見張られた囚人
<回想記 2004/9月下旬>その翌日はまた父親が,その翌日は妹が,2週間のイギリス滞在期間中さいしょの5日間は誰かしらが私たちについて来ました。しかも私が子供をトイレなどにに連れて行っている間も白々しく付いてくる始末で徐々に私の不信感は怒りへと変わっていきました。見張られているのかなという疑念が確信へと変わったのです。意を決したわたしはその日の別れ際に彼女をすこし脇へ連れてゆき「どうして誰か毎日ついてきて俺を見張ってるんや?」と少し声を荒げて尋ねると。「あなたが子供をさらって日本へ連れて帰らないようにするためよ。」と、私はまったく彼女の言っていることが信じられず「おまえ冗談やろ?俺はおまえと話をするために日本から来たんや、子供を連れて帰りにきたんとちゃう!」と返しましたが。「・・・・・・・・・」「ひとまず俺は2人で話したいから明日は子供と2人で来てくれ」と伝えそのままロンドンへ戻りました。その日私はまるで、見張られた囚人のような罪人になったかのような気持ちで一日を過ごしました。