【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

地球人スピリット・ジャーナル1.0

地球人スピリット・ジャーナル1.0

Keyword Search

▼キーワード検索

Recent Posts

Calendar

Free Space

2009年4月1日

地球人スピリット
・ジャーナル2.0


へ引越しました。

2007.01.31
XML
カテゴリ:シンギュラリティ
​​​​​​<3>より続く

「未来のアトム」 
田中伸和 2001/7 アスキー


 想から出版にいたるまで、2年を要したという本書であるだけに、実に多くのテーマが網羅されている。新書で言えば、10冊以上のテーマと量があるだろう。ともすれば散漫になってしまい、本来の中心的テーマがぼけてしまいがちだが、本書の成功は、タイトルに「未来のアトム」というものを持ってきたように、実に具体的であり、また多くの読者と容易に共有できるイメージを追いかけたところにある。そして、テーマ自体が、ロボットと作ることでも、科学や哲学の優位性を主張するところでもなく、人間そのものにたいする探究心を最後まで貫きとおしているところである。

 ンピュータやAI(人工知能)が、今の原理のままで、どんなに高度化しても、「意識」や「心」を持つことはありえないだろう。それは明らかであるように私には思える。p600

 ここが結論である。

 
結論からいえば、今のままのメタファー(暗喩)で考えられている限り、「鉄腕アトム」は実現しない。つまり、人間並みの知能、知覚、感情、意識、心を持ったヒューマノイドは実現しない。
 もし、「鉄腕アトム」が実現するとしたならば、それは従来の「鉄腕アトム」というメタファーを超えたときである。
p616

 し、今、あらたな質問として、22世紀ネコ型ロボット「ドラえもん」は実現可能か、と問われてば、即座に、「それは不可能だ」と断言してしまうことは可能だろう。だから、唐突に「鉄腕アトム」は実現可能か、と問われれれば、簡単に「不可能だ」と断言することは、できないわけではない。

 しかし著者は、その質問をひとつの契機として、現代科学、思想哲学、宗教神秘主義について、広く思索する。そして、容易に想像できた結論に到達するわけだが、その結論自体は、人類に対して絶望感をもたらすものではない。

 S
F小説が好んで主題に取り上げるようには、ヒューマノイドに簡単に「意識」や「心」が発生することはありえないことは確実であるように私には思える。
 このことは、逆にいうと、私たち人間が、誰しも、実に驚嘆すべき能力を宿しているということである。私たちは、自分たちが宿している驚嘆すべき能力について、あまりにも無知なのである。
p600

 本書は、私にとってはとても啓発的だった。大冊なので、読むのは、ちょっぴりしんどかったが、最後の最後まで、こちらのハートをわしづかみして離さない。ただおしいのは、この本は、2001年にでた本であることである。改定版の「第二版」が2003年にでているようであるので、そちらでは多少のデータ更新されているのだろうが、むしろ、最近
「進化の『謎』を探れ!」いう共著を出しているようなので、著者に対する興味関心や期待感を、そちらのほうに移していこうと思う。​​​​​​

​​​​​​​​​​​​<5>につづく​​​​​​​​​​​​​​​​​






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2018.09.06 21:56:53
コメント(0) | コメントを書く
[シンギュラリティ] カテゴリの最新記事


PR

Freepage List

Profile

Bhavesh

Bhavesh

Archives

2025.07
2025.06
2025.05
2025.04
2025.03
2025.02
2025.01
2024.12
2024.11
2024.10

Category

Comments

BHavesh@ Re[1]:アガルタの凱旋(12/15) subaru2012さんへ ああ、久しぶりにこの…
subaru2012@ Re:アガルタの凱旋(12/15) Miles Davis / Agharta 1 <small> <a hre…
Bhavesh@ Re:禅と戦争 禅仏教は戦争に協力したか(11/16) 現在、日曜早朝座禅会に参加している禅寺…
Bhavesh@ Re:セックスから超意識へ<1>(11/13) Oshoの記念碑的1968年のレクチャー。当時…
把不住y@ Re:編集雑記(07/25) 新ブログはここです。 <small> <a href="…
Bhavesh@ Re:グルジェフ・ワーク 生涯と思想(01/12) 武邑光裕、の名前を検索していて我が読書…
abhi@ Re:編集雑記(07/25) お疲れ様。 新ブログ立ち上げたら教えてく…
Bhavesh@ Re:極秘捜査 警察・自衛隊の「対オウム事件ファイル」(03/03) 私は、最近になって 、そう2015年頃になっ…
Bhavesh@ Re:オウムからの帰還(03/01) この記事は我ながら、切れ味が悪い。大嫌…

© Rakuten Group, Inc.