シーバスとは、和名「鱸」スズキという魚です。
みなさんも、ご存知の昔からなじみ深い身近なであり、隠れた高級魚です。。 フランス料理などにもよく使われていますよね。「スズキのムニエル」とか。。
そのため、釣りの世界でも古くからえさ釣りの人気魚だったのです。
そのスズキは、近年シーバスと名前をかえて、
ルアーゲームの人気No.1ターゲットになりました。
その背景には、さまざまな要因があげられます。 近年の釣具やルアーの輝かしい発達、それに伴いルアー釣り人口が爆発的に
ふえたことも要因の一つです。。
が、 なんといっても、一番はその強烈なファイトです。
シーバス独特の「えら洗い」と呼ばれるファイトで、
ルアーにひとたびヒットすると水面でジャンプを 繰り返し、かみそりのようなするどいエラを大きく広げ首を振って大暴れし、 ラインを斬りにかかります。 まさに、アングラーにとっては最高にエキサイティングな戦いです。
高級魚でしかも大きいとくれば、
さぞかし遠くまでお金と時間と重装備で行かなければ
釣れない魚のようにおもえますが、
しかし、これほど環境順応性の高い魚も珍しく、
大都会の運河にも生息している、想像以上に
案外身近で釣れる魚なのです。。
さらに、エサ釣りではないので、前の日から撒き餌など準備することもなく、 (例え、突然の雨でもエサを無駄にすることなく、中止できるし。。) 「釣りに行きたい」と思ったら、道具さえ揃っていればすぐに釣りに行ける手軽さもあります。
スズキは、成長するにつれて名前が変わる「出世魚」です。 地方によって若干呼び方は変わってきますが、
関東では、生まれてから一年のものを「セイゴ」(30センチ以下)、
30~60センチ前後までを 「フッコ」(2~3年魚)、それ以上になって初めて「スズキ」と呼びます。
大きいものでは、1メートル(10年もの)を軽くこえます。
ちなみに、確かな定義はないのですが、
一般に、「ランカー」と呼ばれるサイズは8年以上、体長85センチ以上
だそうです。
ゆえに、万が一メートルサイズ(ランカー)が自分のロッドにかかった場合
(管理人くまは、まだないですが。。)
海の中で10年もの間、敵にもヤラレズ修羅場をくぐりぬけて来た、
戦国武将のような 阿修羅と戦うことになります。
まさに、「仁義なき戦い」です。。
なので、自分の道具の限界も覚悟し、
運よくキャッチ出来たなら、敵ながら「アッパレ」と いうことで、出来るだけリリースしてあげましょう。。
日本に生息しているシーバス(海のバス)は、現在3種類です。
もっともなじみがあるのは「マルスズキ」で、
ルアーのメインターゲットになっています。
北海道を除く日本全国に生息しています。
普段は、沿岸に生息しますが、
エサを求めて回遊し港湾に入り込んだり、河口や河川の中流域まで 遡上したりします。捕食しやすいストラクチャー(障害物)などに長時間居つく
根魚的な面もあります。
産卵シーズンは、12月~2月で、外洋に面した岩礁域に産卵し、
ふ化した幼魚は春から初夏にかけて内湾に入り込み、
秋の水温低下とともに一部のものを除いて湾外 に出て行くと思われますが、行動については分からない部分も多く いろいろな説があります。
磯に生息するのが、南方系の「ヒラスズキ」です。主に、
房総半島以南の外洋に面した磯に生息し、
サラシ場と呼ばれる磯の白泡帯にこのんで生息します。 爆発的なパワーをひめているので、なめてかかると痛い目に遭うそうです。
「タイリクスズキ」、別名ホシスズキとも言われています。 主に、東シナ海に生息し、西日本を中心に増加しています。 もともとは、外国産で輸入したものが逃げて繁殖していると思われます。 徐々に生息範囲を拡大し、最近では東京湾でもかなりの数が
いると思われます。。
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