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カテゴリ:スピノザ
「ツォンカパ チベットの密教ヨーガ」
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ツォンカパ関連の本も探してみればいろいろある。図書館によってはかなり揃えているところもある。宗喀巴大師と書いているものもあって、これもツォンカパだ。それらを研究資料的書物を当ブログで読み進めることはできないが、その存在を確認することは一定の意義を感じてはいる。 さて、この「チベットの密教ヨーガ」というタイトルの本は、ツォンカパ著とはなっているが、素材は、ナーローの六法だ。つまり、インドのナロパが、チベットからやってきたマルパへ伝えたとする奥伝だ。そのマルパのもとで、かのチベットの詩聖ミラレパは大悟した。さらにはミラレパの弟子であるガンポパにも伝わったはずだし、その流れからツォンカパもこの法を伝授されたはずだ。 このナーローの六法については、各書であちこち散見されるが、いまいちまとまったイメージとしてはまだ理解していない。 「ナーローの六法」の数え方は、(1)チャンダリーの火と(2)幻身と(3)光明と(4)遷移(ポワ)と(5)入街(トンジュク)と(6)中有という六つの口訣を数えるのである。 p97 この言葉だけで言えば、ひとつひとつイメージできないわけではない。(1)のチャンダリーの火とは、瞑想中に感じる得る内なるキウンダリーニに類するものだろう。(2)の幻身とは、(1)に伴なって感知しうる微細な身体のことで、こまかく分類はできるが、まずは、すくなくともこの生物的物理的物質としての体のことではない。 (3)においては、さらに慎重に取り扱わなければならないが、瞑想者が体感し得る、ある種のピーク体験のことだ。光明とは表現されてはいるが、かならずしもまばゆく輝く光ということではなく、かぎりなく透明な融通無礙な境涯のことであろう。 (4)遷移は、さらに人生最大のできごとされる生死を超える次元についての取組みのことであり、(5)入街、(6)中有などに至っては、一連の「チベットの死者の書」などでも扱われている、深い深い存在で感得しうる玄妙な世界についてのとらえ方のことであろう。 本書は、左のページにチベット語が書かれ、右のページには対訳としての日本語が書かれている。ネットで検索してもこの本についての情報は多くない。つまり、一般向けににだされた本でもないし、一般人がいきなり読んでもその本質をすぐに理解できるような本ではない。しかし、関連の中で紐とかれるなら、その資料性や重要性において、貴重な存在であるに違いない。 読んでみて決して読みにくい本ではないし、テーマがカギュー派に関連のある話なので、当ブログとしては、他のツォンカパ本に比較するれば、かなり取組みやすい本、というイメージを持った。再読するチャンスがあることを期待する。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.11.13 20:49:07
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