「松岡正剛 千夜千冊」 4 神の戦争・仏法の鬼<1>
松岡正剛 2006年10月 求龍堂 全集・双書 8冊
No.1000★★★★★
なにはともあれ、当ブログもブログを開設して892日目にして1000冊を数えることができた。新書から週刊誌、はてはパンフレット類まで入っており、なおかつ、当初の半年間はまったくのアップエントリーなしという状態であったが、千冊の印刷物をめくってきたことには変わりはない。
千とはいうものの、多少の達成感はあったとしても、ちょっと座り心地はよくない。各カテゴリーが100でなくて、108でようやく落ち着きをみせたように、なにはともあれ、当ブログでは、1024をひと区切りと考えようと思う。それもアッという間だとは思うが、それからのことはその時考えよう。
千冊目を何にするかは、「千夜千冊虎の巻」を読んだときに大体きめておいた。このシリーズ7巻あるが、そのド真中、4巻から始めることにする。7巻のうち、この4巻がいちばん、当ブログとの接点が多そうだ。この検索を除く本文が1372冊の「広辞苑」のような本の、どこから読もうかと考えたが、どうせなら、とどてっぱらに穴を開けるつもりで、ど真ん中を開いたら、そこは「ダダ宣言」だった。
ダ・ダ・ダダ。いまではいったいだれがつくったかわからない伝説になってしまったが、「ダダ」という言葉は1916年2月8日午後6時、チューリッヒのカフェ・ド・ラ・テラスでツァラが突然”発見”したことになっている。これはどうもハンス・アアルブの説らしい。ツァラはチューリッヒ大学に留学中の20歳の学生だった。このあとツァラはフーゴ、バルとともに、世界史上最も危険ではかない「キャバレー・ヴォルテール」をダダの牙城にしていった。p683
ダダといえば、当ブログでもごくごく最近話題になった、日本のハプニング・アートの鼻祖と称されるダダカンこと糸井寛二をおもいだす。すでに氏も米寿を迎えられ、ことしはそれをお祝いして、企画展が催される由、情報もある。当ブログとしては、すでに忘れかけていたエントリー記事が、地下からマグマのように噴出してきて、地上に流出したような、どエネルギーを感じる。
ウェブ版の「千夜千冊」では、第八百五十一夜【0851】03年09月17日が「ダダ宣言」となっている。 ウェブ版と印刷版では、内容が異なっている場合があるようだが、まだ見比べてはいない。ただ少なくとも縦書きと横書きの違いがあり、確かにそれだけでも、かなり印象はちがう。さて、この本、ここから読みはじめて、どのような展開になるのか、まずは楽しみじゃ。
<2>につづく