持って、しかもこちらに預けようとしているのかを」

ニックはそれを聞くと、何時になく真剣な顔つきに変わる。
まるで初めて緊急オペをすることになった医者のような顔だ。

「少なくとも、想像を絶する話じゃぞ? 気が変わるなら今のうち」

「俺はこのターン。『特殊部隊カード』の『ステルスウォーリアーズ』を配置。バリアーが解除された瞬間、即座に一斉攻撃を開始する」

「ああ! 無視? わしは徹底的に無視!? 聞いてきたのはそっちの癖して!!」

ニックはみるみる涙目になる。だが、マーティオはまるで動じない。
むしろ、それを見て楽しんでるようにも見える。―――――――無表情でだが。
マーティオは無表情のままターン終了を宣言する。

「さて、話がずれてきたところでもう一度同じ事を聞こう。今度同じ答えが返ってくると俺の『ジョーカー』が黙っていないぞ?」

ニックの目の前に座っている青の髪の男の頭部が、心なしか「角」が生えたように見える。それはある事を物語っていた。

もしも、同じことを言ったらその首が床に落ちる事になるぞ、と。
更に、マーティオの目が心なしからんらんと輝いている。
右手には何時の間にかコンバット・ナイフが握られている。

(ヤバイ! ここで誤魔化したらマジでヤラレル)

ニックは冷や汗を流しながらどうしようか考える。カードと現実の両方でピンチな老人は心なしか小さくなっている気がする。

正に崖っぷちだ。

「さあ、ニック。生きるか死ぬか・・・決断しろ。・・・・・・・・・・・・後残り時間は14秒」

「待て! 何じゃ、その何時の間にかワシへの時限爆弾みたいになっとるそのストップウォッチは!」

マーティオの左手には、先ほどまで持っていた手札が床に伏せられており、代わりにストップウォッチが握られていた。

「後、9秒」

ニックの言葉を軽くスルーした彼はそのままカウントダウンを開始する。
マーティオの右手はまだかと言わんばかりにナイフを力強く握っている。

「8」

マーティオの目はらんらんと光り輝いている。―――――――本気だ。
少なくとも、彼がその気になればニックのような民間人に5秒も時間は使わない。
全ては一瞬で終わるのだ。

「7・・・・3」

「待て!! 何故飛ばすのじゃ! 6から4までの数字は習わんかったのか!?」

ニックの死へのカウントダウンは一気に半分以下になった。
しかし、マーティオは無表情でカウントダウンを続行する。
ニックの言葉は無視だ。

「2」

「わ、分かった!! 話す! 話すからそのカウントダウンを止めて!! ワシの寿命が10年くらい減る!!」

ニックは遂に折れた。
あまり話したくないと言うのが本音なのだが、目の前にいる青の死神は本気だったのだ。

マーティオはニックの言葉に反応してカウントダウンを止める―――――――先ずは右手のナイフを床に置いてから、

「・・・・・1」

―――――――訂正。カウントダウンは続行されている。

「何で!? わしが話すと言っておるのに!!」

ニックは思わず立ち上がる。
それを見たマーティオは無表情な顔で、

「内容がまだ聞かされていない。カウントダウンを止めると同時に逃げられたら実に厄介だ。・・・・0.4」

「全てはある場所に偶然入り込んだことから始まった!!」

ニックの言葉でマーティオはストップウォッチのカウントダウンを停止する。
そのストップウォッチは静かに床に置かれ、代わりにナイフが握られる。
その様子を見たニックに気づいたマーティオは、

「気にせずに続けろ」

「気にするわい。フツー。・・・・・とまぁ、それは置いておこう。・・・・実に10年前の出来事じゃった。ワシは当時、軍の研究チームに所属しておってな。その日は海に出ていた。因みに漁船でじゃ」

