August 27, 2007
<回想記 2006/4月上旬>
ちょうどその頃イギリスの気候も肌寒い日と穏やかな小春日和が日替わりに交差し、日増しに本格的な春の訪れに胸を躍らせていました。
その日は定時で仕事も終了し駅から続く緩やかな丘をゆるりと歩き少し平和な気分で辺りを見回すとそこはやはりイングランド、脇にある小さな緑の空き地で子供達が元気にボールを追いかけている風景が目に入ってきました。
そのまま10分ほどで住まいまで到着しいつも通りドアのロックを開けるとポツンと1つあまり見慣れない
白い封筒が郵便受けの真下に横たわっていました。
「何だろう?」
と思い恐る恐る拾い上げてみるとどうやら今回の件を依頼していた弁護士事務所からのものでした。
そういえば、ここ1ヶ月ほどは私たちの件が前例も無く解決へ向けてあまり進展していないという事だけは担当弁護士から不本意にも聞かされていたので、これまでの状況報告か何かかと想いました。
というのも今回の依頼でこれまでメールでの報告は何度かもらっていたものの正式な書面では1度も報告を受けていなかったからです。
あまりすぐにそれを開封して中を確認する気にもならなかったのですが、そのときなぜかすぐに開けなくてはいけないという気がしておもむろにビリビリと上の方をやぶり中から紙の束を引き出しました。
そして4、5秒程パラパラと目を通しその視線が最後のページの一番下のほうに差し掛かったとき一瞬思考が凍りつきました。
なんと、そこには驚くべきものが記されていたのです・・・
Last updated
August 27, 2007 08:52:52 AM
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