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2006.11.05
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カテゴリ:マルチチュード

「自己愛型社会」 ナルシスの時代の終焉 
岡田尊司 2005



 さて、この本もどのカテゴリの本としたらよいか分からない。日本の現代社会を古代ローマ帝国、小さな経済大国オランダ社会、そしてパックス・アメリカーナの現代アメリカ社会との比較の中で、新たなる活路を見出そうとする主テーマである。オランダつながりで、スピノザがでてくるので、とりあえず「マルチチュード」カテゴリに入れておくか。

 オランダのこの時代(引用者注・17世紀)の文化の特徴は何と言っても合理主義である。例えば、この時期の代表的な哲学者スピノザの「エチカ」を読めば、数学の公理と演繹によって、愛憎といった感情や善悪の判断まで論理的に導き出そうとする過剰な合理主義に驚かされる。それは、科学的に最善の判断ができると信じる現代人の考え方の源流なのである。p115

 こんなところを抜書きしたとしても、この本についても、オランダについても、何の紹介をしたことにならないが。ついでに、アメリカについての文章の中には、このような部分がある。

 現代のアメリカ社会にもう一つの潮流を作っているのは、過度な自由を求める個人主義に対する反動の動きなのである。
 そうした動きは、比較的早い段階から現れていた。その一つは、宗教熱の高まりであり、コミュニティや教会の隆盛である。60年代末から、多くの若者たちが東洋の宗教や心霊主義や神秘主義に関心を示したり、都会を離れて自給自足のコミュニティで自然と調和した生活を目指したり、精神的なものに関心を持つ人々が、「ニューエイジ運動」と呼ばれるネットワークを作った。こうした動きは、既存の宗教や規範を否定しつつ、同時に、新しい「解放された道徳」を模索しようというする試みであった。
p185

 ここまできたら、順序は逆になったが、古代ローマについての気になる記述のところも引用しておかなくてはならないかな。

 出版が写本による方法しかなかった当時、自作の文芸作品を発表する有力は方法は、朗読会を催すことであった。帝政ローマにおいて、朗読会が流行する。今日で言えば、自分史や自費出版の流行のようなものであろう。(中略)友人達は、半ば楽しみから、半ば仕方なく、作品の朗読に付き合わされることになった。p71

 さらに現代日本においては、こう語る。

 個人とコミュニティがバランスを回復していく努力の中で、自己愛型社会は、依存と支配ばかりを求める未熟な社会から、自立と共存を重視する、より成熟した社会を模索し始めようとしている。そこに、新たな共同体精神を読み取ることができる。p213

 う~ん、その通りであるし、そここそ、このブログでもジャーナルしているのであるが、さてさて、この本は、比較文化論的によくできていて、あまり物事をしらない私のようなものには、広範なアカデミズムに触れたような知的興奮は味わうことができる本ではある。

 しかし、であるが、哲学を学んだ精神科医、という著者にして、この程度のまとめであり、またこの本を書いている御本人自身があまり見えてこないと、結局は、私のこの本についての評価は高くはならない。

 社会がさらに個人に小集団化へと断片化していく動きを加速するのか、それとも、共同体精神を蘇らせて、あらたな統合を成し遂げるのか、分水嶺に差し掛かっているように思える。コミュニティの再生か分断かは、今後注視を要する問題である。p214

 掲げた主テーマに対して、なんとも鷹揚(おうよう)で凡百な結論部分である。

 「連勝を続ける大鵬がこのまま無傷で勝ち続けてしまうのか、怪我で休場明けの柏戸が、同じ横綱の意地を見せて、ひさびさに優勝旗をうばうのか、千秋楽にならないと、わからない」などと、いまさら言われているような、ちょっとつかみどころのない本だった。







Last updated  2009.02.04 19:53:59
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