ハンディGPS(選ぶ)
ハンディGPS(選ぶ)
ハンディGPSがあると、ナビ機能で目的地までナビできたり、自分の移動したログをPCで見れたりできます。
大きさも携帯電話くらいで、多くの機種は自転車(やオートバイ)のハンドルに取り付けるアダプタがオプションで出ています。
ハンディGPSはGarmin社の機種が広く使われていて、ユーザーが多いためネット上でも多くの情報が得られます。
ここでは私がGarmin社のGPSについて比較検討した経過と結果を書きます。
検討対象の機種
Garmin社のGPSにはeTrexシリーズ、Gekoシリーズ、Foretrexシリーズの3シリーズがあります。(実際にはもっとありますが、検討対象にしませんでした。)
eTrexシリーズはベーシックなモデルから、地図が入っているモデル(追加で詳細な地図を入れられるメモリーが搭載されているモデルもあります)まで幅広いですが、基本的に高機能なものがメインです。
GekoシリーズはeTrexより小さいけど、トラック・ログなどはeTrexシリーズの上位モデル並みの機能があります。しかし、地図は入っていませんし、後で入れることもできません。
ForetrexシリーズはGeko 201の機能をさらに小さく腕時計型にしたものです。(腕時計にしてはデカイけど。)
調査経緯
最初、Foretrex 101が安いし、カッコもいいなぁと思っていましたが、調べてみるとeTrexシリーズには地図が入っているモデルがあることがわかりました。
「地図があればすごい便利」と考え、eTrexシリーズを調べました。すると、内蔵している地図は大雑把で、詳細地図は15,000円することがわかりました。しかも本体が日本語版である必要があります。(当然ですが、日本語地図を表示するためには、本体が日本語に対応している必要があるため。)となると、内臓メモリの関係から、eTrex Legend日本語版とeTrex Vista日本語版の2機種しかありません。これだとアクセサリ等を付けたら8万~10万円くらいになります。
「こりゃ無理だ。自転車より高くなっちゃう。」と地図をあきらめ、Foretex 101にしようと思いました。(機能的にForetrex 101=Geko 201なため)
しかし、念のためGeko 301を調べると、1万円も高いのに違うのは電子コンパスと気圧高度計の2つだけです。「まぁ、高度計なんてあっても無くてもいいや」と思いましたが、「電子コンパス」が気になります。
いろいろネットで検索しましたが、「GPSは位置しかわからないので、移動していないと方位はわからない。電子コンパスを内臓していると停止していても方位がわかる」程度の機能しかわかりませんでした。また、「電子コンパスは電池の消耗が大きいのでOFFにしている」という意見が多かったです。ただし、「GPSには電子コンパスが必要」という意見が数件見つかりました。特に2ちゃんねるの自転車板。「う~む。これはあなどれん。」
要は「停止している時にGPSが方位を見失う」ということらしい。5~6歩動けば方位がわかるということなのだが。これが差額に値するものなのか、実際に使ってみないとわからない。
そんなところに、「Foretrex 101の色は黄土色」という情報が!あの製品写真を見るとシルバーに見えたのでカッコイイと思っていましたが、黄土色となるとForetrex 201の方がいいなぁと思います。となると、レモンイエローのGeko 201もいいかも。
価格比較
悩んでいてもキリがないので、価格比較を行いました。ここでは、Foretrex 101、201、Geko 201、301の4機種それぞれをPCにつないでデータをやりとりできて、自転車に付けられる状態にするまでのオプションも考慮に入れます。
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Foretrex 101 | Foretrex 201 | Geko 201 | Geko 301 |
IDA-ONLINE
機種 | Foretrex 101 | Foretrex 201 | Geko 201 | Geko 301 |
本体 | 17,200 | 24,150 | 19,800 | 32,918 |
PCケーブル | 1,800 |
USB変換 | 3,465 |
自転車取付金具 | 2,940 | 2,415 |
合計 | 25,405 | 32,355 | 25,680 | 38,798 |
差額 | 325 | 7,275 | 600 | 13,718 |
パソコンGPSショップ SPA
機種 | Foretrex 101 | Foretrex 201 | Geko 201 | Geko 301 |
本体 | 19,500 | 22,800 | 19,800 | 30,300 |
PCケーブル |
USB変換 | 2,980 |
自転車取付金具 | 2,780 | 2,300 |
合計 | 25,260 | 28,560 | 25,080 | 35,580 |
差額 | 180 | 3,480 | 0 | 10,500 |
電子コンパスについて
電子コンパスはGPSが方角をキープする機能です。
電子コンパスが無い機種では移動した差分で方角を割り出します。
電子コンパスを内蔵した機種では、高速で移動している間は移動した差分で、
低速で移動している間は電子コンパスで方角を割り出します。
したがって、止まった状態で向きを変えると、電子コンパスが無い機種だと違う方角を向いたりします。
ただし、電子コンパスの無い機種でも、ナビ情報での北が実際の北を向いていないだけで、ナビの情報は正しいので、本物のコンパスで北を確認して補正したり、何歩か移動して(方向を割り出すのに十分な差分がとれて)方向を割り出せば大丈夫です。
見通しの悪い変な交差点(例えば5叉路とか)で微妙な分岐の場合、電子コンパスがあった方がわかりやすいです。
結論
注意:これは私が自分の行く範囲の環境を考慮して出した結論です。
最終的にGeko 301にしました。
自分でも電子コンパスの絶対的な必要性を感じられませんでした。が、自転車にこれ以上何か取り付けるのも無理なので、道に迷った時のために普通のコンパスを用意するのも面倒なので電子コンパス内臓の機種に決めました。
使っていて気付いたこと
- トラックログはコースによりますが、50kmで1,000ポイントくらい消費します。
- ウェイ・ポイント数はGeko 301で500ですが、最近足りないと感じ始めました。(工夫すれば大丈夫ですが。)
- 1ルート当たりのウェイ・ポイント数はGeko 301では125ですが、30kmを超えるルートを詳細に定義しようとすると足りないことがあります。(これを超える機種はMAP60C(S)くらいしかありませんが。)
- ルート数が1の機種がありますが、自転車で使うには頼りないと思います。