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カテゴリ:マーケットプレイス
「世相観察・女と男の最前線」 梅棹忠夫「対談集」 梅棹忠夫 1991/09 講談社 単行本 250p No.827おすすめ度★★☆☆☆ 奥野卓司追っかけで、ここまで来てしまった。「知的生産の技術」の梅棹忠夫が1991年当時の当時の論人達12人と対談してできた一冊だが、今回は、奥野繋がりなので、梅棹ならびに他の人々について言及するのは割愛する。 奥野に与えられたのは「パソコン少年から新人類をよむ」というお題。もちろん前年1990年に出た「パソコン少年のコスモロジー」がベースになっているのはいうまでもない。どこかで奥野はたしか梅棹の次男と友人で、少年(か青年)時代に遊びに言って、梅棹に一言なにごとか言われたことを書いていたところがあった。思えば、その格式(!)の高さはともかくとして、その好奇心と情熱においては、奥野は梅棹のDNAをきちんと受け継いでいるかのような感じもする。 梅棹 パソコン少年といっても、それが社会に背を向けているというわけではないと、わたしはおもっているんですが、どうでしょう。パソコン少年から総理大臣は生まれないでしょうか。p34 すでに引退はしてしまったが、昭和29年生まれの総理大臣が話題になっている現代である。たしか、その後継選挙で後釜を争った麻生太郎なども、受け狙いではあったにせよ、「クールジャパン」の急先鋒のポーズをとり、アキバこと秋葉原駅前で街頭演説をスタートさせるという時代でもある。自作パソコンが趣味の与謝野馨なんて元・大臣がいた。なにをいまさらと思わないではないが、1991年当時は、梅棹のこの発言ですら、ちょっと暴言のように聞こえていた時代ではある。 奥野 ぼくはひょっとすると、テレビや自動車が世のなかをかえた以上に、パソコンは文化をかえうる道具なのではないかとおもっています。p41 2007年の現在、こちらもまた、なにをいまさら、と驚くような発言だが、1991年当時では、真性「パソコン少年」奥野であったからこそでてきた言葉だったのだ。まさに隔世の感がある。 奥野 ぼくも学生のときは生物学をやっていたので、カイコがなぜクワを食べるのかという実験をしていたんです。カイコを誘引したり、摂食を触発するクワの化学要素を全部とりだして、それを再合成したものをつくるんですが、じっさいには、それだけではカイコは食べないんです。けっきょく生物学的な意味ではむだなものをいれるとよく食べるんです。 こういう研究が現在の情報人類学につながってくるとすれば、なかなか「科学」も面白い。捨てたものではない。わずか20ページの対談だが、他書との繋がりのなかでこの一文を読んでおくのも悪くない。文化人ストーカーをしていくと、まぁ、いろいろな小さな記事であっても、いろいろなものがでてくるものだ、というサンプルのような読書であった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.01.22 11:59:20
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