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2009年4月1日

地球人スピリット
・ジャーナル2.0


へ引越しました。

2006.10.20
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カテゴリ:マルチチュード
「G8」 ってナンですか? 
ノーム・チョムスキー 2005

 
「覇権か、生存か」は、私にとっては、必ずしもグットタイミングな読書ではなかった。著者についての知識もまったくなかった。しかし、検索してみる60冊ほどの彼の著作があった。一冊一冊当たってはいないが、今日、図書館にいったら、目についた本があったので、借りてきた。

 この本もはっきり言って、いわゆる「地球人スピリット」というものにダイレクトに関わってくる部分は多くない。むしろ、このような世界的政治情勢の解説を読んでいこうとするなら、それなりの枠組みの中でもう一度読み直してみなくてはならないのだろう。この本もアメリカの18人の識者によるオムニバス本だ。いちいち感想を書くより、各章の文章の最後の結句だけを取り上げたら面白いかもと思う。

 「序章」ジル・ハバード、ディヴィッド・ミラー
 G8は自分たちを、信仰心のあつい慈善家のように装っています。しかし、私たちは騙されないでしょう。p12

 「グローバリゼーション」ノーム・チョムスキー
 未来はこうした人々の手にあるのです。危機的な状況をどれだけ強調しても、しすぎるということはないでしょう。p53

 「民主主義」コリン・レイズ
 むしろ民主主義がもっと見せかけのものとなり、見せかけの民主主義ですら成り立たない状況になっているのです。p70

 「戦争」リンゼイ・ジャーマン
 反帝国主義運動になりつつある反グローバル資本主義の運動が、反戦争および反占領主義運動を強め、世界を変える原動力となるのです。p84

 「大企業の権力」オリビエ・ホードマン
 グローバル・ジャスティス運動にとって、G8へ抵抗することが基本であるのはこのためである。p98

 「アフリカ」エマ・ミラー
 現在のアフリカが最優先しなければならない政策の方が、G8が押しつける抑圧的な規制よりも、テロや貧困を防ぐことになるだろう。今こそG8は考慮すべきである。p112

 「G8グレンイーグルス2005」マーク・カーティス
 私たちのするべきことは政府の真の意図を暴露し、政策という名の下で何が行われているかを明らかにすることであり、企業のグローバル化を後退させ、それに代わる案を出す、というグローバル・ジャスティス運動(反グローバリゼーション運動)が行われるよう努力することである。p126

 「貿易」スーザン・ジョージ
 WTOは白紙に戻してやり直すべきであり、次は市民が存在し、市民の声を聞かせなければなりません。p147

 「債務」ヴィッキ・クレイトン
 私たちは変化を起こすことができる。これは世界の出来事です。私たちは一人ではありません。(南アフリカの15歳少女の言葉)p162

 「人種差別、亡命、移民」サルマ・ヤコブ
 2003年2月15日に私たちが示したような行動を、今後も維持して深めなければならないのである。p176

 「地球温暖化」ジョージ・モンビオット
 言いなりになっているメディアを引き連れた化石燃料産業のロビイストたちは、特別な関係を危うくしない範囲で、何でもやるかもしれない。地球の死が近づいている。p185

 「食糧安全保障」キャロライン・ルーカス&マイケル・ウディン
 しかも、G8の輸出志向の解決方法そのものが、問題の中心であることが判明している。国内の食糧安全保障という世界的な解決方法を代わり採用するべきなのだ。p201

 「HIV/エイズ」R・ラボンテ、T・シュレッカー、D・マッコイ
 発展途上国における、健康改善のための現実的な対応とは、こうした指針が現状では互いに矛盾していることを認識することである。p216

 「これからどこにいくのだろう」サム・アッシュマン
 あらゆる国のあらゆる人々が、G8の新自由主義的なグローバリゼーション政策に反対している。私たちは何かをすべきなのだ。p228

 「終わりに」ディヴィッド・ミラー&ジル・ハバード
 南極の氷が溶けて、イラクが燃えて、無数の人々が飢えて貧困状態にいる今、私たちは声を上げるべきなのです。p235

 各章立ての最後の結句だけをこうして並べるだけでも、この本一冊の雰囲気がわかろうというものだ。ひとつひとつの結句については、なるほどと思い、まさにそのとおりだ、と思うところがおおい。しかし、最後の最後まで違和感として残るのは、「私たち」という主語がどこまでもついてくること。

 かつて反権力運動の中で「我々は」という主語が多用され、暗に対抗する力を鼓舞するような表現がまかり通っていた時代があった。しかし、それはある意味、過剰な表現であり、また多数に隠れた責任逃れを助長するという一面もあった。このブログでは、まず「個」としての一人一人に立ち返ることができる視点をもっているのかいないのか、というところが大きな分水嶺となる。

 この本の著者として名を連ねている人たちひとりひとりについての知識はなにもない。どういう人たちなのか知らない。ただ、私は、いままで、反権力を語り批判をするだけして、あとは杳として姿をくらます人たち、こちらの意図しないような世界に私を導こうとした人たちと出会ったことがある。批判の言葉が的を得ているからと言って、その人たちが「正義」の人たちである、と即断することは私にはできない。 






Last updated  2009.02.04 19:03:23
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