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カテゴリ:mandala-integral
正木晃「ユングのマンダラ論について」リストにおけるユング関連の5冊はもうすでに手元にある。いつ読みだすかタイミングを見ていたのだが、はて、この5冊だけで、ユングの世界は網羅できるもんかというちょっと白けた気分もある。しかし、ここにおいては、ユング心理学をメインテーマとして読書をすすめるのが目的ではなかった。ユング心理学は、つなぎの材料だ。 当ブログは、現在3つのカテゴリと3つの本によって、もうちょっとだけ歩をすすめようと思っている。「OSHOの超宗教的世界」、「エスリンとアメリカの覚醒」、「カウンセラー・トレーニング・メモ」の3つの本(+メモ)の存在であるが、この三つをつないでメルティングしてくれるには、ユングが最適であるように思える。だからここではユングについてはあまりにも深く入りすぎないで、次へのステージの扉としてつかわせていただく。 この本、アメリカにおいて1986年に出た本のようであるが、当時においても、この本の取り組みは極めて網羅的かつ一般向けである。仏教全般、あるいはチベット密教に関する紹介も、本書における程度であるならば、現代日本における出版状況から考えると、チベット密教の奥義についても、まだまだおとなしいものだと感じる。 ユングは1875~1961年に生きた人だから、現代人のわれわれから見れば、祖父、曾祖父くらいに年代になるわけだが、この当時、西洋においてあかされたチベット密教というものはごくごく一部であったと思われる。奇しくもユングが亡くなる直前にチベットは中国共産党の侵攻にあい、その密教経典は世界に飛散した。もしユングが現代に生きていたら、もっともっとチベット密教とみずからの心理学の統合に努めただろうが、たぶん、それは後進の手にゆだねられたのであろう。 すくなくとも、現代において、ユングが苦労して手にいれたチベットの「神秘」は、かなり容易に手に入れることができるようになっている。すくなくとも、当ブログにおけるチベット密教リストを見れば、かなりの部分がすでにオープンにされていることに気づく。 もっとも奥義の奥義は最後の最後まで秘匿されるであろうし、全体をみるだけでも相当の時間を費やす。さらにまた、経典のみならず、チベット密教においては体験が重要視されるし、またその道へとイニシエーションする導師の必要性が、どこまでも説かれることになる。 しかしながら、フロイトを鼻祖とする心理学の歴史において、ユングの名前は不朽の輝きを放っているし、その後継とも目されるトランスパーソナル心理学とやらの今日的現状を考える時、ふたたびユングとチベット密教の関係をとらえなおしておくことは、大変重要だと思われる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.11.19 09:13:17
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