自転車「的」放浪人生

ひさしぶりに、由緒正しい「喫茶店のナポリタン」を食べた。

具は、ソーセージの輪切り、ピーマン、タマネギ、マッシュルーム。
麺も柔らかめ。こうでなくては由緒正しいとは言えない。
これぞ、喫茶店のナポリタン。

例のタバスコと粉チーズも用意されている。
これは使わなくてはなるまい。

特別おいしいもんじゃない。(笑)
でも、ときどき無性に食べたくなるんだな。

本当はコイツを、ゲームのできるテーブルで食べるのが好きなんだが、
あいにく席はふさがっていた。

このお店、古いんだ。
座ったイスも、スプリングがヘタっている。
マスターもヘタっている。それでいい。

置いてある雑誌もなかなかいい。
「家庭画報」。どうだ。
一部1000円。デカい。重い。だから個人ではなかなか買わない。

ここはズバリ下町である。客層もいい。
近所のオバチャン、パジャマである。
しかも、頭にはカーラーが。マンガの世界かよ！

タイムスリップしたような下町の喫茶店。最高。
敬意を込めて「きっちゃてん」と呼んであげたい。

近頃、ドトールやらスタバやらタリーズやら、
ああいうスタイルのカフェに五感を「慣らされ」つつあったぼくにとっては、
ここのスローな温もりは新鮮だった。

正直言って、経営はたいへんだと思うが頑張ってほしい。
ぼくもこれからパジャマ姿で通うことにするよ。(笑)