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地球人スピリット・ジャーナル1.0

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2009年4月1日

地球人スピリット
・ジャーナル2.0


へ引越しました。

2009.01.03
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カテゴリ:osho@spiritual.earth

<21>よりつづく

「私が愛した本」 <22> OSHO

 カリール・ジブラン その1

 2番目、カリール・ジブランの「預言者」だ。私がたやすく「預言者」を落としてしまったのは、これがニーチェの「ツァラトゥストラはかく語りき」の反響にすぎないという単純な理由による。我々の世界では誰ひとり真実を語るものがいない。我々はあまりにも嘘つきで、あまりにも形式主義的で、あまりにも礼儀正しい。「預言者」はツァラトゥストラを反響しているために美しいだけだ。p18

 

 9番目。私は再び、カリール・ジブランのもう一冊の本「人の子イエス」を入れたい。これはほとんど無視されている本だ。キリスト教徒がこの本を無視するのは、イエスを人の子と呼んでいるからだ。彼らは無視するだけではなく非難している。そしてもちろん、ほかの誰がイエスのことなど気にする? キリスト教徒たちが自らこれを非難しているというなら、ほかにそんなものを気にする者がいるはずもない。

 カリール・ジブランはエルサレムのすぐ近くで生まれ育ったシリア人だ。実際、シリアの丘の人びとは---少なくとも一部の人びとは---いまだにイエスが使っていた言葉であるアラム語を話している。あの高く聳える糸杉のまっただ中にいれば誰でも---馬鹿でも---驚きの目をみはり、神秘的な気分になるに違いない。カリール・ジブランは、シリアで、星に向って伸びるあの糸杉の下で生まれた。彼は真のイエスを表現することにおいてきわめて近くまでいっている。福音書を書いた4人のいわゆる弟子たちよりは近い。あれは福音(ゴスペル)というよりは、噂話(ゴシップ)だ。カリール・ジブランの方が近い。だがキリスト教徒たちは、彼がイエスのことを人の子と呼んでいるがゆえに腹を立てた。私はこの本が大好きだ。

 この本は、いろいろな人たちのイエスに関する話を物語る。人夫の、農夫の、収税人の、そうだ、収税人の話まで入っている---男の、女の、あらゆる人たちの話だ。まるでカリール・ジブランがたくさんの人びとにイエスのことを---キリスト教徒のイエスではなく、本当のイエスを---肉体を持った実際のイエスのことを尋ね回っているかのようだ・・・・そしてその話が実に素晴らしい。ひとつひとつの話にじっくりと瞑想する必要がある。「人の子イエス」が、私の今日の9番目の選択だ。
p132

 

 10番目。カリール・ジブランによるもう一冊の本「狂人」だ。これを除外することはできない。もっとも、正直言うとそうしたかったのだが。これを除外したかったのは、私自身が彼が言っている狂人だからだ。だがこれを除外することはできない。カリール・ジブランは、その狂人の、まさに内奥の核について実に意味深く、真摯に語る。そしてこの狂人は、普通の狂人ではない。仏陀、臨済、カビールのような人だ。どうしてカリール・ジブランにこんなことができたのか、私はいつも不思議に思っている。彼自身は、その狂人ではなかった。彼自身は、光明を得た人ではなかった。彼はシリアに生まれたが、不幸にもアメリカで暮らした。

 だがそこには驚きに次ぐ驚き、解答のない疑問がある。どうやって彼はそれをしたのか? 多分、彼はそれを自分でしたのではない・・・・おそらく何かが、誰かが---スーフィーたちがヒジラと呼ぶ者が、神智学の徒がK・H、すなわちクート・フミと呼ぶ者が---彼に乗り移っていたに違いない。彼は乗り移られていた。だがいつでもではなかった。書いているとき以外は、彼はごく平凡な男だった。実際、いわゆる平凡な人よりももっと平凡だった。嫉妬や怒りや、あらゆる種類の激情でいっぱいだった。だがときたま彼は乗り移られる。上からの力に乗り移られる。そうすると彼を通して何かが流れ始めた。絵画が、詩が、寓話が・・・・。p133

 

