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カテゴリ:レムリア
![]() <1>より続く 人名索引だけで13ページ約5~600人、参考文献だけで15ページおおよそ2~300冊。これだけの情報を一冊に詰め込んだこの本は、百科辞典とまではいかないが、広辞苑を一冊まるまんま読まされるような「苦痛」を感じる。このまんま、この本を精読することは、私の場合はまずあるまい。しかしながら、随所に気になる論述がある。膨大すぎるので、いちいち挙げない。ただ、この本は、「コリン・ウィルソンをシャングリラ症候群のサニワ」にしようという私の目論見には見事に合致している本だと思う。まずは気になる人物なり事象があれば、この本になんらかの手がかりを求める、というのは良い方法だ。 この本、日本語版は1987年にでているが、原書は1977年にでている。まさに当時はウィルソン40代中盤で油の乗り切っている時期ということができるだろうか。時代もこのような百科全書的なオカルトに関する本を要求したのだろう。しかし、それはある意味インターネット時代の前のことであった。現代においては、これだけのことを調べあげようとすれば、ネットにアクセスするだけで、できることがほとんどだろう。つまり、今の時代は、誰もがコリン・ウィルソンになれる時代であるといえる。 もちろん、情報をかき集めただけでは、このような「ミステリーズ」のような本は出来上がらない。どこまでも淡々と続く探究心と、ときおり自己開示されるウィルソンのような内省的でありながら、外側にも知性を向けることができるキャラクターの存在なしには、その知識は胡散霧消する。 この本の読み方はいくつかあるだろうが、ひとつのキーワードを追っかけて、巻頭から巻末まで読むという方法だ。例えば、神秘主義とか、ブラバッキーとか、グルジェフとか、イェイツとか、気になる単語なり索引があれば、それをどこまでも追っかけてみるのも面白いと思う。私なら、この本を「瞑想」というキーワードで読んでみようかな、と思う。 先日このブログへの書き込みで、コリン・ウィルソンは「瞑想をしていた」という指摘があったが、今のわたしには、そのところをまだよく理解できていない。確かにこの本にも「瞑想」という単語が仕切りにでてくる。しかし、それは超越瞑想であったり、過去生を思い出すための「瞑想」であったり、悪魔とのコンタクトだったりする。その「瞑想」という言葉にこめらられた意味をよく吟味しないと、その真偽を確かめることさえ、難しい。だから、あえて、この本一冊を使って、ウィルソンの「瞑想」観をじっくり見つめてみるのもいいかもしれない。 なにはとりあえず、ぱらぱら目を通して、さすがは松岡正剛率いる<工作舎>の本だなぁ、と感嘆しつつ、一旦ページを閉じておく。 この項<完> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.02.11 17:14:00
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