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地球人スピリット・ジャーナル1.0

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2009年4月1日

地球人スピリット
・ジャーナル2.0


へ引越しました。

2008.05.01
XML
カテゴリ:osho@spiritual.earth

<3>よりつづく

「ボーディダルマ」 <4>
Osho

 ゴータマ・ブッダの教えは二種類のの探求者たちを生み出した---ひとつは「アルハト(阿羅漢)」と呼ばれ、もうひとつは「ボーディサットヴァ(菩薩)」と呼ばれる。
 アラハトは光明を得るためにあらゆる努力をするが、ひとたび光明を得てしまうと、まだ暗闇のなかで手探りしている者たちのことは完全に忘れてしまう。彼は他人にはいっさい関心がない。光明を得るだけで充分だ。実のところ、アルハトによれば、慈悲という高邁な考えですらやはり執着の一形態ということになる---これには理解されるべき深い意味がある。
p238

 本書において、Oshoはボーディダルマに手厳しい。講話に使われているボーディダルマの「二入四行論」とやらも、実際にはボーディダルマが書き残したものでもないし、そのまま残されたものではないだろう。もちろん、方便として語られた部分とそれを聞き取った側との間にもギャップがある。ましてやそれが1400年間保持され、また英語文に翻訳され、さらに現代人の私たちが聞くには、かなりに変質があったことは考られる。

 それらの状況はどの伝統やどの経典にも言えることだが、しかし、それにしてもOshoはボーディダルマに手厳しい。私たちが知っているボーディダルマは、もっともっとエピソードに満ちた寡黙な人だ。ましてや苦行につぐ苦行、面壁九年のボーディダルマには、どちらかというとボーディサットヴァというよりアラハトのイメージさえ持ってしまう。

 この二つのカテゴリの源泉はもちろんゴータマ・ブッダなのだが、必ずしも、明瞭に分けられているわけではない。愛と瞑想の道ほどにバランスがよい区分けとは言いがたく、大乗と小乗という言葉にも、どこか批判めいたニュアンスが残っている。

 Oshoはここで、アラハトを徹底的に擁護する。禅の開祖とさえいわれるボーディダルマはコテンコテンにやっつけられる。私はこれを読んでいて、Oshoが禅からZenへと移行していく、ひとつの分水嶺がここにあると感じる。

 当ブログでの読書は気ままな濫読なので、とくに準備もなく進めているのだが、玉川信明の「和尚(ラジニーシ)、禅を語る」リストの参考本を読む進めていくうちに、偶然に、「信心銘」(74/10)、「一休道歌」(78/4)、そして、この「ボーディダルマ」(87/7)が読みかけとして残った。この三冊を眺めてみると、それぞれ時代背景を反映しており、ブッダム(仏)、サンガム(僧)、ダンマム(法)に対応しているかに見える。

 74年当時、Oshoは請われるままにレクチャーし、しだいにネオ・サニヤスという仕組みを生み出しつつあった。それは、ブッダムとしての自らの表明にウェイトがかからざるを得なかったはずだ。それ以後、78年のOshoは、すでに数万人のサニヤシンたちに囲まれながら、次なるコミューン、つまり、サンガムを盛んに模索していた。あとから考えれば分かるのだが、Oshoは結局、このブッダムとサンガムを、彼なりのユニークな形でほどいてき、ついにそれを霧消させる。

 87年当時のOshoは、この「ボーディダルマ」を読む限りにおいて、ダンマムについてかなり突っ込んだ指摘を続けている。いわゆる歴史や伝統に妥協してしまった「禅」を超えて、もっとピュアな瞑想そのものの「Zen」に進もうとしている。「オショウの講話タイトル:年代順」を見る限り、このボーディダルマへの指摘を契機として、「最後の講話録・ZENシリーズ」へと移行しているように見える。そして、ついには、その「ダンマム」も、OshoはOshoのやり方で離れていく。


dragon.jpg

<5>につづく






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Last updated  2010.07.19 22:16:07
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