E.ギガル コート・ロティ ラ・ムーリーヌ [1994]
フォアグラ・ド・カナールとマグレ・カナールを食べた夜飲んだのは、ローヌファン垂涎のお宝ワインで、僕自身初体験のギガル3兄弟の長兄コート・ロティ ラ・ムーリーヌ 。 グレート・ヴィンテージの1994年です。(リンク先は[1993]ヴィンテージ。) 慎重を期し、到着後2か月間じっと休ませていましたが、暖かくなる前についに飲んでしまいました(^o^) 待つ間のつらかったこと。我ながらよく我慢しました(笑) これもすべていい状態で美味しく飲むためです。 抜いてみるまで不安でしたが、コルクには黒に近い濃い色の液体が1mmほどついているだけです。コルクを嗅いでみるとなんともいえない甘い芳しい香りがしました。 色は縁にややレンガが差していますが、透明感のある綺麗なルビーと茶の中間の色調です。 グラスに注ぎ香りを嗅いでみると、赤系ベリー、紅茶、森の下草、甘草?、猪の毛を燃やしたような燻香と獣などの甘い芳香にうっとりさせられます。 ファーストインプレッションはまるで上質のブルゴーニュのようでした。 ベリー系の甘い果実味、綺麗で透明感のある酸味(この酸味が優雅さにつながっています)、溶け込んだ甘いタンニン。よく注意すると余韻にシラーであることを思い起こさせる若干のスパイシーさ。 すべての要素が高度にバランスがとれていて、上品で優雅な味わい。どれか一つでも欠けたら成立しない繊細で完璧なバランス、まさに三位一体です。 これがフィネスというものでしょうか? 注意して飲まなければこれがシラーであるということを忘れてしまいそうです。 滑らかな液体がするすると喉を滑り落ちていきます。 じっくり時間をかけて味わっていたいのにどんどんとグラスを傾けてしまう。 あ~勿体ない、でも旨いのだから仕方がない。 そんなエレガントなワインでした。 若干の細かな澱があり、最後の方は少しだけタンニンを感じましたが、最後まで美味しくいただくことができました。 ここまで美味しいワインはもう余計な分析はいらない、ただ楽しむことに集中するだけ。本当にそう思います。 パーカーさんは1998年のリリースから向こう15年以上美味しく飲めるだろうと言っていますが、まさに今が飲み頃の絶頂期だと思います。 それどころかあと5~10年は美味しく飲めそうです。 下にロバート・パーカーのコメントを載せました。 樽からのテイスティングですから熟成した後の味わいとは違うと思いますが、「シルクのようなテクスチュア」、「エレガントでしなやかでセクシー」などの表現を見ると若くして既に素晴らしい特質を備えていたことがわかりますね。 熟成によって、若い時のジャミーな果実味、フル・ボディで豪華なスタイルが落ち着いてきて、今はよりエレガントさを増していると思います。 ワインは時として人を感動させる希有な飲み物ですね。 心に残る素晴らしいワインでした。長期の仕込と熟成で葡萄の成分を最大限に引き出した逸品Eギガル コート・ロティ ラ・ムーリーヌ2004 [赤ワイン750ml]コート・ロティ・ラ・ムーリーヌ [2000] ギガル【あす楽対応_関東】【あす楽対応_甲信越】【あす楽対応_東北】【あす楽対応_北陸】【あす楽対応_東海】【あす楽対応_近畿】【あす楽対応_中国】E.ギガル コート・ロティ ラ・ムーリーヌ [1995][1994] E Guigal Cote Rotie La MoulineWine Advocate # 113 Oct 1997 Robert Parker (96-98) Drink 1997-2012 $220-$349 The great glories of this house are its Cote Roties, of which there are now five separate offerings. The single-vineyard 1994s were singing loudly when I saw them in July. All of them scored significantly higher than they did during the two previous years, which is not unusual as Guigal's upbringing (elevage) of the wines results in better examples in the bottle than in cask. All three wines flirt with a perfect score. At this tasting, they reminded me of Guigal's 1982s - opulent, sumptuously-textured,forward, rich, precocious, flattering wines that will drink well throughout their lives. The 1994 Cote Rotie La Mouline possesses extraordinary intensity. A dark ruby/purple color is followed by a penetrating nose of sweet black raspberry fruit intertwined with aromas of coconut and apricots. Jammy black fruits continue on the palate of this full-bodied, silky-textured, sumptuously-styled wine that is glorious to drink - even from barrel. It is an amazing La Mouline that offers all the elegance, suppleness, and sexiness this crumerits. It should drink well upon its release in 1998, and last for 15 more years.