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カテゴリ:バック・ヤード
まったくひどい本もあったものだ。こちらも、例の5次元文庫とやらの一冊だが、一旦購入したかぎりは、686円+税分のいちゃもんだけはつけておきたい。この本60年前に出た原題「The Way of Master」の翻訳ということになっているが、その本についても、著者とされるユージン・E・スミスとやらについても、情報はなにもない。 本書は1946年に出版されているから、執筆されたのはそれ以前、おそらく第二次世界大戦中、もしくは大戦直後だろう。著者が外国人なのか、カリフォルニア出身者なのか、アメリカに移民してきた者なのか、まったく詳細は不明だ。「訳者あとがき」p381 という程度の本を翻訳者はなにを好きこのんで現代日本に紹介しようという気になったのだろうか。 最後に、本書を日本で出版する機会を与えていただいた徳間書店の石井健資氏をはじめ、編集作業にご協力いただいた方々、そして、本書の著者ユージン・E・スミス氏に、この場を借りてお礼申し上げます。「訳者あとがき」p383 まったく正体不明な存在に「お礼」をするのも、なんだか薄気味悪いぞ。それほど、ここで感謝するのはなぜなのだろう。それは勝手に解釈・偽造させてもらったからだろうか。「The Way of Master」という原題を「シャスタ山で出会ったレムリアの聖者たち」と強引にラベル替えするのもどうかと思うが、途中に挟まれている「シャスタ山の伝説」というコラムも、本書とはなんの関係もない別な本の切り刻みである。 近年、食品偽造が話題になったが、この本は出版偽造という名にふさわしい一冊であろう。外国産を日本産として販売し、日本産を外国産として販売する。いずれも大した違いはなさそうだが、その目的はただひとつ。「売らんがため」だ。そこに真実なんかなくたっていい。品質なんかどうせ消費者にはわかりゃぁしない。ここまでして本を偽造し、売らなくてはならないものなのだろうか。 食品製造販売においてもコンプライアンス=順法精神が欠かせない今日ではあるが、出版企画販売の場においても、もっと厳しいコンプライアンスが必要なのではないだろうか。 「ジャーナリスト・翻訳家、『ケイ・ミズモリ』の公式ホームページ 」とやらを見ると、品格もなにもあったものではない。 「制約に縛られない翻訳の分野では、ジャンルを制限することなく、個人的な趣味として関心を抱いている未解明現象をはじめとする、様々なミステリーを気兼ねなく扱っています。そのような分野においては信憑性に欠ける事例や情報も多々見られるのは事実ですが、人類の未来に大きな飛躍を与える可能性を秘めたテーマや切っ掛けが埋もれており、ジャーナリストとして接するテーマに対しても、斬新なアプローチやアイディアをもたらしてくれるため、決して過小評価できない分野でもあると考えています。」 彼の「公式HP」から こういう人は「ジャーナリスト」を自称すべきではない。「信憑性に欠ける事例や情報も多々見られる」といいながら、「ジャーナリスト」としてその情報を提供している。もちろん「翻訳家」を自称するのもやめたらどうか。「制約に縛られない翻訳」なんてものはない。もしそんなものがあったとするなら、勝手につくりかえました、というだけのことだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.02.06 00:18:42
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