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カテゴリ:osho@spiritual.earth
![]() 「Bhagwan」 The God That Failed 玉川リストにこの本の翻訳本もリストアップされているかぎり、なんらかのかたちでこの本にも触れておくことも誠実な対応と言えるだろう。ましてや著者は、私自身がOshoからイニシエーションを受ける場に立ち会っている。もっともガードマンとしてだが、あの写真にも足だけ写っている。同じ場の別な写真にはバッチり顔も写り込んでいる。他人とは思えない。 ガードマンとしてだろうと、カメラマンとしてだろうと、通訳としてだろうと、固定した役割としてその場に参加しているわけではないので、ガードマンであったということだけで、発言権なしとはできない。目撃者は目撃者であることには変わりない。しかし、その目撃の質は、個人として体感したものと、文章化され、出版され、ましてや翻訳される、という過程のなかで、よくも悪くも大きく変化してしまっているようだ。 それはこの本に限らないだろう。それは知識というものの本質的な欠陥だし、他の本すべてにおいて、このような点を十分留意して読みこんでいく必要がある。この本のできる過程に立ち会っているからこそ、この本の陥穽を知ることができるのだが、何も知らない人たちは、ここに表現されていることを、そのまま誤解してしまうこともあるだろうと、ちょっと残念な思いになる。 この本の翻訳本は、書店においても図書館においても、古書店においても、かなり出回っている。それはそれでいいだろう。甘いだけでなくて、甘さをひきたてるために塩も隠し味としてひとつまみ加えてみることも必要だ。エピソードとして一冊が加わっている程度に考えておけばいいだろう。 ただ、英文の原書と翻訳本を比べてみるだけでも、その出版に関わる人々のマインドというものが見えてくるから面白い。英文にはないサブタイトルがついているし、原書に入っていない写真が、なぜか日本語版ではトップにわざわざ入れられている。その他、翻訳の段階でも改ざんされているところが多々ある。この本を出したことを持って、私の中では、この日本語版出版社のイメージが極端に下落した。 私は翻訳本がでるまえに、類書とともに、この本の原書も蔵書していた。私は性癖として、どうしてもこのような批判本をきちんと読んでおきたい、と思う方なので、ある意味、この本はありがたかった。一般の日本社会には知られず、自分だけちょっぴりネタ本として持っている分には、多いに価値があった。でも、現在のように、この一冊だけ突出した形ででていると、逆の意味で独占となって、公平性に問題がでてくる。他にもたくさん批判本があるのだから、そちらも複数読まれれば、ステレオ効果で、お互いの間違いが相互チェックできるだろうに。残念なことではある。
Last updated
2008.12.20 08:59:18
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