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2014年01月20日
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カテゴリ:礼拝の恵み


【長老(プレスビュテロス)】

筑波福音基督教会主日礼拝2014年1月19日説教資料

1.聖書の教える長老について。
聖書には「長老」という言葉が192回(旧約聖書)に
130回 新約聖書62回)出てきます。

A. 旧約聖書では、(ザカン)老いた人、年長の人、一家の主。
1.イスラエルの民の長老のことを示した。イスラエル人が
部族制のもとにあった時。権力し家族。
(出3章16.18.民22章7.ヨシ9章11)

2. 有力な家族の長たちが部族に対して権力を行使した
(申27章1.エズ10章8.)

3. 「長老」という呼び名は年齢よりも身分の高いことを
意味するようになった。政治参与者また社会の指導者に
対する術語として用いられるようになった。

4. 長老は民の上に権力を行使し(申27章1.エズ10章8.)、
国を代表し(出3章18.18章12.士5章11.第一サム8章4.)、
また宗教行為(レビ4章13-15.ヨシ7章6.)をすることにより
国民を代表した。

5. モーゼは長老の中から70人を選び民を治めさせた(民11章16)
この職務に当たるために主の霊が注がれた(民11章25.ヨエ2章28.)

6. 町の長老たちは、日常の民事上、宗教上の事件を処理した
(ルツ4章2-11.エズ10章14.)、これはローマ時代まで続いた
(マタ21章23.26章3.47.)

7. イスラエルが王制を敷いて後も、王たちはいつも長老たちの
存在を無視できなかった(第二エム3章17.5章3.第一列12章
6.20章7-9.第二列23章1.)、長老たちは王の顧問でもあった。

B. 新約聖書では 長老(プレスビュテロス)先祖、年老いた人
長老教会(Presbyt’eran Ch’urch)の語源

1. イエスの時代では、「長老、祭司長、律法学者」と呼ばれる
ように旧約時代の堕落した宗教的指導者を指していた。
マタイ16章21 その時代から、イエス・キリストは、ご自分が
エルサレムに行って、長老、祭司長、律法学者たちから多くの
苦しみを受け、殺され、そして三日目によみがえらなければ
ならないことを弟子たちに示し始められた。

2. しかし、同じ言葉を用いて新しい意味の「長老」が聖書に
登場した。62回のうち33回用いられている。

a. パウロが伝道地を離れるとき、その教会の指導者として
長老が任命した。
使徒の働き14章23 また、彼らのために教会ごとに長老たち
を選び、断食をして祈って後、彼らをその信じていた主にゆだねた。

b. 牧会書簡のテモテ第一、テトス書にはこの長老についての
言及がある。
+ 第一テモテ4章14 長老たちによる按手を受けたとき、
預言によって与えられた、あなたのうちにある聖霊の賜物を軽ん
じてはいけません。

+ 第一テモテ5章17 よく指導の任に当たっている長老は、
二重に尊敬を受けるにふさわしいとしなさい。みことばと教えの
ためにほねおっている長老は特にそうです。

+ 第一テモテ5章19 長老に対する訴えは、ふたりか三人の
証人がなければ、受理してはいけません。
+ テトス1章5 私があなたをクレテに残したのは、あなたが
残っている仕事の整理をし、また、私が指図したように、町ごと
に長老たちを任命するためでした。

C. 「長老」と非常に似た働きをする職務に「監督」という言葉が
あります。
監督(エピスコペー)訪れ、訪問、監督
監督の職務(テモテ第一3章1.2.テトス1章7.)
この言葉をもとに「監督教会」 [エピスコパル教会]
(Episcopal Church)という教会ができました。

それらを纒めますと次の特徴を見出すことができます。
1.  任命、新約聖書における長老は年齢や教会員の選挙によって
決るのではなく、神の選びと召命によった(使20章28)

2.  任命は使徒(使14章23)か、使徒によって遣わされた人々(テト1章5)
の按手によった。

3. 按手を受けることにより聖霊の賜物が与えられた(第二テモ6章7)
4. 通常、教会には複数の長老がいた(使11章30.15章2.20章17.21章18.)

5. 使徒たちによって建てられた教会においては、長老と監督
は秘密には同義語ではないが、互に言い換えられる名称だった
(使20章17.28.テト1章5.7.)

6. 長老は職務の権威を示し、監督はその義務を示すものと
考えられる。

7. 奉仕の内容 長老は、ほとんどの場合、個々の教会にあって、
使徒の「伸された手」の役割を果し、使徒との連携の中で活動した。

8. 長老は、預言、伝道の面で群を指導し、牧師また教師としての
働きもした。

9. エルサレムの長老たちは、使徒と共に協議に参加した(使15章6.)

10. 長老は群に対し責任(ヘブ13章17.)と権威(第一テモ5章17.19.
ヘブ13章17.第一ベテ5章5.)を持っていた。したがって尊敬さる
べき人物であることが必要であった(テト1章6.)

D. 任命の方法としての按手について
その任命の印として初代の教会が行ってきたのは
「手を置いて祈る」按手という儀式が行われた。

1. 初代教会において按手は、神への奉仕のための聖別と任命の
行為としても行われている。

2. 七人の執事が選ばれた時、使徒たちは祈り、彼らの上に手を置いた。
(使6章6.)

3. アンテオケ教会の使者たちは、パウロとバルナバを伝道旅行に
送り出すに際し、彼らの上に手を置いて祈った(使13章2-3.)

4. 第一テモ5章22. には、安易に人々に按手をするべきではない
ことが忠告されており、按手が神の賜物伝達の一つの方法として
教会で採用されていたことがうかがえる。

5. やがてキリスト教会の歴史の中で、按手は牧師や長老の任職の
儀式として定型化された。

結び一部
この長老の按手については、その教団、教会によって異なり
自分を吟味し、その勤めを今以上に祈り全うして頂くものだった。

筑波福音基督教会2014年1月19日
使徒の働き14章23節
題 「彼らのために教会ごとに長老たちを選び」
メッセンジャー 森正義牧師


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最終更新日  2014年01月20日 12時22分28秒
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