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「退社させてください。 一刻も早くもとの美しいわたしに戻りたいんです!! これ以上、タバコの害と乾燥で、お肌が老化するのは耐えられません。」 数か月前のことです。 本人にとっては深刻な退社理由ですが、職場にとってはかなり微妙な退社理由だと思われました。 が、そこはさすが美容院です。店長は言いました。 「そういう理由じゃしょうがないですね。」(そうかな。) スキンケアを完璧にしているつもりでも、職場の環境が悪くては元も子もありません。 逆に、たいしてスキンケアに時間をかけていない人でも、生活環境がそう悪くなければ、あるていど肌は美しく保てるのではないでしょうか。 退社して数ヶ月たち、しわしわだったお肌は、八割がた回復しました。あ~、良かった。 この場合、他人から見ると「肌がきれいになった。」ではなく「顔が可愛くなった。」という感想になります。 久々に職場に遊びに行くと「可愛くなりましたね。」「きれいになりましたね。」と言われます。 わたしは、とまどいがちに答えます。 「えぇ~、きれいになっただなんてぇ、そんなことないですよう。だってきれいなのは元からだもん。テヘ。」 「はい。それもありますが、さらに美しくなりました。」 「えぇ~、そうかなあ。やっぱり、そうですかあ。」 そういえば、最近あまりこういう発言してなかったですね。 最近読者になった人のために、改めて書いておきましょうか。 みなさん、一緒に声にだして読んでみてください。 ふふふ。 声にだして読むといい気分になりますね。(お前がな。) わたしはおだてにのって有頂天になっているわけではありません。 美容師は美に対してはとてもシビアなのです。 美容師が(お客様以外の人に)美しくなったと言ったら、本当に美しくなったということなんですよ。 というわけで今回は、美容師がどのくらい美に対してシビアかというお話をしたいと思います。 美容院では、仕事中にスタッフどうしが呼びあう時、「○○さん」と苗字に「さん」付けで呼びあいます。 店のコンセプトによっては、「○○さん」以外に、ファーストネームやニックネームで呼びあうことがありますが、お客様向けに決められた呼び方で、呼んでいることには変わりありません。 そして、お客様のいないバックルーム(休憩室)では、堅苦しくない愛称で呼びあいます。 だいたい、ここまでは、ふつうの会社でも変わらないと思います。 仕事中は「沢田さん」。そして就業後は「研二くん」もしくは「ジュリー」と呼びますよね。 では、美容室では、スタッフどうし、どんな愛称で呼び合っているのでしょうか。 以前わたしが勤めていた美容院のI藤店長(男)は、とても仕事のできるちょっと太めの女の子に、こんな風に呼びかけてました。 ストレートな表現ですね。 ふつうの会社なら、即行セクハラで訴えられてるところです。 しかし美容院では、どちらかというと、太っている部下の方が悪いのです。 美容院は、美を売るのが仕事ですから、 という考え方なのです。 ちなみに他には 「おい、デブ。」 「きんかブタ。」 ※食用のブタ。 「ぶたゴリラ。」 「ゴリライモ。」 「ぶさいく。」 (これはどうしたら…。) などの豊かなバリエーションがあります。 太っていても何も言われない場合もあります。 個性をいかしたヘアスタイル、ファッションなどで、トータルでおしゃれに見える場合は、災難を免れます。 まあ理屈は通ってますよね。 店長の物言いがもともとストレートだということもあって、今の例えを少々極端に感じる人もいるかと思いますが、美容院とはこういうところなのです。 筋の通ったことを言っていても、ださいと相手にされません。 逆にあまりスタッフの外見が重視されない美容院は、美容に対する意識が低いということがいえるかもしれません。 追記。 I藤店長は、これだけストレートな発言を連発しているにも関わらず、何故かそう呼ばれて傷つくスタッフはいませんでした。 「美容院だから仕方ない。」というのも、もちろんありますが、一番の理由は、彼の憎めない性格によるものだと思われます。 ちなみに「きんかブタ」が「食用のブタ」であるという説明は、言われた本人がうれしそうにわたしに解説してくれたものをそのまま載せてみました。真偽のほどは分かりません。 ※「そうるふる日記」を世に広めよう運動です。 面白かったら下のボタンを押してくれると励みになります。 (※さらにENTERも押してくださいネ。) ありがとうございま~す。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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