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カテゴリ:シンギュラリティ
![]() 田中伸和 2001/7 アスキー 「ネット社会と未来」というカテゴリの次のステップとして、グローバル・ネットワークを大きな一つの超巨大なスーパーコンピュータとみたてて「シンギュラリティ」というカテゴリを掲げてみたが、その仮定や説の実証としてロボットや人工知能の世界を垣間見ることになった。ロボット関連の図書も一通り目を通して、それなりに納得する方向にきたので、そろそろ最後の1~2冊というところで、この本にであった。 「アトム」というタイトルからして、簡単に読み飛ばせるものと考えていたが、とてもとてもそのような本ではなかった。まず第一に分厚い。なんと636ページある。しかも文字は2段組みである。量的にも一晩で読めるようなものではなかった。二つ目に、本書の内容が実に説得力があり、分かりやすい。三つ目に共感する部分がとても多い。そういうことで、この本を読了するには、しばらく時間がかかりそうなので、とりあえず、なんどかに分けてエントリー記事を書いていこうと思う。 この本を好きになったのは、著者に親近感を感じたためともいえる。著者は私と同じ年代に生まれ、私の住んでいた市内にある大学で学んでいる。まだ66ページまでしか読んでいないので10分の一しか読んでいないことになるが、その論旨は極めて明瞭で納得共感できる。本文を引用すれば誤解もすくないのであるが、こころはとりあえず、暫定的に私が理解したことをメモしておくことにする。 1)鉄腕アトム、は人間の手によって作られることはない。しかし、未来においては、別な形での鉄腕アトムが作らえる可能性はある。 2)ロボットは人間を超えることはない。科学が進んでも、人間としての存在をこえることはない。ただし、人間の一部機能を超えて、より正確迅速大量に行なうことはできるようになる。 3)人間の意識が解明されることはない。しかし、人間の意識を解明しようとする動きは永遠に続く。 いままで読んだところでは、そのようなことが書いてある。当たり前と言えば当たり前なのだが、この結論に達するには、それなりの調査や推論・議論さまざまな思惟活動が行なわれている。ロボット産業は、日本のお家芸である。日本政府が後押しをしている。アメリカは実利的でないので、ロボット産業に参入するのを戸惑っている。西欧においては、キリスト教の影響下にあるので、人間が新しい「生命」や「意識」を作り出す、ということに、神学的な躊躇がある。時には背信的匂いさえある。 しかしながら、知能や意識、感情、生命の探求が、その正しさを実証するにはロボット研究というものは欠かせない。この研究はどこまで続くのか、日本の本領が試されつつある。この本が書かれたのはすでに2001年であるから6年前ということになる。もっと最新の研究や報道によらなければ、より真実は見ることはできないだろうが、この著者のここまでのスタイルは、私にとっては、とても共感できる部分が多い。 既知→未知→不可知、という階層の中で、科学的な理性や、哲学的な感性を忘れず、なお、積極的な意味において神秘的な不可知性を認めようとする真摯な態度は、地球人スピリット探求者として、大いに学ばなくてはならない姿勢だと思う。 つづく
Last updated
2009.02.04 21:22:54
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