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akisamrai

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November 5, 2006
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カテゴリ:回想記
<回想記 2006年/2月上旬>

 その頃つくずく感じたのが、こういった弁護士だの、裁判沙汰だのといった事から生じてくる疲労というのはこれまで感じてきた疲労とは全く異質のものだということでした。

例えば弁護士とディスカッションしているときに、なれない日本や英国の家庭法の説明やそれに関わるもろもろの展開を彼らと話している時の疲労というものはどちらかといえば仕事で例えるところの顧客と商談をしているときや、社内でのミーティングで感じるような疲労でした。
しかし一たび帰宅し、缶ビールを渇いたのどに流し込み少し落ち着いた後にドッと覆いかぶさる疲労というのは凄く哀しく虚しいものでした。

一度は幸せだった家族が崩壊したその後でのもう双方に歩み寄れない大きな傷を残した上での理解不能な現在。

何度も心の中で俺はただ子供にとって最良の状況を作ってやりたいだけだ・・・
とつぶやき、そして時には叫びましたが満たされるはずは無く。

子供を日本へ連れ帰ってやろうかとよぎった事もありましたが
過去に国際結婚の末の破綻で、そうして来た日本人が大勢いたそして日本という国が先進国で唯一、国際間での親による子供の無断誘拐阻止に対して国際的に調印していないがために私やその他の大勢のモラルある日本人の親達が海外で休暇ですら子供達と里帰りできずに苦しんでいるそう考えるとそんな理不尽な事は到底できるはずもありませんでした。

もちろん子供の前では暗い顔などは絶対に見せませんでした。

そしてただただ訪れるのはこれまでの人生で味わった事のない虚しい疲労だけでした。

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Last updated  November 6, 2006 03:20:15 PM
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