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カテゴリ:mandala-integral
「クリシュナムルティ人と教え」 クリシュナムルティって、いったいどんな人? どんな人がこの人の本を読むんだろう?っていう好奇心をちょっぴり満たしてくれる本。 自己の変容 松本恵一(塾経営) 一般的にはやはり、書店における出会いが圧倒的に多いようだ。この方も「苦しみから逃れよう」としてOshoの本を読み漁っていたということだが・・・・・。個人的な体験でいえば、Oshoとの出会いは、本との出会いは始まりではあるが、ほんの始まりでしかない。 問題意識 → 本 → 瞑想 → グループセラピー → サニヤス → ワークに参加 → デボーティ ・・・・というプロセス経ていくのが、一般的なOsho体験のようである。もちろん、順不同であるし、ひとによってはバラツキがある。 気づきの深まり 臼井正俊(旅館経営) 当ブログも最終章に近づきつつありながら、クリシュナムルティとグルジェフを思い出して読み始めた。この方も「朝から晩まで」Osho本を読むことに夢中だったようだ。だが、私自身はそういうことはなかった。自分がOshoのもとに尋ねてサニヤシンになるまで、一冊しかOshoの本がなかったせいもあるが、むしろ、ワンセンテンスで十分だった。十分だったというのはすこし余裕がありすぎる。ワンセンテンス以上、読み進めることができなかったというほうが正しい。 クリシュナムルティーはマスターにつくな、というし、グルジェフはマスターがなければ真理には到達しえないという。いずれが本当かは知らないが、私はこの問題に悩んだことはない。私の体験は、こちらから選ぶという体験ではなくて、拉致された、というイメージのほうが強い。北朝鮮による若者の拉致事件が続発していた時代であり、たしかに拉致された人々と同じような年代であったが、もちろん、そのような意味合いの拉致ではない。 すべては、自分が選んだものであり、自分の選択でひとつひとつのプロセスを理解しながら歩んでいったのだが、むしろ必然であったとしかいいようがない。存在が最初からそう決めていたようなものだった。 しかし、リアリティはリアリティとして進行した。だから、マスターと弟子の関係というものは、自分が選ぶとか、その良しあしを考慮するものではなかった。すくなくとも私の場合は、すでに決まっていたのだ。おおげさな言い方をすれば、ずっと昔からそうなっていた、としかいいようがない。 この本には30数名の日本の一般人のクリシュナムルティ体験がつづられているとともに、クリシュナムルティの教えや生涯についてダイジェストされており、この本が発行された1992年当時においては、かなりまとまったガイドブックになっていたと思われる。出版社もめるくまーる社だ。 最近のエレクトロニクス科学、つまりコンピューターの技術の進歩は目を見張るものがあります。それこそ日進月歩です。この進歩の歩調は今後もずっと続くでしょう。特にアメリカと日本はそれぞれ最高の頭脳と巨額の資金を注ぎ込んでトップの座を守ろうとして競り合っています。p24 プライムローン崩壊の2008年の年末に、このような希望的観測の本を読んでいてもしかたないのだが、しかし、このような雰囲気の中でクリシュナムルティは次第に日本の社会に入り込んできた。 その他、遺伝子工学の問題があります。遺伝子の配列を変えて、生まれて来る人間を新しくつくり変えてしまうというのです。それこそ新しい神様の出現だとも言えそうです。遺伝子工学はまだ初歩的な段階にすぎないのですが、今後次々に未知の分野が解明されてゆくでしょう。p25 ヒトゲノムの二重らせん構造の解析が完了して久しい2008年である。まもなく2009年になろうとしているが、科学の進歩ほど、人間そのものは進歩しているのであろうか。 クリシュナムルティの生涯を語るのに神智学協会を度外視するわけにはゆかない。この協会は1875年にアメリカで設立されている。設立者はオルコットという南北戦争あがりの陸軍大佐であるが、協会の中心人物はむしろ最初から彼と一緒だったロシア系女性であるブラヴァッキーであった。設立当時オルコットは43歳、ブラバッキーは44歳である。p45 私たちが今日知っているクリシュナムルティとは、この協会から手を切ったあとの彼の言動であるが、彼を愛する人々は、もちろん、この過去があったことを、マイナスではなくプラスに評価していることが多い。クリシュナムルティの魅力の50%は、彼自身がなんと言おうと、この前半生にあることは間違いない。 夜になると少年クリシュナムルティはアストラル体となってレッドピーターと共にヒマラヤに飛んだ。ヒマラヤ山中に人間の姿をして何百年も住んでいたと言われたクートフーミ大師に会って人の生きる道の教えを乞うためである。帰って来た翌朝は必ず二人で昨夜学んできた教えを複習し合ったが、この出来事に対する二人の記憶には少しの違いもなかったという。レッドピーターの霊性は冴え切っていて、クリシュナムルティの過去生を探り、34生前まで遡ることが出来たほどであった。このアストラル体での旅では、クートフーミ大師の他に、ロード・マイトレーヤー、キリスト、仏陀などにも少年クリシュナは会うことが出来、彼等から直接の質問にも正確に答えることが出来て面目をほどこしている。彼の最初の著作だと言われる「大師のみ足のもとに」は、この当時書かれたものだと言われているが、神智学協会を通していまだに広く読まれている。もっとも、内容はさておいてその文体はレッド・ピーターのものと似ているとも評されるが、かなり補正されたものであるのは間違いあるまい。著者名はアルシオネになっているが、これはクリシュナムルティの過去生の名前である。