クリシュナ108のブログ

2012/09/01(土)07:22

『捨ててこそ青春だ』 第1章 考えるな、感じるんだ

著作公開(36)

捨ててこそ青春だ 1章  考えるな、感じるんだ 君たちはこれからつらい人生をあゆむ。今の情勢を分析すればそれはだれにでもわかる。ヨーロッパでおこっていることがやがて遠からず君たちにふりかかる。年金の保障はない。仕事の保障もない。いい条件に自分をおいてその難をのがれようとしているのなら、それは成功しない。条件をよくすることではなく、条件社会からでることに人生をかけなければならない。条件社会からでるには頭ではなく心や感性を使わないといけない。不安はあなたの外にあって、内には存在しない。 左手の人差し指で月をさしながらブルース・リーがいった言葉をおくりたい。「考えるな! 感じるんだ」Don’t think, feel! 考えるとは意識を外にむけることであり、感じるとは内省することである。感じるほうがもっと高い意識と接触できる。武術では相手の心がよめないと戦ってもまけるのである。 かんがえてえられるものは利益であるが、心の深層でかんじることによってえられるものは義、真理である。「君子は義に喩(さと)り、小人は利に喩(さと)る」【論語】である。君たちの周りで絶対の真理を知っている人がいるだろうか。損か得かではなく、正しいか正しくないかを指標にしないといけない。絶対真理とはどんなところにいっても通用する。絶対普遍に正しい知識である。日本でも、韓国でも、アメリカでも、宇宙にいっても、死後の世界にいっても、違う次元にいってもである。またどんな問題も解決できる。渡部昇一先生は『人は老いて死に肉体は亡びても魂は存在するのか』(海竜社)という著書のなかで、「不安や悩みや絶望は自然科学では解決できない」と断言されている。魂を認識するには君たちが学んで来た学問では対処できないのである。そういう既成概念を捨ててあたらしい認識法をさがさないといけない。とうぜん絶対真理と神はおなじであるという理解になる。しかし多数派のなかで神の話はしないほうがいい。社会に出るとひいきのプロ野球の球団がどこかいわない。きのう阪神勝ちましたね。相手が巨人ファンだったらどうする。商談はまとまらない。もっといってはいけないのはじつは私ゲイ(同性愛者)なんですというようなこと。わかるはずである、相手がひいてしまうのは。そして最もいってはいけないのは、神はいるとおもいますかというような話題である。そんな話をしたらあなたは拒絶される。ゲイより距離をおかれる。 このように絶対真理というすべての問題を解決できる知識に関心をもっている人はめったにいない。だから絶対真理をしらない人が多数派を形成している。しっている人は少数派になる。多数派のなかに本当のしあわせに満ちている者をみたことはない。私の偏見であろうか。目先の利益をもとめる人のほうが真理を探究する人より多いことを心得ておく必要がある。だから今君たちが少数派にいるとかんじていたら、それが非正規、不採用、不登校、中退、病気などに起因する劣等感であっても絶対真理をしるチャンスかもしれない。多数派から自らの意思でドロップアウトした人なら見込み大である。だから寄らば大樹で多数派にいくな。レールに乗るな。本物のダイヤをゴミ箱のなかにさがせといいたい。世間から愚かな人間だとおもわれろ。その愚かさをためしてみる勇気を選択できるのが青春である。 「人生で成功するには、人は馬鹿なように見えてそのじつ利口でないといけない、ということを私はいつも観察している」【モンテスキュー】 「どうせ生きているからには、苦しいのはあたりまえと思え」【芥川龍之介】 「人は自分が幸福であることを知らないから不幸なのである」【ドストエフスキー】 「大企業の安定と充実?ロボットになりたいのか」【スティーブ・ジョブズ】 私はこの本をかくに当たって頁数をできるだけへらすようにした。それは何度もよみかえしてほしいからである。人生をかけて、一生をかけてつかまないといけない重要な主題をあつかっているからである。その答えはこの本のなかにかかれているが、答えをきいただけですぐわかるという性質のものでもない。それはとても崇高で深遠なものだからである。 2012年度の東大入試問題 【問題】座標平面上の点(x,y)が次の方程式を満たす。 2x2+4xy+3y2+4x+5y-4=0 (2は二乗) このとき、xのとりうる最大値を求めよ。 【解答】xの最大値は   -2+5√6 x=――――――     4 この解答をみてあなたはこの答えが正しいとすぐに理解できるか。この答えがなるほどとわかるには、高校数学の知識が必要になる。 私はこの本で人生の答えをしめした。しかしそれがわかるには、ヴェーダの知識が必要になる。ヴェーダの知識はこの本の2部にある「18の茶室」で説明する。何度もよみかえし、理解して人生の指針にしてほしい。時間はそんなにない。一生はあっという間にすぎていく。繰りかえしいいたい。何度も、何度も「18の茶室」をよんでほしい。 「知識の眼を持ち、肉体とその認識者との違いを知る者は、物質自然の鎖から脱出する方法も知り至上の目的地に到達する」【バガヴァッド・ギーター第13章35節】 「時に及んでまさに勉励すべし、歳月は人を待たず」【陶淵明】 「いたずらに過す月日の多けれど、道を求むる時ぞ少なき」【道元】 「良書を読むには、悪書を読まぬことを条件とする。人生は短く、時と力とは限られているから」【ショーペンハウエル】

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