いざこざの外

2005/09/17(土)00:36

勾留理由開示公判閉廷

松文館わいせつコミック裁判(113)

弁護士の意見陳述が終わり、とうとう閉廷の時間を迎えました。 これで旦那とは、又、一週間近く会えなくなります。 裁判長が傍聴人に退席を促します。 法廷を出て行く人達が、被疑者達に声を掛けて行きました。 「頑張って下さい」 「応援していますから」 そんな言葉が投げかけられますが、裁判長は静かに退席する様に たしなめます。それでも支援を表明する声は、途切れませんでした。 私は手を伸ばせばすぐに届きそうな位置で、旦那が再び、手錠と腰縄を 付けられる姿を、座ったまま見ていました。 旦那は俯いて、手錠を付けられる自分の腕を見ている様でした。 「待ってるからね」 声が届くかどうか分りませんでしたが、聞こえる様に願いながら 私は旦那に声を掛けました。 「家で、ちゃんと待ってるから」 旦那の俯いた横顔しか見えませんでしたが、少し涙ぐんでいました。 裁判長が何度も、速やかな退席をする様に言います。 私は諦めて、席を立ちました。 扉の前でもう1度振り返ると、旦那はもう立ち上がっていて 警察官に挟まれている後ろ姿しか見えませんでした。 旦那に声が届いたかどうかも分りません。向こうの思っている事も 私には分りません。それに今後、旦那がどういう扱いになるのか。 勾留延長が終了する時に、保釈されるのかどうか。 このまま、会えなくなるのではないのか。 大きな隔たりを感じた為か、弱気になって涙が出ます。 法廷の外で、傍聴に来ていた旦那の友人3人と合流しました。 旦那の意見陳述が無事終わった事を、とにかく皆で安心しました。 裁判長も旦那の意見陳述の時には、身を乗り出す様にして、親身に 聞いていた様に見えたと、同じ感想が出ました。 そして今後どんな展開になって行くのかを話して、少しだけ 重い空気の流れになりそうでしたが「エスとパー」のKさんが でもさ、と口を開きます。 「藤原、何だか顔色が良かったよね」 皆が一同に頷き、大爆笑になりました。 「規則正しい生活してるからなんだろうけど、すげー顔に艶があって 健康そうだから、ちょっと笑ったよ」 「やっぱり締切り前の徹夜が無いのが、大きいんだろうな」 そんな言葉が次々と出て、法廷に不釣り合いな無い笑い声が上がります。 辛いは辛いだろうけど、精神的に追い詰められてやつれる程の苦痛は 無さそうだと言う事で、ヤツは大丈夫だと言う結論になりました。 思わず、泣き笑いです。 曇り後、晴れ。そんな1日。 傍聴に来てくれた友人達に、ただただ感謝でした。

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