【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

地球人スピリット・ジャーナル1.0

地球人スピリット・ジャーナル1.0

Keyword Search

▼キーワード検索

Recent Posts

Calendar

Free Space

2009年4月1日

地球人スピリット
・ジャーナル2.0


へ引越しました。

2009.01.06
XML
カテゴリ:mandala-integral

「グルジェフとクリシュナムルティ」―エソテリック心理学入門<1>
ハリー ベンジャミン/大野 純一 2000/09 単行本 260p
Vol.2 No.502 ★★☆☆☆

 当ブログがグルジェフとクリシュナムルティ追っかけに立ち至っているのは、玉川信明の「OSHOの超宗教的世界」の巻末にあった参考文献リストに、この両巨頭の名前があったことがきっかけだった。同時進行で読書を続けているかぎり、この二人を並べて比較検討してみたくなるのは当然のことで、タイトルを見た段階では、この本の「グルジェフとクリシュナムルティ」というご大層なテーマに大変興味を惹かれた。しかし、その期待は満たされなかった。

 この本、原書のタイトルは「BASIC SELF-KNOWLEDGE」である。これを「グルジェフとクリシュナムルティ」と翻訳してしまったのは、クリシュナムルティの翻訳書が多い大野純一だが、三歩譲っても名訳とはいいがたい。

 本書はあくまでもエソテリック心理学”入門”であり、筆者はその限界を認識している。「原著者の序文」p1

 最初の最初からエクスキューズを出しているが、これは決して謙遜ではなく、実態がついて行っていないことの自覚であるにすぎない。いやいや「入門書」だとて、素晴らしい本は他にたくさんある。「入門」だからと言って、内容が乏しいという理由にはならない。

 筆者は30年以上の間---不規則に---クリシュナムルティに関心を持ってきたが、しかし最近まで彼の本質的な意味をつかむことができなかった。そこに何か「真実な」ものがあると感づいてはいたが、しかし筆者は常に、それは「真空中の真理」だと感じてきた。p203

 30年以上「関心持ってき」て、「本質的」な意味をつかむことができなかったとしても、それは当然だということだろう。30年間、巨人を応援してきたとしても、自分自身が野球をできるようになるとは限らない。まったく別個なことだ。野球でいえば、トレーニングや練習に値するような「ワーク」が存在しなければ、「本質」をつかむことはできない。

 クリシュナムルティに「ワーク」がないとは限らない。この本の著者にはその「ワーク」が見えなかったのだろう。だから、グルジェフに関心を移した。しかし、グルジェフのワークそのものではなく、モーリス・二コルの「グルジェフとウースペンスキーの教えに関する心理学的注解」に関心を移しただけだった。

 この著者のやっていることは、「林檎とバナナ、どっちがミカン?」という謎解きのようなものだ。なんともトンチンカンなことをやっているように見える。「入門」だからって許されるものではない。それではまったく方向も力の入れ具合も間違っている。

 林檎は林檎、でいいのである。バナナはバナナでいいのである。そこに共通項を見つけることは必要ないし、折衷案としてミカンをイメージする必要はない。すでにここに林檎とバナナに共通していることがある。「林檎”は”林檎」なのであり、「バナナ”は”バナナ」。つまり、「”は”」が同じなのである。英語でいえば、isでありbeingだ。著者はそれを大きく見逃している。すくなくとも、グルジェフやクリシュナムルティのような大物を相手にしている時には、のろのろしていてはだめだ。

 著者は、コリン・ウィルソンやマダム・ブラバッキーまで出してくるが、やっていることは、「カボチャとメロン、どっちがスイカ?」とか、「梨とトウモロコシ、どっちが葡萄?」と、どこまで行ってもちぐはぐな迷路に入り込んでしまっている。エソテリックどころか、お庭のひよ子のかくれんぼに付き合わされているような、がっくり感を感じる。

<2>につづく






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2010.05.28 20:58:21
コメント(0) | コメントを書く


PR

Freepage List

Profile

Bhavesh

Bhavesh

Archives

2024.04
2024.03
2024.02
2024.01
2023.12
2023.11
2023.10
2023.09
2023.08
2023.07

Category

Comments

BHavesh@ Re[1]:アガルタの凱旋(12/15) subaru2012さんへ ああ、久しぶりにこの…
subaru2012@ Re:アガルタの凱旋(12/15) Miles Davis / Agharta 1 <small> <a hre…
Bhavesh@ Re:禅と戦争 禅仏教は戦争に協力したか(11/16) 現在、日曜早朝座禅会に参加している禅寺…
Bhavesh@ Re:セックスから超意識へ<1>(11/13) Oshoの記念碑的1968年のレクチャー。当時…
把不住y@ Re:編集雑記(07/25) 新ブログはここです。 <small> <a href="…
Bhavesh@ Re:グルジェフ・ワーク 生涯と思想(01/12) 武邑光裕、の名前を検索していて我が読書…
abhi@ Re:編集雑記(07/25) お疲れ様。 新ブログ立ち上げたら教えてく…
Bhavesh@ Re:極秘捜査 警察・自衛隊の「対オウム事件ファイル」(03/03) 私は、最近になって 、そう2015年頃になっ…
Bhavesh@ Re:オウムからの帰還(03/01) この記事は我ながら、切れ味が悪い。大嫌…

© Rakuten Group, Inc.