「質問だ」

マーティオは右手を上げて、気になった部分を聞く。

「何故、研究チームなのに漁船に乗っていたのだ?」

「答えはいたってシンプル。自給自足じゃったから」

その答えを聞いたマーティオは納得したのか、呆れ返ったのか分からないが静かに頷いた。だが、彼は自給自足の研究チームなんて物は聞いた事が無かった。

「続けろ」

「うむ。あの日は大雨でのう、ハリケーンが直撃したかのような衝撃が船に襲い掛かってきたのじゃ。その時、ワシ以外の乗組員は皆海に放り出されてしもうた」

マーティオは無表情だが、真剣な眼差しでニックの話を聞いていた。
しかし、それでもナイフは握られている。

「ワシは奇跡的に放り出されずに済んだ。が、しかぁしぃっ!! 気絶しておったワシは・・・・」

「紙芝居のような演出はいらん。・・・・止めてしまったな。続けろ」

ニックは少々残念そうな顔をしてから、話を続けた。

「ワシは気がついたら、不思議な光景に出会っておった。そこはまるで古代ローマの遺跡を模したかのような広場が広がっておったのじゃ」

それを聞いたマーティオは、何かに気づいたらしく、ニックを凝視する。
ニックはそれに気づいて、少々後ろに下がった。

「・・・・ニック。お前は電波を受けたのだな。・・・・良い医者を紹介しよう。大丈夫だ、俺のコネだから金はいらん」

何故か哀れむような目で見られているニック。マーティオは顔で感情をあらわすと言うよりは、目で感情をあらわすタイプのようだ。――――それでも大抵は無表情と言っても過言ではないのだが。

「いやいや!! ワシはいたって健康じゃぞ!! 注射器が恐くて恐くて50歳になってようやく克服できたくらいじゃぞ!!」

何処かどう健康なのかよく分からないのだが、マーティオはある事実に気づき、ニックの言葉を無視して、そのまま彼に聞いた。

「ところでニック。貴様は既に1分も行動していない。ルール上、俺のターンに移行される事になる。・・・・覚悟しておけ」

何を覚悟すればいいのだろうか、とニックが脂汗をタラタラと流していると、マーティオは手札の中から一枚のカードを手にとり、場に叩きつけるように出した。

「俺は『機動兵器カード』に部類する『デビル・ターミネーター』を場に出す」

それを聞いたニックは、

「待て! 何故にお主はそれほどまでに素晴らしく良いカードが手札に揃うのじゃ!?」

マーティオは「知るか」の一言で一蹴した。
そしてターン終了を静かに宣言する。余談だが、彼はポーカーで一度も負けたことが無いと言う、ギャンブラーからしてみれば羨ましいジンクスの持ち主である。
直、そのジンクスの前にエリックが餌食になったことは言うまでも無い。

ニックは山札からカードを引く。彼はそのカードの絵柄を見て、「ニヤリ」と笑みを浮かべた。
どうやら、良いカードを引いたようである。
ニックはそのカードを場に叩き出した。

「ジャーン!! 『核ミサイル』のカードじゃぁぁぁぁっ!!! これを使ったらワシのターンは終わってしまうのじゃが、代わりにお前さんの場にいる凶暴な牙を持つハイエナを一匹残らず消してしまうのじゃ!!」

