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テーマ:病気のしくみ(154)
カテゴリ:美容と健康
こんにちは。
若い頃に比べて物覚えが悪くなったり、物忘れが多くなったりしてきたと嘆いている人は多いのではないでしょうか。
年をとっても頭がクリアでいたい人には、若者の記憶力抜群の脳はうらやましいものです。
しかし中高年には、記憶力や反射神経が低下しても、それを補って余りある脳の働きがあるのをご存知でしょうか。
中高年ならではの脳の使い方を駆使することにより、若者の脳にも互角に勝負できるのです。
脳生理学者として有名な大島清氏によると、人間の知性には、「流動的知性」と「結晶的知性」の二つがあるそうです。
流動的知性には、記憶力や連想の速度などがあり、年をとるに従って衰えてゆきます。
それに対して結晶的知性には、言語能力や知識、発想の豊かさなどがあって、蓄積によって磨かれてゆくのです。
つまり、流動的知性は加齢とともに衰えるのに対し、結晶的知性は、努力すれば加齢とともに磨かれます。
まだまだ若い者には負けないぜ!と思ったら、中高年お得意の長年にわたって蓄えられた情報の量、すなわち結晶的知性で勝負すればいいわけです。
それは、パソコンのCPUとハードディスクの関係に似ていると思いませんか。
若い人の脳は、買ったばかりの新型パソコン。
CPUやハードディスクの容量は大きいのですが、ハードディスクにあまり書き込まれていない状態です。
これに対して、中年の脳は使い込まれたパソコンです。
CPUが古くて情報の伝達速度が遅いし、容量が少なくなっていますが、今まで入力した情報がハードディスクに満載です。
長年、慣れ親しんできたパソコンを使ってきた人にとって、使いようによっては買い換えたばかりの高性能パソコンよりずっと能率が上がるのではないでしょうか。
しかし脳がうまく働かないと、せっかく入力した情報がうまく取り出せません。
パソコンで検索するみたいに、すぐ情報が取り出せる状態にしたいのなら、結晶的知性を磨くことが大切です。
そのためには、連想力を鍛えることです。つまり連想力は、記憶の検索エンジンの能力をアップさせることになるのです。
永嶋信晴著 よくわかる「病」の基本としくみを一部改訂
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連想力を磨くには、俳句、短歌、川柳など創造脳を刺激することが古くからおこなわれてきました。
(2016年12月11日 01時26分24秒)
新鮮美感@川島さん
おはようございます。 コメントいただいていたのに気付かなくてすいません。 即興で、短歌や川柳を作れる人はすごいですね。いつも尊敬してしまいます。頭の中でひねり出すものは、脳みその活性化につながりそうです。 私は俳句や短歌は無理そうなので、笑点の謎かけで頭を鍛えようと思いました。 これからもよろしくお願いいたします。 (2016年12月11日 08時32分59秒) |