通勤電車で座る技術
どうでもいい人には、どうでもいいことだけど、 気になる人には、本当に気になること。 それが、通勤電車で座ること。 そこでの睡眠時間確保が貴重なものとなっている場合は、なおさら。 ただ、そこで座れるかどうかは、本当に条件次第である。 電車に乗り込む時間帯、そして、どの駅から電車に乗り込むのか。 いくら本著のようまものを読んだところで、 既に立錐の余地もない超満員の電車の乗り込むのなら、座ることは至難の業。乗り込む前にまだ空席が残っている場合は、いかにしてそこに誰よりも早く辿り着くかが問題。本著の1両目(本著では1章とは言わず1両と表現している)には、乗り込む前(つまり、ホームで並んで待っているとき)の、2両目には、いざ乗り込む瞬間からのテクニックが披露されている。逆に、乗り込む時点で既に空席が残っていない場合には、もう少し経てば、下車のため席を立ちそうな乗客の前に辿り着き、好機を窺うことになる。そのためのテクニックは、3両目と4両目に披露されているが、「みんな、同じようなことやってるんだ」と、変に納得させられた。以降、快適に座るテクニックやマナーについて述べられているのだが、ここも、なかなか興味深い話題が並んでいる。ただ、「おわりに」にも書かれているように、通勤電車に何か一つでも楽しみを見出せれば、座れるか座れないかなんて、どうでもいいことにしてしまえるのだろうけど。