成果主義という言葉は、英語で言う「Pay for performance」が邦訳されたものです。意味も、そのまま成果に応じて報酬を払う考え方であり、成果を基準とした賃金制度そのものと言ってもいいものかもしれません。本来、トータル・リワード(広義の報酬であり、非金銭的報酬を含む)の観点から考えるべきだとは思いますが、payという言葉に暗に金銭的報酬を示しているところが伺えます。よく成果主義で成功している会社は非金銭的報酬をうまく活用していると言われます。それは、銭勘定だけで人が動くとは限らないことを前提とし、多様なワークスタイルに対応した様々な働き方を認めることを非金銭的報酬として提供しているような会社もあり、とても参考になるところです。個人的には、良い会社は内向きの評価をすることに労力や関心をもつより、社外の顧客やステークホルダーに関心を集中している会社なんだと思います。逆を言えば社内に効果的な緊張感がある、そんな企業風土を形成しており、真摯な気持ちで業務にあたることが当たり前の行動規範を擁していることが期待されます。内部の評価については個々が自己責任の上で納得し(個人経営者が儲ける感覚に似ていますね)、あまり処遇差がない方が理想的ですね)