灯台下暗し
ある方から、こんなメールをいただいた。 『美深に帰って、美深は本当に美しい町だなと改めて感じました。あの素晴らしい風景。私は道内のいろんなところに住んだけれど美深の冬は寒さと豪雪で道内でももっとも冬の気候の厳しいところだと思いました。もしかしたら感傷かもしれないけれど、夏の間あの素晴らしい景色を見て昔の人は冬の厳しい生活もまた頑張ろうと思ったのかも知れないと思いました。開拓された当時は冬を越せずに亡くなられた方もいたのではと思います。粗末な家で、寒さに体力を消耗させて。北海道、とりわけ気候の厳しい道北の開拓期の事を思うと先人の方々の尊さと、人間の持つ力の大きさを感じます。・・・』避暑地で有名な軽井沢を知っている人が、『美深の景色って、軽井沢と同じよね』といって感動する姿に触れたことがあった。 灯台下暮らしという言葉がそのまま当てはまる。私たち、この町に住む人間にとって、この町の良さが、すばらしさが見えないのだ。ことさらに自慢することもないが、少なくとも自分の町に誇りを持ち次代に引き継ぐ責任が私たちにはある。地元学という手法で、わが町再発見のプログラムづくり。今年は、何とか走り出したい。一昨年、一人語りの会を美深で開いた『日高晤郎』さんが、わが町を「うつくしさふかめるまち」と舞台で表現された。美しさの再発見とその美しさを更に深めるプログラムづくり。