【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

地球人スピリット・ジャーナル1.0

地球人スピリット・ジャーナル1.0

Keyword Search

▼キーワード検索

Recent Posts

Calendar

Free Space

2009年4月1日

地球人スピリット
・ジャーナル2.0


へ引越しました。

2009.01.10
XML
カテゴリ:agarta-david


「漂泊者(さすらいびと)」<1>
カリール・ジブラン /小森健太郎・他 1993/05 壮神社 単行本 315p
Vol.2 No.509  ★★★★☆

 ジブランの代表作「預言者」は何人にも翻訳されている。この本の巻末にも紹介されているが、「プロフェット」1972小林薫・訳「預言者」1984佐久間彪・訳「生きる糧の言葉」1985岩男寿美子・訳の三冊がある。さらには、この本には紹介されていないが「預言者アルムスタファは語る」1993堀内利美・訳があり、これら四冊すべてが今私の手元にある。一冊一冊メモしようかな、とも思ったが、残りのエントリー数も限られてきたので、次の機会に譲ることにしよう。

 堀内訳が、この本に紹介されていないのは、この本とほぼ同時の1993年に出版されているからであり、ひょっとすると、その後には、その他の翻訳もあるかもしれない。最近では、「よく生きる智慧 完全新訳版『預言者』」2008.12柳澤桂子・訳がでた。

 これほどに、ジブランと言えば「預言者」と、すぐでてくるのだが、他にもいくつかも著書があることは、日本においてはあまり知られていない。Oshoは「私が愛した本」の中で、ジブランの本のうち9冊にふれているが、この本の巻末の解説で小森健太郎は、ジブランには16冊の本があると推測している。正確なリストは、英語圏にもないようだ。

 さて、いたって詩情を理解しない無粋な当ブログではあるが、ざっと読んだ場合、やはり「預言者」の「完成度」は相当に高いと思われる。10代で下書きを完成し、亡くなる40代までジブラン自身が手を入れ続けたというだけに、これ以上いじれないというほど、すでに出来上がっている感じがする。

 それに比して、この本に紹介されている、「狂人(きぐるいびと)」、「先駆者(さきがけびと)」、「漂泊者(さすらいびと)」の三冊は、それぞれに、星新一のショートショートみたいで、ちょっとひねりのきいたSFみたいに読みやすいが、決して文章的に過剰な装飾はない。素朴で、ジブランの生地レバノンの風が吹いてくるような、土地のかおりがただよってくるような、不思議なリアリティがある。

 私がどうして狂人になったかとお訊ねか。それはこういうわけだ。多くの神々が生まれるよりさらに昔のある日のこと、深い眠りから覚めた私は、自分の仮面が----7つの人生の間にこしらえ、かぶってきた7つの仮面が----みんな盗まれているのに気づいた。仮面をつけぬまま、私はごった返す通りを駆け抜けながら叫んだ。「泥棒だ、泥棒だ、いまいましい泥棒だ」  p11

 ここで最初からドキッとさせられる。実は、当ブログでは、転生魂agarta-davidの7つの人生が底流として流れているからだ。もし、この7つの仮面が「盗まれて」しまったら、計りしれない惨事ということになろう。しかし、よくよく考えてみれば、この7つの仮面は、本当は「盗まれなくては」ならないのだ。

 男も女も私を見て笑った。私を恐れ、家へ駆け込む者もいた。
 市場に来ると、屋根の上に立った若者が叫んだ。「やつは狂人だ」。その若者を見ようと顔を上げたとき、初めて太陽が私の素顔にくちづけし、私の魂は太陽への愛で燃え上がった。もはや私は仮面を欲しなかった。憑かれたごとく私は叫んだ。「幸いなるかな、わが仮面を奪いし者は幸いなるかな」
 こうして私は狂人となった。 
  p11

 私は狂人になれるだろうか。7つの仮面を盗まれてしまったら、8つ目の仮面を急いでつくるのではないだろうか。当ブログは、仮面のひとつであるかもしれない。だからこそ、当ブログは、この仮面をそろそろ脱ごうと思う。泥棒がやってくることさえ、待ち望んでいるかもしれない。

 そして私は、自分の狂気の内に自由と安全とを見いだした。それは、孤独なるがゆえの自由、理解されないがゆえの安全だ。なぜなら私たちを理解する者は、私たちの内なる何かを隷属させるからである。
 しかし、おのれの安全をあまりに誇るのはよそう。牢の中の盗人でさえ、別の盗人からは安全なのだから。
  p12

<2>につづく






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2010.06.06 16:49:23
コメント(0) | コメントを書く


PR

Freepage List

Profile

Bhavesh

Bhavesh

Archives

2024.04
2024.03
2024.02
2024.01
2023.12
2023.11
2023.10
2023.09
2023.08
2023.07

Category

Comments

BHavesh@ Re[1]:アガルタの凱旋(12/15) subaru2012さんへ ああ、久しぶりにこの…
subaru2012@ Re:アガルタの凱旋(12/15) Miles Davis / Agharta 1 <small> <a hre…
Bhavesh@ Re:禅と戦争 禅仏教は戦争に協力したか(11/16) 現在、日曜早朝座禅会に参加している禅寺…
Bhavesh@ Re:セックスから超意識へ<1>(11/13) Oshoの記念碑的1968年のレクチャー。当時…
把不住y@ Re:編集雑記(07/25) 新ブログはここです。 <small> <a href="…
Bhavesh@ Re:グルジェフ・ワーク 生涯と思想(01/12) 武邑光裕、の名前を検索していて我が読書…
abhi@ Re:編集雑記(07/25) お疲れ様。 新ブログ立ち上げたら教えてく…
Bhavesh@ Re:極秘捜査 警察・自衛隊の「対オウム事件ファイル」(03/03) 私は、最近になって 、そう2015年頃になっ…
Bhavesh@ Re:オウムからの帰還(03/01) この記事は我ながら、切れ味が悪い。大嫌…

© Rakuten Group, Inc.