 3番目。カリール・ジブランは、自分の母国語でたくさんの本を書いた。彼が英語で書いたものはよく知られている。もっとも有名なのが「預言者」と「狂人」であり、ほかにもたくさんある。だが彼は自国語でもたくさん書いており、翻訳されているものは少ない。もちろん翻訳は同じではありえないのだが、カリール・ジブランは実に偉大で、その翻訳書の中にも価値あるものを見つけることができる。今日はその2、3の翻訳書に言及しよう。3番目は、カリール・ジブランの「預言者の園」だ。これは翻訳書だが、私に偉大なエピクロスのことを彷彿させる。

 これまで私以外にエピクロスのことを、偉大な、と呼んだものは誰もいないと思う。時代を通じて彼は非難されてきた。だがある人間を大衆が非難するときには、その人間には必ず、どこか偉大なところがあるということを私は知っている。カリール・ジブランの「預言者の園」という本は、私にエピクロスのことを思い出させる。それは彼が自分のコミューンを「庭園」と呼んでいたからだ。人間は一事が万事だ。 プラトンは、自分のコミューンを「学院(アカデミー)」と呼んだ。当然だ。プラトンは学士院会員(アカデミシャン)であり、偉大な知識人、哲学者だった。

 エピクロスはそのコミューンを「庭園」と呼んだ。彼らは樹の下、星の下で生活した。あるとき、この上なく楽しげなその人たちの暮らしぶりを聞きつけて、国王がエピクロスに会いに来た。国王は、なぜそこにいる人たちがそんなにも幸せなのか、そのわけが知りたいと思った。一体どんな理由がありうると言うのか? 何しろ彼らは何ひとつ持っていない。王にはわけが分かならなかった。彼らは本当に幸せそうで、歌い、踊っていたからだ。

 国王は言った。

 「余はお前とお前の仲間たちに会えて実にうれしい。エピクロス、何か欲しいものはないか?」

 「もう一度来てくださるようでしたら、バターを少し持って来ていただけますか。なにしろここの連中は、もう何年もバターを食べていないものですから。みんなパンにバターもつけずそのまま食べています。それともうひとつ、またいらっしゃるのでしたら、今度はそんなふうに見物なさるのではなく、少なくともここにいるしばらくの間、私たちの仲間になられるといいでしょう。参加して、私たちのひとりになられるがいい。歌って踊ることです。私たちの所には、あなたに差し上げるものは他に何もないのですから」

 カリール・ジブランの本は、私にエピクロスのことを彷彿させる。私はエピクロスに触れられなかったことを残念に思う。だがその責任は私にはない。エピクロスの本は焼かれた。キリスト教徒の手によって滅ぼされた。昔あったその写本はすべて、何百年も前に破壊された。だからエピクロスの本について触れることはできない。だがカリール・ジブランとその「預言者の園」を通じて、私はこの人を含めた。

 4番目・・・・グッド・・・・。カリール・ジブランのもう一冊の翻訳書「大師の御声」だ。原書は非常にすばらしい本に違いない。とういうのは、翻訳書でさえ、そこここに美の痕跡が、足跡が残されているからだ。だがそれはそのはずだ。カリール・ジブランが話していた言葉はイエスの言葉にきわめて近い。ふたりは隣人だ。カリール・ジブランのふるさとはレバノンだった。彼はレバノンの丘、ヒマラヤ杉の下で生まれた。これはこの世で最も大きな樹木だ。レバノンのヒマラヤ杉を見たら、「樹木とは、星に到達しようとする大地のあこがれだ」というファン・ゴッホの言葉を信じることができる。それは何百フィートにも達する樹齢何千年という樹だ。

 カリール・ジブランは、ある意味でイエスを代表している。彼はイエスと同じ領域に属する人間だ。彼は救世主(キリスト)ではなかったが、そうでありえたかも知れない。孔子とまったく同じように、彼も逃した。ジブランが生きているときにも、会いに行くことのできた導師はいた。だがこのかわいそうな男は、うす汚れたニューヨークの路地をさまよっていた。彼はマハリシ・ラマナの所へ行くべきだった。マハリシ・ラマナは当時まだ生きており、キリストのような人間、仏陀のような人間だった。p155

<23>カリール・ジブランその2につづく






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Last updated  2009.01.10 22:09:08
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