『核ミサイル』が発動して、マーティオの場の軍隊は跡形も残らず木っ端微塵となった。
マーティオの陣地に残っているのは「司令部」だけである。

カードの効果でニックのターンは強制的に終了されるが、崖っぷちから脱出したつもりでいる今現在は高らかに笑っている。

「では、俺のターンだな。・・・・・・クククッ」

何故か不気味に笑うマーティオ。それを見た為かニックは思わず背筋が凍ってしまった。

「ニック、気づいているか? バリア発生装置がさっきお前がターン終了した時に効果が切れたことを」

それを聞いたニックは思わず「ウグッ」と唸ったが、マーティオは容赦ない。
彼は静かに手札からカードを場に出す。

「俺はもう一枚の『ディーゼル・ドラグーン』を場に出し、ニック側の司令部に直接攻撃を仕掛ける!!」

その言葉はニックの絶対的な敗北を意味していた。





白の空間の中で、ニックが奇声をあげながら倒れていた。
部屋中に彼の声が響き渡っているのだが、マーティオは何処からか出した耳栓でこれを回避していた。

「さて、そろそろ本題に入りたいんだが」

それを聞いたニックはすっくと立ち上がり、一瞬で真顔になった。

「ふむ。では話の本題に入ろうか。まるで古代ローマのようなその空間は、古代都市『リレイア』と呼ばれておる。ワシは1年間そこで暮らしておった」

こくこくと頷いたマーティオは、ニックが余りにも真剣に話をしているので、嘘ではないと判断していた。

「そんなある日、ワシと同じように『リレイア』に辿り着いた男が現れた。名はノモア」

それを聞いたマーティオの目つきが一瞬にして鋭くなる。まるで何でも切ってしまう刃物のようだ。

「勿論知っておるな? イシュの科学者のあの男の事じゃ。それでじゃ、あの男は『リレイア』の誇る最終兵器、十の内、8つを盗みおってな。それを取り戻す為にワシが再び地上に送られた、と言う事じゃよ」

それを聞いたマーティオは、右手を上げて質問体勢に入っていた。

「質問だ。その最終兵器の残りの二つが『ランス』と『サイズ』と言うのが分かった。そして、8つの最終兵器を取り戻す為にその二つを持ち出したと言う事もな。では、何故それが壊れかけており、尚且つ俺達に渡されようとしているのか?」

ニックはそれを聞くと、少々難しい顔をした。
だが、暫くの間をおいてから、

「ふーむ・・・・非常に言いにくいのじゃが、残りの二つはワシが勝手に持ち出した物でのぉ。出て行く際、それが向こうにばれて総攻撃を受けてしもうた。その時の戦いが原因であんな状態になってしもうてなぁ」

「・・・・・・・・・では、もう一つの方は?」

マーティオは半ば呆れつつも、ニックの言葉を続けさせた。

「実の話、最終兵器には『意思』が宿っておる。勿論、今エリックが使っておるランスも、お前さんのすぐそばにおるサイズにもじゃ。彼等は持ち主を自分で選ぶ。つまり、サイズはお前さんを認めておると言う事じゃよ」

それを聞くと、マーティオは床に突き刺さっているサイズを再び見た。
サイズを見たマーティオの耳には、サイズの声が聞こえているような気がした。

『よう、相棒。・・・・と言いたい所だが、偉く冷たいじゃねぇか。俺はこう見えても、最終兵器の中でも一番古株なんだぜ? 経験はばっちりだ。・・・・それに、俺はお前の親父さんと思われる奴とパートナー関係にあったんだぜ?』

その一言が耳に入ってきた瞬間、マーティオの顔つきが変わった。

今のは現実なのか? それとも幻聴か? 

だが、相手は古代都市の最終兵器。恐らくは後者だと思う・・・と言うよりは思いたい。
何故なら、自分は何一つ知らない『父』の事を、向こうは知っていると言うのだ。しかも向こうは人ではなく鎌だ。
何となく、敗北感を得た気持ちだ、とマーティオは思った。

だが、もしもこいつが言ってる事が本当なら?

マーティオは無意識の内に大鎌の柄を手に取っていた。そして、切っ先を床から抜き取る為に振り上げた。

(・・・・予想外に軽いな)

大きさから、結構重い物かと思っていた。しかし、今のサイズはまるで自分の腕が延長したかのような感じだった。

「ニック。俺はお前にまだ聞かなければならない事がある。だが、こいつをテストしてやらねばならん。・・・俺が扱うのにふさわしいかどうか、な」

そう言うと、マーティオは出口に向かってダッシュした。行き先は、先ほどのピエロのところだ。
しかし、後ろからニックに呼び止められた。

「コレ、待たんかい。折角じゃから良い事を教えてやろう」

マーティオは振り返ると、ニックが笑みを浮かべながら床に座っていた。

「今のままでは、遅かれ早かれいずれ敗北する。そこで、じゃ。魔法の呪文を教えてやろう」

「魔法の呪文だと?」

「そう、最終兵器が最終兵器と呼ばれるが故の・・・・それを引き出す呪文じゃよ」

ニックはそう言うと、初めてマーティオが見せた「?」な顔に満足したかのように頷いた。





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