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カテゴリ:アガルタ
「GATI チベット文化圏」 チベット・ブータン・ネパール 久田博幸写真集 1999/5 藤原書店 この写真集で「アガルタ」カテゴリが108に達したので、このエントリーを最後とする。実はアガルタへの旅の途中で立ち寄ったチベット本シリーズだったが、思った以上に長居したばかりではなく、まだまだ読みきれていないことを痛感する。これからは、チベット本の中にチベットを読むのではなく、チベット本の中に、「タントラ」を読んでいこう。特に、その究極である時輪タントラ。カーラチャクラ・タントラとはなにか。そしてそれを、旅人としてではなく、そこに住む人間として、自分の文化として読み込んでいこう。この「アガルタ」に連なる次なるカテゴリは「タントラ」だ。 さて、この「GATI」、ガティは、どこかアガルタに連なる語感がある。ア・ガーティ。アは、サンスクリットにおいては、強調か否定か。ガティとは、インド・サンスクリットでは「道」「趣くところ」という意味だ。ギャーティ、ギャーティだ。行ける者よ、行ける者よ。だとするなら、ア・ギャーティ、とは、行かない者よ、となるのか、行ってしまった者よ、となるのか、あるいは、帰ってきた者よ、なのか。いずれにせよ、まったく無関係ではあるまい。この本が「アガルタ」カテゴリの最後に来たのは、それもまた運命だろう。 この「GATI」でようやく「アガルタ」が来たのか。「GATI」でようやく「アガルタ」が逝ったのか。始まらなかったのか、終わらなかったのか。なんにせよ、面白い。 もう一つ、この本の中で気がついたのが、虎、獅子、龍と共に四霊獣とされる「ガルーダ」。なんだろう、この想像上の動物とは。ガルーダがいれば、ア・ガルーダもいるのだろうか・・・? この本には、田中公明の「曼荼羅イコロジー」からタントラの分類というものを引用しているので、次のカテゴリへのつながりをつける意味でも、孫引きしておく。 ■密教経典(タントラ)の分類/インドのタントラ分類法が、チベットに伝来してから整理されて現行の定説になった。 <所作タントラ>日本の雑蜜(ぞうみつ)経典にほぼ相当する。インドで比較的初期に成立したタントラで、印、真言の他にも沐浴や護身、諸尊の供養法に至るまで、極めて詳細に所作が規定されている。 <行タントラ>日本の胎蔵宗経(「大日経」系の経典)に相当する。根本のタントラは「大日経」。所作の他に瑜伽観法を併せて修するので、行タントラと名付けられた。古くインドでウバヤ(双方)タントラと呼ばれたのは、所作と瑜伽観法の双方に重点があるから。なおニンマ派ではウバ乗というが、ウバヤが転訛したものといわれている。 <瑜伽タントラ>日本の金剛頂宗経(「金剛頂経」系の経典)に、ほぼ相当する。この部類のタントラは「初会の金剛頂経」で、このほか「理趣経」、「理趣公経」「悪趣清浄タントラ」などが有名。 <無上瑜伽タントラ>チベットのみが伝承しているタントラ。広義の「金剛頂経」系の発達系列上に位置し、瑜伽タントラの教義の上に、生理学や性瑜伽、さらには、天文暦学が組み合わされたもので、チベットでは最高の評価が与えられている。 ・父タントラを代表するのは「秘密集会タントラ」 ・母タントラを代表するのは「ヘーヴァジュラ」、「サンヴェラ」など。 ・「時輪タントラ」を不二タントラとして、一部で最高の評価を与えられているが、ゲルク派は、母タントラの一種という見解を持つ。 久田博幸の写真集は、これまた被写体にぎりぎりまで迫るという体当たり的肉感性がある。カラーページでは赤、青、黄、その他、白黒の原色が乱舞する。草いきれや岩石のほこり、生活上の匂いまでただよってくるようだ。一枚いちまいが暖かい。モノクロページにおいても、思い切りのよいデフォルメされたアングルが、見るものの迷いを断ち切る。 裏表紙には、<オンマニペメフム>を書いたマニ石が写しだされている。このカテゴリは、このマニ石に送られて、一端閉じられる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.03.31 12:28:53
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