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地球人スピリット・ジャーナル1.0

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2009年4月1日

地球人スピリット
・ジャーナル2.0


へ引越しました。

2007.02.01
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カテゴリ:シンギュラリティ
「シンギュラリティ・スカイ」 
チャールズ・ストロス 金子浩・訳 2006/6 早川書房 原著 「SINGULARITY SKY」2003

 ンギュラリティというカテゴリを進めていくなら、この一冊は読まなくてはならないだろう、とこの数ヶ月手元にあった本。例によって、小説は、私小説あろうがSFだろうが、苦手でなかなか読み進めることができない。しかしもともと、「シンギュラリティ」とはなにか、あるいは、その言葉はどう捉えられているのか、というところに私の関心があるのであって、ストーリー性を追いかけていくというより、そのものずばりをターゲットに探索してみるのも、一人の読者としての読み方としては許される範囲であろう。

 ンギュラリティとは特異点、つまりある基準のもとでその基準があてはまらない点のことで、重力に関する特異点はブラックホールを生じさせる。しかし、本書では、SF作家ヴァーナー・ヴィンジが、本職の数学者として1993年に発表した論文「<特異点>とは何か?」(SFマガジン2005年12月号に向井淳訳で掲載)で提唱した、科学技術の幾何級数的進歩によって現在からは理解も予測もできない段階へと世界が到達する時点を指す(ブラックホールのほうのシンギュラリティは”特異点”と訳した)。多くのSF作家がポスト・シンギュラリティをテーマにした作品を執筆しているが、もっともまっこうからとりくんでいるのが本書の著者、チャールズ・ストロスだ。ストロスが、シンギュラリティの原動力となるはずのコンピュータの専門家であることが、その大きな理由になっているのだろう。ヴィンジは、シンギュラリティが起こるのは2005年から30年にかけてだろうと予測していた。インターネットで検索すればたいていの専門用語の意味が簡単にわかるようになっている現状は、まさしくシンギュラリティの予兆と考えられないだろうか?訳者あとがきp541

 この中にあるSFマガジン、05/12号はぜひ読んでみようと思っている。また、ヴァーナー・ヴィンジについてもマークが必要かもしれないと感じている。著者、チャールズ・ストロスの経歴もふるっている。

 ャールズ・ストロスは1964年、イギリスのウェスト・ヨークシャー州リーズに生まれる。現在はスコットランドのエジンバラに妻とともに在住。ロンドン大学で薬学の学位を取得し薬剤師として働き始めたが、ブラッドフォード大学に再入学しコンピュータ科学を学んだ。卒業後はプログラマーやテクニカル・ライターやLINUXとオープン・ソース・ソフトウェアを専門とするフリーライターとして働いた。幼いころからSF作家をめざしていたストロスだが、1986年イギリスのSF専門誌インターゾーンで短編デビュー。2003年、アメリカのエース・ブックスから刊行された本書『シンギュラリティ・スカイ』で長編デビューを飾る。シンギュラリティ後の宇宙を書いた本書は、SFファンの間で熱狂的に受け入れられ、処女作にもかかわらず、ヒューゴー賞、ローカス賞の候補作となった。以来、精力的な執筆活動を続け、2005年中篇"The Concrete Jungle"でヒューゴー賞を受賞。発表した長編作品のほとんどがなんらかの賞の候補作となっている。裏表紙<著者紹介>

 こういう経歴があるからこそ、どことなく著者に親近感を感じるのだろうし、またこの人のシンギュラリティと私の想いがどこで通じているだろうか、という探索が始まってしまうのだ。

 ニューが表示された。ヴァシリーは適当に押した。第一の選択肢は、どんな意味かわからないが、”シアーズ・ファウンデーション・デザイン・カタログ”だった。その下が、”フリー・ハードウェア・ファンデーションGNUクチュリエール15.6”で、最後は”ディオール歴史カタログだった。p263
 
 ここでは何気に書かれているので、読み飛ばしてしまうが、GNUの文字がしっかり書き込まれている。英語表記にすれば、Free Hadrware Fandation/GNU/Couturie're15.6とでも書いてあるのだろうか。ある種のフェティシズムを共有している人間達なら、ゾクゾクッとする快感をこの一行から味わうだろう。

 この本で書かれているシンギュラリティは、ある種、一部の精神世界の人々の中でまことしやかにささやかれている「アセンション」(次元上昇)のようなものと、どこか通じているかもしれない。さぁ、この辺になると、「あの」大槻教授にまたまた「馬鹿も休み休み言いたまえ」と言われるかもしれない。

 
カルト連中も含めて「異次元」「別次元」などという言葉が使われるが、科学的には全くナンセンスなのだ。「1次元、2次元があるのだから、5次元、6次元があってもおかしくない」とよくいわれるが、これは数学と物理を混同しているのだ。
 確かに数学では、1次元から無限次元まで設置するが、これはあくまで数学的な処理技術の問題である。
現実世界に、1次元の生命、2次元の生命などない。細長いアメーバや細菌類、ヒラメのような平面的生物があるが、だからといってそれらは1次元、2次元の生命体では決してない。それらはあくまでも3次元の物体である。
大槻義彦p131

 う~ん、教授にそういわれてしまうと、SFも何もなくなってしまうが、まぁ、フィクションとサイエンスを、キチンと見分ける力はそれぞれに必要だろう。このブログでここまで探索してきて、思うことは、人工知能AIは、限りなく進化する可能性はあるが、人間の「意識」に変わる、ということはあり得ない、というのが、現在までのここでの結論である。

 かしながら、たとえば、産業ロボットが、人間を単純な繰り返し労働から解放したように、科学は単純な「労役」から人間をつぎつぎと解放していくことは間違いないだろう。Web2.0において、科学はさらに人間界のさまざまなクビキを取り去っていくに違いない。そして、限りなく巨大化したネットワークの最先端部分に、ひとりひとりの「意識」だけが残っているとき、それは大きな一つの共同「意識」のようなものを生み出す可能性はあると、現実的な科学をみていて私は思う。

 そして、それの状態のことを、とりあえずこのブログでは「シンギュラリティ」と呼んでおくことにする。この対立(あるいは並列概念)として「マルチチュード」がある。このマルチチュードも私なりの解釈ということになっていくのだろうが、そのことについては、次第にこのブログで明らかになっていくに違いない。





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Last updated  2009.02.04 21:03:53
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