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2009年4月1日

地球人スピリット
・ジャーナル2.0


へ引越しました。

2007.07.26
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カテゴリ:マルチチュード
<7>よりつづく

「サイバージャーナリズム論」<8>

 
スポンタ中村がすでに「オーマイニュース」を取り上げていたことに、別段、気にも留めないで読みすごしていた。

 日本にも市民記者という名称が誕生した。しかし、市民記者がジャーナリストかというと、それは違う。韓国で生まれた「オーマイニュース」や、日本のインターネット市民新聞も、主宰者はプロのジャーナリストだ。彼らは既存のジャーナリズムの延長線上にいる。市民記者とは「あなたも記者になれる」とおだてられ、ネットで身辺の情報を送稿している作文好きの大衆のことだ。p211

 
鳥越俊太郎を思い出して、あらためて「オーマイニュース」というものの存在価値を知った。ここでのスポンタ中村の言葉にカチンとくる向きもあるだろうが、私も「あなたも記者になれる」という言葉は嫌いだ。「あなたも画家になれる」という通信販売教育セットのコピーに、さも似ている。中村との対談の中で、森健もオーマイニュースに触れている。

 森 (前略)オーマイニュースのレポーターはウェブの積極的な参加者ではあるが、主体的にテーマを選び、目的を持って取材に当たっているわけではない。身辺雑記が中心であり、ジャーナリストではない。 p237

 
オーマイニュースは、「韓国・盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領を生んだインターネット新聞として一躍世界的に有名になった」ということだが、それならそれで、私なりにイメージが湧いてくるものがある。盧武鉉に関する本「私は韓国を変える」「韓国現代史」翻訳者夫婦と私は、実はある時期非常に親密な関係があった。彼らのこの40年近くのライフストーリーのアウトラインはすぐ側で見ていたことになる。この夫婦たちが「オーマイニュース」とどのような関係にあるのか知らないが、もし関係があるとして、彼が数冊の時事問題の翻訳書を持っているから、彼らはれっきとしたジャーナリストだ、という向きがあるとすれば、私はそれを否定したい。あるいは市民記者などという表現も全く当たらない。あえていうなら、彼らは「革命家」たちだ。しかも、筋金入りだ。ジャーナリズムなどという生ぬるい表現は、ここに来て、ちゃんちゃらおかしい。

 さて、そろそろ、歌川版「サイバージャーナリズム論」の他の執筆者たちに目を移していこう
佐々木俊尚を除けば、このブログは湯川鶴章にも縁があった。著者「ブログ・ジャーナリズム 」「ブログがジャーナリズムを変える」 を読んで、このブログの「ブログ・ジャーナリズム」というカテゴリを作ったのだった。思い出しついでに、ダン・ギルモアの「ブログ 世界を変える個人メディア」 も読んでいたことを、ここにメモしておこう。

 湯川鶴章の持分は45p~74pまでの30ページ。はっきり言うなら、ここに展開される湯川の世界はごもっともと納得するところが多いが、どうもまだ私の世界とはカブらない。「『プロの記事』はブログより価値があるか? --9.11の草の根ジャーナリズム--」というごもっともなタイトルであるし、展開されている世界もごもっともだ。しかし、それは「プロ」の「ジャーナリスト」がもともとやるべきことだ。プロがサボって、それを「アマチュア」にやってもらおう、という魂胆は嫌いだ。

 しかしたとえブログが影響力を増しているとしても、調査報道はプロにしかできない。そう考える報道関係者は多い。「パジャマのままでパソコンの前に座っているだけの人間に、ジャーナリズムが実践できるわけがない」。米テレビネットワーク大手のCBS放送のある幹部がある会合で、ブロガーをこう揶揄したといわれる。p55

 私はここに過剰に反応した。さっそくプロフィール欄に「パジャマのままパソコンの前に座るブログ・ジャーナリスト 」の一行を加えた(笑)。もっとも、私は寝る時でさえ、パジャマは着ない。実態としては「パジャマのままパソコンの前に座る」ことはない。この辺は、そのうち、もっとうまい表現を見つけて、訂正しなくてはならない。その業界で食を食む職業人がやることと、アマチュアでやることには、おのずと比較対照にならないことが多い。プロはプロでがんばるしかない。しかしアマはアマにしかできないことがある
「取材なくして発言権なし」意味はわかる。

 湯川のジャーナリズム論は正論だ。とくに反論しようがない。ただ、
最初っから感じていたが、この人の世界は薄暗い。もっとぱっと楽しい雰囲気づくりができないものだろうか。被害者が重い口をようやく開いたような、じめじめした粘着感がある。呵呵大笑するような、豪快な生き方を期待したいのだが。

 それと、すこしづつ明確になってきたことだが、私はこのブログでなにをやりたいのか、といえば、あえていうなら、内面の世界のジャーナリズムだ。現在、あちこち文献に目を通しているのは、内面の世界についてどれほどの資料や情報が流布しているのか、ということの確認だ。ニューヨークにいったり、北極にいったりして、取材することはできない。時間も経費も追いつかない。しかし、内面の世界なら、それほど金もかからん、時間も外側の世界に縛られることは少ない。「取材なくして発言権なし」。私は私なりにせいぜい「取材」をつづけようと思っている。 

つづく






Last updated  2009.02.16 21:03:32
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