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地球人スピリット・ジャーナル1.0

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2009年4月1日

地球人スピリット
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2008.12.16
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カテゴリ:agarta-david

「超宇宙論」 <1> 魂の科学を求めて
ピョートル・デミノヴィッチ・ウスペンスキー /高橋克巳  1980/08 工作舎  単行本  389p
Vol.2 No.475 ★★★☆☆

 Oshoが「『宇宙の新モデル』は、詩的な本だが、私のヴィジョンにきわめて近い」とは言うものの、この「超宇宙論」は、ウスペンスキーの「宇宙の新モデル」の3分の1の抄訳でしかない。ましてや誤訳だ、悪訳だ、という風評を聞くと、ウスペネスキーをあまり知らない立場としては、この「超宇宙論」とOshoをつなぐことはかなり困難になってくる。

 この本は、たしか出版直後に買ったのだったが、Oshoがつねにグルジェフ+ウスペンスキー=Oshoのような図式を書いていたので、そちらからの関心が強かった。当時工作舎からでたので、この濃い~~工作舎の中の一冊としての香りもフンプンとさせていた一冊ではあった。当然、深読みすることもなく、特段に感動することもなく、結局は納戸行きとなり、現在は消息不明とあいなった。

 この本、地域の図書館にはなく、大学にもない。いろいろ検索していたら、実は、地域の国立工業高等専門学校の図書館にあることを発見。今回、この本一冊のため、またまた新たなる図書館を開発した、ということになった。しかし、このような形で地域の図書館がどんどん開放されていくことは、一利用者としては大変ありがたい。このような傾向は、間違いなくこの数年の傾向であろうと思われる。

 インターネットが発達し、まずは本の情報がネット化された。そして、刺激されるように、図書館が自らの図書をPCのデータ化した。そして学校内でのイントラネットとして図書館利用ができるようになり、次には学校間の図書利用が活発化するようになった。さらには、インターネット上で、蔵書を検索し、自宅から借りだし予約をし、最寄り図書館への移送サービスも行われるようになった。ここまでは、ほとんど無料なのだから、一利用者としては大変にありがたい。

 かつてなら、まずは書店に出向き、在庫がなければ、注文し、数週間待って、ようやく読めるようになった。そして、大枚をはたいた上で、万が一あんまり面白い本でなければ、そのままお蔵入りとなってしまうことが多かったので、なかなか、読書、という趣味も贅沢な趣味であった。蔵書しておくスペースも必要だった。別にプロの書き手ではなくても、本好きなら立花隆の「ネコビル」のような蔵書スペースが必要になってしまう可能性があった。

 Oshoの「図書館の本とは売春婦のようなものだ。」という言葉は、その意味はわからないでもないが、この21世紀における私ごときの一読者には、もう当てはまらない現象だ。図書館の本もキチンと管理されている。たまにアンダーラインやメモがあったり、破損しているものもあるが、概してきれいだ。

 手元になければ、再利用したい時にすぐ入手できない、という悩みもあるが、地域の図書館に入っていることが確認できたのなら、ほとんどいつでも借りられる体制ができたということでもありうる。ほとんど、自分の「ネコビル」として、図書館ネットワークを利用できる時代が来ている。

 この時代、このスタイルは財布にもやさしい。当ブログでは現在、1024冊+475冊で、すでに既読本は1500冊になっているが、その7~8割は図書館本である。つまり約1000冊の本の平均単価が1500~2000円だとすると、約200万円の図書費が浮いたことになる。3年間のことだから、年60万円として、月5万円の経費が浮いたのだから、このところ小遣いを減らされっぱなしのワンコイン亭主としては、大変ありがたい。趣味としては、現在、もっとも金のかからない趣味が、読書、ということになるのではないだろうか。

 もっとも、この現象は、出版社にとっては痛し痒しだろう。図書館利用が高まれば、本の売れ行きにも影響がでてこよう。図書館の利用者としても、ただなので、余計な本まで借りてしまい、図書館のスタッフの仕事を増やし過ぎているのではないだろうか、という反省もある。

 あるいは、これは、私のような、哲学・思想ジャンルが主なテーマの図書館利用者にだけ言えることであるかもしれない。私の場合は、ほとんど他の借り手がない本がほとんどだ。たまにあっても、一人の人が読み終えれば数日から10数日のうちに私の番になる。ところが、我が家の奥さんのような、小説が主で、しかも、流行作家の最新作狙い、という図書館利用者なら、話が変わってくる。20~30番待ちはざらで、時には100人待ち、200人待ち、という本も決して珍しくはない。もっとも、このような本は複数の図書館が複数蔵書として抱えているので、1年も待たされるということはないが、しかし数か月は覚悟、という本は結構多いのである。

 もちろん、私のようなジャンルでも、新刊本自体、なかなか図書館に入らないし、入れば、やはり貸出待ちは長くなる傾向がある。だから、どうしても早く読みたいものは購入するし、もちろん気にいった本は自らの枕もとに長く積んでおくこととなる。いずれにせよ、現在のようなインターライブラリーの傾向は大変ありがたい。

 はてさて、したがって、この「超宇宙論」、国立工業高等専門学校の図書館にあったというのは、なかなか面白いめぐりあわせだなぁ、と思った。なんせ、ウスペンスキーは数学者だったので、そういうつながりでこの工業学校の図書館に入ったのかも知れない。神秘化ウスペンスキーではなく、数学者ウスペンスキー、として。

 それと、この本で、もうひとつ思い出したことがある。工作舎は、80年代後半に、短波ラジオ放送で、「オブジェクトラジオ遊」(ちょっとタイトルが違ったかも)というものをやっていたことがあった。インターネットが発達する90年代に先駆けること10年前のことである。積極的に自家製のメディアを開発しようとしていた姿は、なかなか凛々しいものがあった。

 当時の私は、この番組のために短波ラジオを買い、ピーピーガーガーという雑音のなかから、「エチカルアニマル」だの「TA0自然学」だのという、工作舎周辺の方言を聞いていたのだった。

<2>につづく






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Last updated  2009.05.28 09:40:26
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