話の展開が読めません
永岡書店、ディスカヴァー21といった、書店に直販する出版社同士でセミナーをすると、直取引のメリットデメリットや、将来性といった、出版流通のお勉強になるでしょう。 ただ、この組み合わせだと、(出版社所属のスタッフライターでない)ふつうのライターにとって、明日の仕事には役立たないかもしれません。 毎年恒例のライターズネットワークのシンポジウム、今年は多彩な作品を生み続ける北尾トロさん、早坂隆さん、そしてディスカヴァー・トゥエンティワン社長の干場弓子さんという組み合わせ。 いったいどんな話が出てくるのか、(いい意味で)読めません。 これを書いたからといって、私に1円も入ってくるわけではありませんが、純粋に個人的興味として、楽しみです。 ==第14回ライターズネットワーク大賞授賞式&シンポジウム== ライターズネットワークは、フリーライターや編集者、イラストレーター、フォトグラファーなど、出版や各種メディアに携わるクリエーターの親睦団体として1993年より活動を続けてまいりました。 96年からは、「自分たちの仕事を自分たちでほめないでどうする」を合言葉に、会員の活動の中からライターズネットワーク大賞を先行して表彰しており、今年で14回目となります。 本年度のライタイーズネットワーク大賞は、6月6日に東京・神楽坂の日本出版クラブ会館で開催されます。 ★開催日時:2009年6月6日(土) ★開催場所:東京神楽坂・日本出版クラブ会館 12:30 受付開始 13:00~14:30 シンポジウム 「作品を生み出すworkと報酬を得るjobは一致させられるか?」 14:50~17:00 大賞授賞式・懇親会 ★参加費;会員:3,000 円 非会員:5,000 円 (当日会場でお支払いください) 参加お申し込みはこちらから ◆シンポジウム概要 【テーマ】「作品を生み出すworkと報酬を得るjobは一致させられるか?」 本を書く、編集する、絵を描く、写真を撮る、デザインをする…… そうした仕事に携わっている以上、何かしら表現したいテーマやモノがあるはず。 でも、「やりたいこと」だけをやっていこうとすると、それが即、報酬を得られるとは限りません。 自分の作品を生み出す「仕事」をしていくことと、報酬を得る「仕事」――この二つを両立させる。 恐らく、これまでにも多くのクリエーターが直面してきた命題です。 その壁を突破し、自分の目指すものを実現しながらこの道で生き残っていくには、 「これが自分の〈仕事〉なんだ」と胸を張ってやり遂げるには、 どう考え、どう行動していったらいいのか? その指針となるものを考えたいと思います。 今回のシンポジウムには、 『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』など、多数の著書を持つ北氏、 『世界の日本人ジョーク集』シリーズがベストセラーとなった早坂隆氏、 勝間和代氏ら気鋭の著者を世に送り出してきたディスカヴァー・トゥエンティワン社長の干場弓子氏、 のお3方をパネリストお迎えしました。 いずれも独自の視点とスタンスをもちながら出版に携わってきた方たちです。 いつになく刺激的なシンポジウムになるに違いありません。ご期待ください。 【パネリスト】 北尾トロ氏 編集プロダクション勤務などを経てフリーライターに。1999年、ネット古書店・杉並北尾堂をオープン。並行してインディーズ出版の活動も行う。現在、長野県伊那市高遠にて古本カフェ「本の家」を共同運営しながら「本の町プロジェクト」を推進中。2009年8月には「第1回高遠ブックフェスティバル」を開催の予定。主な著書に『ぼくはオンライン古本屋のおやじさん』『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』など、多数。 早坂隆氏 旅行雑誌編集者を経て、ルポライターとして活動を開始。太平洋戦争や東欧を対象に執筆をするかたわら、取材を通して収集した『世界の日本人ジョーク集』シリーズがベストセラーに。そのほかの著書に『戦時演芸慰問団「わらわし隊」の記録』『ルーマニア・マンホール生活者たちの記録』『祖父の戦争』など。 干場弓子氏 干場弓子(ほしば ゆみこ) 1985年、株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン設立以来、取締役社長として、経営全般に携わる傍ら、編集部全般も統括。自らも編集者として、勝間和代さんの各書籍、小宮一慶さんのビジネスマンシリーズを手がけるほか、CDサイズのシリーズ、ミリオネーゼシリーズ、強育シリーズ、携書シリーズなどを立ち上げてきた。最近では、22万部突破『勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力』や、17万部突破『「婚活」時代』などの編集に携わり、常に新しい視点でヒットを創りだしている。 ◆ライターズネットワーク大賞受賞者 いまや年間の書籍発行点数は8万冊以上、 ネット上には無数のコンテンツがひしめき合っている中、 「売れる」コンテンツばかりを追いかけているだけでは、膨大な情報の海に沈んでしまいます。 「情報の供給過多」の状況にあるいまだからこそ、自分しかできないテーマを持ち続ける必要があります。 今回の受賞者は3名。 いずれも、自分の好きなテーマ、興味の対象をとことん追いかけ、各々の作品を作り上げました。 *大賞:平林豊子さん 『着こなせ! アジアンファッション WE LOVE ASIAN FASHION』(ダイヤモンド・ビッグ社刊/地球の歩き方BOOKS)の出版に対して 「自分が欲しい本を作る」っと、企画編集から、プロモーションにいたるまで携わり、増刷に至った成果をたたえて。 『WE LOVE ASIAN FASHION』★着こなせ!アジアンファッション*エンターテインメント賞:松鳥むうさん 『ちょこ旅京都 おさんぽ気分でまち歩き』(アスペクト刊)の出版に対して 京都の街を丹念に取材し、読んで楽しいイラストエッセイに仕上げた作品。 ちょこ旅京都*フットワーク賞:久能木紀子さん 『ご近所の神様』(毎日コミュニケーション刊・マイコミ新書)の出版に対いて 好きなテーマを徹底して掘り下げ、丹念に調べ上げることで完成した一冊。 ご近所の神様●参加お申し込みはこちら。