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![]() 「自己発見の冒険」 (1) ホロトロピック・セラピー トランスパーソナル心理学の二大巨頭とされるケン・ウィルバーとスタニスラフ・グロフは、理論家と実践家として、車の両輪のような紹介をされているようだが、はて、それは日本においてだけなのではないだろうか。そのような狭い領域で彼らをとらえようとするには無理がありそうだし、あまりに性急な結論に行きつくような感じがする。 ケン・ウィルバーは、「グレース&グリット」や「ワン・テイスト」、「存在することのシンプルな感覚」などを読む限りにおいては、きわめて凡庸なマインドの持主であり、その他の著書に見られるような尖鋭な理論武装は、彼の理知的マインドの力を見せてはいるが、一般の「人間」以上の突出したナニカがあるとは読みとれない。 スタニスラフ・グロフは、当初チェコスロバキアという共産圏における合法下であったとしても、主なる研究が薬物と精神性とのかかわりに主テーマがあった限り、アメリカのエサレンなどに居を移したあとも、その20年間の研究の成果を手放せないでいるようだ。薬物の代替として過呼吸治療法=ホロトロピック・セラピーを編み出したようである。だが、やはり理論的ベースは薬物治療、薬物体験にあり、現代の狭義としての科学的精神医学の範疇にようやく含まれる領域にあったとしても、ブッタたちの心理学へと駆け昇るには、まだまだステップが必要であるようだ。 日本語翻訳者たちのチームも、どこかカルト化していて、他をよせつけないマニアックな排他性を自然と帯びてしまっている。そして、彼ら自身がそれに気づかないところに悲劇性がある。 リバーシング、ブレスセラピー、ホロトロピック・セラピーなど、さまざまな呼称があり、さまざまな組み合わせのバリエーションがあれど、基本的には過呼吸における異常体験をなんとか治療に役立てて、理論的な体系も打ち立てようという試みである。 過呼吸といえば、先年、ピカチューというテレビ番組の放映にあたり、激しく点滅するシーンを見ていて多数の幼児が過呼吸を起こして話題になった。片や治療といわれ、片や危険な症状と言われる。東西をとわず古来より瞑想における呼吸も大事な要素とされているが、ひとつのことが薬にも毒にもなるのは、当然のことである。 こと呼吸にかぎらず、歩いたり働いたりすることすら瞑想になるのであり、食事したりお茶を飲んだりすることにすら精神性を追い求めてきたのが人類である。ジョギングをしたり、夢をみたり、時にはチベット密教のように、性的本性のなかに人間の霊性開発を試みたりしてきたのが人類である。トランスパーソナル心理学というものが、いわゆる科学の範疇にあり、しかも心理学の最新の発達形態であったとしても、やはり道なかばのイメージは消えない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.12.06 04:10:09
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