p46 この辺の文章は、いわゆる科学論文や医者のカルテのように読まれるべきところではない。むしろ詩的に読まれるべきところであり、さらには、他者によって書かれている限り、まったく無視してかまわないはずである。もしこの点についてクリシュナムルティ本人が触れているところがあれば、その時は、そのところを精読し、瞑目して感触を味わってみよう。 Oshoはこの本はアニー・ベサントの手によるものだ、と断じている。さらには、マダム・ブラバッキーの本が秘教的デタラメであったしたら、このチベットのクートフーミ大師などの話は、ひとつの方便ということになる。チベット関連本や、チベット密教の本をひととおり読みすすめてきた当ブログとしては、クリシュナムルティやグルジェフが、秘教的方便としてどのよう形で利用したかを糾弾するよりは、むしろOshoがこのような方便に依拠しない形で自らの悟境を展開したことを再確認するところにとどめておこうと思う。 「神秘学概論」の巻末で解説の笠井叡は次のように述べている。 シュタイナーが90年後にどう改訂版を書くか、と問うよりも、読者は自らの霊聴にしたがって、個々の「神秘学概論」を生み出すべきなのであろう。p458 クリシュナムルティも、グルジェフも、このようなセンスで持って読まれ、「利用」されるべきなのである。それがまた科学的姿勢でもあると言える。もちろん、Osho本についても、このような態度で挑まれるべきである。しかしながら、幸か不幸か、Oshoはこれらの中で最も若い現代人であるばかりでなく、その人間観に秘教的ブルシットを基礎としていない、というところを確認すれば、今回の読書は十分役立ったということになろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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クリシュナムルティの弟が死にそうになっている時に「大丈夫」のような言葉をクリシュナムルティに語ったのはクートフーミなのでしょうか?
って大事なのはそのような事では無いでしょうが… 「ただ見つめてみなさい、そして単純でありなさい。」 生と覚醒のコメンタリー より (2009.01.14 23:13:30)
ほーめぃさん
Oshoによれば、マダム・ブラヴァッキーは、秘教的ブルシットでいっぱいだ、ということになるけれど、クリシュナムルティにとってのKHとは、どのような存在だったのでしょうね。 Pune2においても、カビーシャたちがKHとチャネリングしていたような情報もあったけど、さだかではありません。 遊びに満ちて、いろいろやってみることも必要なようです。 (2009.01.15 19:17:47)
Bhaveshさん
詳しいお話ありがとうございます。 非常に参考になります。 今は クリシュナムルティの本、バシャール関係、ハトホル関係を読み進めながら、 肉体面では マハバンダを練習中ですwww BGM ♪ Hellborg, Jonas - 2nd Movement (2009.01.16 19:00:12)
http://plaza.rakuten.co.jp/bhavesh/diary/200705160005/ 読んでは見ましたが、どっぷり浸かるという風にはなりません(笑)。バシャールは当ブログでは未読です。そのうちチャンスがあったら、目を通したいと思います。
(2009.01.16 19:34:26)
Bhaveshさん
>http://plaza.rakuten.co.jp/bhavesh/diary/200705160005/ ブログ読みました。 さすがですね。 冷静に読書されているのが手に取るように解ります。 本当 参考になります。 ありがとうございます。 . 最近読み終わった本の中で充実した時間を過せたのは 「宇宙人ユミットからの手紙」でした(笑) でもこの本(もうお読みかも?)は一流の科学者(らしいです)が書いているという事もあって、 非常にバランスよく書かれています。 一つの考えに囚われずに常に多方向からの視点で 物事を処理していく所が、 数多くのその手の本と違って 読み応えがありました。 (少々 クドイのですけどね♪) . また、「神との対話」3部作は もともと私の中に流れている?仏教的な 密教的な3密行を別のレヴェルで解釈しなおして 日常にフィードバックしていく非常に大きな影響を与えた本です。 もちろん読書をする時は、 小説などのファンタジーを楽しむもので無い限り、 クリシュナムルティなみの(笑?)冷静さで読んでいくのが良いかも知れないですが… ちょっと ごちゃごちゃ書き過ぎてしまいました。。 (2009.01.17 16:22:56)
「ただ見つめてみなさい、そして単純でありなさい。」
生と覚醒のコメンタリー より(2009.01.14 23:13:30) K・ムルテイについては、一知半解の言葉を掲げることはでは彼の意味を理解することはできませんよ。むしろK・Mはこんなことをもっとも嫌悪した一人でした。 (2009.03.14 21:01:55)
弥太老さん
当ブログにおけるクリシュナムルティの読み込みはまったく不完全です。リストを挙げただけで、頓挫してしまいました。(汗 http://plaza.rakuten.co.jp/bhavesh/diary/200812140002/ 現在、引っ越しを含め、次のステージを模索中です。そちらに宿題として持ち越したいと思っています。 (2009.03.14 23:43:32) |
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