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2021.06.21
テーマ：心のつぶやき(591)
カテゴリ：ありがとう
藤川さんのお母上は 認知症を患っていたそうです。
若いころは この病気のことを受入れるのができなかったようですが お父上に 「 。。。。。 がに股で歩こうが あ〜っと 声をあげようが それは おまえの母親が認知症を抱えながら 必死に 生きている姿なんだぞ。 息子のおまえには それがわからんのか 」 と父親に諭されたそうです。 そうなんだ、 必死に生きている、生きようとしている姿なんですね。 これは 数年前のことになりますが 実家のお隣りさんが 正常な 状態ではなくなってしまっていました。 わたしは 小さいころから このかたのことを おねえちゃんと呼んで いて 彼女の実家にも連れて行ってもらっていました。 お隣のお嫁さんだったひと。 口うるさく 細かいじいさま、舅 が亡くなったあとは ばあさまが アルツハイマーになり なかなかゆっくりできるような時期には ならなかったのです。 そして 姑が亡くなったあと しばらくして 今度は 彼女自身の健康に赤信号が ともり始めました。 人の区別がつかなくなっている、という話でした。 娘は お勤めをやめて 介護をはじめました。 痴呆症になった、と聞いていたのです。 訪問したところ 数年ぶりにあったのにもかかわらず 何と わたしのことがわかったようで 涙を流して しがみついてきたのです。 言葉は全くでないのですが わたしの手をきつく握って 涙をポロポロ。 わたしも 覚えてくれていたのがうれしくて涙ポロポロで ふたりで 抱き合ったのです。 そして 観察しているうちに 言葉は出てこないけど こちらが 言っていることは わかっているのではないだろうか、と思ったのです。 彼女を介護している娘が言うには 夜は 頻繁にトイレに行きたがるので 眠れないということでした。 やさしいひとなので それは 多分 粗相をして 娘に迷惑をかけたくない、 という気持ちがあるので トイレのことが気になりすぎるのではないだろうか、と わたしは 考えたのです。 次に医者のところに言ったら 私と会って 涙をポロポロ流したこと、 私の手をにぎりしめたこと トイレのことなどを 必ず医者に報告するように 言ってきました。 娘さんから 「 お姉ちゃんが言ってくれたように 医者に言ったよ。 どうやら 痴呆症ということではないらしい。 もっと検査をするって。 脳に障害がでているようだって言われた 」 言葉はでなくなっていても おねえちゃんは 生きているし 生きようと していたのですよね。 藤川さんの詩を目にして 思い出しました。 藤川さんの詩は 次回に。 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
最終更新日
2021.06.21 13:43:16
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