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2009年4月1日

地球人スピリット
・ジャーナル2.0


へ引越しました。

2007.03.11
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カテゴリ:マルチチュード
「グリーンピース・ストーリー」 
マイケル・ブラウン ジョン・メイ 中野治子・訳 1995/12 山と渓谷社 原書1989

 
星川淳グリーンピース・ジャパンになってから、すこしこの団体も身近に感じられるようになったが、どうもその売り物である「直接行動」というスタイルに、率直に言って「エコ・テロリスト」的な過激さを強く感じていた。

 特に、反捕鯨的運動には、私自身はあまり共感はしていない。私の地方では、鯨は、牛や豚よりも当たり前の食事として、食文化になじんでいたものだった。卵を産まなくなった廃鶏がたまに食卓に上ることもあったが、肉はあまり一般的ではなかった。魚や野菜、山菜を中心に食卓をにぎわしていた。牛や馬は、家畜として大事に扱われ、むしろ家族の一員として(いまのペットブームに似ている)同じ屋根の下で暮らしていたものである。

 ところが戦後の農業改革の中で家畜が必要なくなるとともに、動物食も増えてきた。自家生産していた食事も次第次第に金銭的に購入するものになっていった。このような時代に、反捕鯨団体グリーンピースは日本のマスメディアをにぎわすようになっていった。

 鯨は動物だから殺すのはやめよう、という主張は主張として、筋が通っていると思う。しかし、それでみんながベジタリアンになったわけではなかった。むしろ動物食が加速した。しかも、そのほとんどの食肉は輸入に頼ることになってしまった。鯨をウォッチングするのもいいが、大量の動物達をト殺し続ける文化を放置しているのはいかがなものか。動物愛護という視点でいえば、むしろ、アメリカのBSE混じりの牛タンを食べている現在よりも、ワラにまみれて一緒の屋根のしたで牛と暮らした生活のほうがよっぽど理にかなっている。

 地域の港は、捕鯨基地としては日本で有数の水揚げ高を誇っていた。町全体が鯨で成り立っていたといってもいいくらいだった。ある友達は、水産会社に勤め、この鯨の解体作業の勤務についていた。結構朝早くとか忙しかったらしい。でも、家族からは「鉄砲さんにはなるな」といわれていたという。鉄砲さんとは、捕鯨船に乗って、縄の付いたモリを鯨めがけて打ち込む作業の人たちだ。この人たちは、それなりに賃金はよかった。

 しかし、その友人が言うには、この鉄砲さんたちの末路は必ずしも幸せだったとはいえなかったという。真かどうかは知らないけれど、その家族には、健康的に障害が起こることがママあったという。高収入者に対するやっかみも会ったかもしれないし、治療代を稼ぐために、人から嫌われる作業についたかもしれないし、定かではないが、少なくとも私の友人は「鉄砲さん」にはなりたくない、と思っていたそうだ。

 鯨を愛そう、ということはそれなりによさそうなことだ。しかし、その代わり、輸入肉に頼っているのもいかがなものか。さらに鯨の食物連鎖から言って、本当の意味で、自然環境保護の面からどうなのかは、専門家ならざる私には、一言では解決できないテーマだ。

 グリーンピースも、いままでのような反捕鯨一本やりではなくなったとも聞く。私たちの食卓に鯨が上らなくなって、すでに久しい。もう30年くらいになるだろう。たしかに筋っぽいところは美味しくないが、でも、鯨の味噌漬けの焼いたやつなどは、たまには食べたいナァ、と思うときがある。

 最近、害獣駆除で仕留められたイノシシを知人から譲り受けて、食べる機会があった。料理方法もよくわかないまま、サイコロ状にきった肉を圧力釜でやわらく甘露煮にして食べてみた。どことなく草原の味がした。「おいしい」という感覚ではなかったが、自然を食している、という感じはした。

 なにもグリーンピースは、鯨問題ばかりやっているわけではないが、どうもグリーンピースと聞くと、どうしてもこの問題はさけて通れない。この本は原著が89年で、日本語訳は95年にでている。かなり古い情報になってしまうが、そのルーツを知るにはよい本だろう。






Last updated  2009.02.09 21:35:24
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