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カテゴリ:只今読書中、実況中継!
夜になって吉原翁屋の料理番・又次が訪れるところから始まります。 「とろとろ茶碗蒸し」が売り切れてしまったため、澪が上方を偲ぶものを作ると、 又次は、料理の届け先が翁屋のあさひ太夫だということを明かしたのでした。 *** つる家の近くに「登龍楼」が新しく店を開き、茶碗蒸しを出すようになると、客足が鈍る。 芳が「登龍楼」にそれを食べに行くと、合わせ出汁が用いられていたことで激昂、 板場で板長を猿真似呼ばわりすると、板場衆らに乱暴に叩き出されてしまう。 その後、客足は回復の兆しを見せたものの、地廻りと思しき連中が店の前をうろつき始め、 それに対し、又次が物申してくれたものの、付け火により店は焼けてしまう。 後日、又次があさひ太夫への弁当を作って欲しいと訪れるが、持参された弁当箱の蓋を開けると、 そこには小判十両と共に「雲外蒼天」の四文字だけが記された文が入っていた。 あさひ太夫の正体が野江であると思い至った澪は、元旦から屋台見世を出し酒粕汁を売ることに。 屋台見世は初日から大繁盛となるが、またしても「登龍楼」が酒粕汁を商い始める。 その後、正気を取り戻した種市が、澪に蓄銭を差し出し、別の場所で店を再開して欲しいと頼む。 やがて、酒粕汁はつる家勝利との評価が定まると、また地廻りが屋台見世の周りをうろつき始め、 澪は薄闇の中で争う男二人を見かけることになるが、次の言葉は小松原が発したものだった。 「これ以上、あの店に構うな。土圭の間の小野寺がそう言っていた、と采女に伝えよ」 後日、店を訪れた又次に、澪が酒粕汁の汁を詰めた徳利と具を入れた弁当箱を手渡した際、 弁当箱の上に置いた袱紗の中には、四両と「旭日 昇天さま 感謝」と綴った文を入れていた。 *** これで、「あさひ太夫」と「野江」が同一人物であることは、ほぼ確定しました。 また、小野寺の言葉の中の「采女」とは、登龍楼店主・采女(うねめ)宗馬のこと。 『あきない世傳金と銀』で言うと、音羽屋忠兵衛に当たる人物でしょうか。 そして、「土圭の間の小野寺」が小松原の正体なのでしょうが、一体何者? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2026.04.06 14:39:38
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