ビジネス便利屋兼ライター 永嶋信晴のブログ

2018/04/03(火)13:06

突発性難聴の発症から48時間以内に治療を開始した結果!

美容と健康(63)

こんにちは。  皆さま、お心遣いありがとうございます。今日は、前回の記事の続きです。  平成30年3月24日、午後11時30分頃、突発性難聴を発症しました。この病気は48時間以内に治療に入るのがベストと言われます。  そこで、耳鼻科に駆け込み、何とか服薬による治療を開始したのが、38時間後。  それでも、突発性難聴の完治率は、3分の1なのだとか。3人に1人は症状が改善するものの、難聴や耳鳴りの後遺症が残る。そして、3人に1人は、ちゃんと治療しても治らないらしい。  診察した医師も、こればかりは治療してみないとわからないと言います。不安になり、この先、どうなるのかとネット検索をしてみたのですよ。  とても参考になる記事が多く見つかったのですが、回復過程を詳細に記した記事は、意外と少ないと感じました。  そこで、本日は、その後の経過をご報告しようか、と。  突発性難聴の治療は、ステロイド剤の服薬がメインです。それに、血流改善剤、ビタミン剤、胃腸薬などが処方されるみたい。  ステロイド剤を最初に多量を服用し、少しずつ薬を減らしていく形で飲むように言われました。  最初にひどいめまいがあったり、耳がまったく聞こえなかったりなど重症のケースでは、入院してステロイドの点滴治療などを勧められる場合があるそうですよ。  また、糖尿病の患者さんも。  …というのも、ステロイドは血糖値を上げてしまう作用があり、入院して血糖値を管理しながら治療する必要があるとのこと。  ちなみに、写真の左上にあるのがステロイド剤ですが、あまりにも小さな錠剤です。これを最初の3日間は1日2回2錠ずつ、次の3日間は1日2回1錠ずつ飲むように指導を受けました。  これらのセットは、どの病院や耳鼻科へ行っても、同じ形で提供されることが多いのだとか。  薬局へ行って、これらの薬を購入したのですが、価格は1週間分でなんと690円。  もちろん3割負担だし、一部ジェネリックだから安いのですが、それでも難病の治療薬にしてはあまりにもリーズナブル。しかも、耳鼻科の診察代が2,110円で、あわせても2800円ですよ。  こんな安くてホントに効くのかと薬剤師さんに質問してしまったほどでした。  事務所に戻り、早速、ワンセットを服用。薬を飲んで5時間後、帰宅したのですが、すぐその効果が現れているのに気づきました。  朝は、いろいろな場所からアトランダムに流れていた音が、あるべき場所から、あるべき音が、あるべき大きさで耳に入ってくる。  当たり前のことですが、それだけでほっとしたのを覚えています。まったく改善しないケースも3分の1はあるそうなので、少なくともそれだけは免れたわけです。  もちろん、まだ一定の高さの音が聞こえづらく、ひどい耳鳴りも続いていましたが…。  それが月曜日。その後、まじめに薬を飲み続け、少しずつ耳鳴りや難聴が良くなっていきました。  それでも、この状態が続けばストレスがたまるレベル。昼間は周りの音に紛れていますが、夜、寝るときは耳鳴りが気になってなかなか熟睡できない。  当時、耳たぶを指ではじくと、キンキンという金属音がしたのですよ。オズの魔法使いに登場するブリキのきこりになってしまった気分でした。  とても自分が、キカイダーや超合金Zのマジンガーになったとポジティブには考えられませんでしたね。  それはともかく、水曜日の深夜。寝ていると、突然、ジェット戦闘機が真上を飛んでいるような「キーン」というすさまじい耳鳴りに襲われたのです。  思わず飛び起きて、布団の中で耳を押さえてしまいました。耳を押さえても、脳の中で響いているから無駄なのですが…。  丸くなって戦闘機からの絨毯爆撃に耐えること約30分。敵機が上空から離脱するとともに、次第に耳鳴りが収まっていきました。爆撃から生き延びた気分です。  なんじゃ、あれは…。  相変わらず耳鳴りは続いているものの、前代未聞の耳鳴りを経験した身として、それは涼風のように感じられましたね。それに、心なしか前より少し良くなったような。  そして、次の日の深夜2時。  ふと、目を覚ますと、一切の物音を感じないのですよ。異常な静寂といいますか。  深夜と言っても、いつもは近所のエアコンや人の声、足音などが聞こえるのに…。  耳が詰まったような感じで、まさに「無」の世界。  突然、体中に鳥肌が立つのがわかりました。 うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~、両耳が聞こえなくなっちゃったぁぁぁぁぁぁ~  両耳が聞こえなかったら、これから、どうやって暮らそう。  真っ青になり、あたふたと部屋の中を歩き回ります。冷や汗が流れ、耳にも汗をかいたので、手でふこうとしたら…。  あっ、耳栓してた。  連日、耳鳴りが鬱陶しいので、寝る前に耳栓をしていたのをすっかり忘れていたのでした。  今、思い出すと笑い話ですが、一時はどうなることか、と。  寿命が数か月か縮まったことは間違いありませぬ。  いろいろなことはあったものの、薬を真面目に飲み続け、金曜日と土曜日で、難聴や耳鳴りがほぼ気にならない程度に回復しました。  治療開始してから5日目。もしかしたら、1週間で完治できるかもしれない。  その頃は、次の朝がくるのが楽しみでしたね。  そして、治療開始から6日目の日曜日。  朝起きたら、世界がぐるぐる回っています。今回、突発性難聴になって、はじめて経験するめまいでした。  一般に、突発性難聴の患者さんの半数近くはめまいが伴うと言われています。めまいは回転性のものが多く、その症状が重いほど回復が難しいらしい。  私が病気になっても、比較的楽観的でいられたのはめまいが起きなかったからというのもあります。それほど症状が重くないなら、治るかもしれないと…。  ところが、ここでめまいとは、また振り出しに戻ってしまったのではないか。  そんな不安に襲われつつ、吐き気をこらえながら午前中は寝ていました。目をつぶってしまえば、ぐるぐる回る景色を見ないですみますからね。  それでも昼になればお腹がすいてくる。  今から思うと、あのめまいの状況で、よくパスタを全部平らげることができたと…。  めまいに耐えていると、ようやく午後には症状が治まってきました。そんな長時間、めまいに襲われたことがなかったので、立ち上がる気力も失せていましたね。  何とか立て直し、夕方、本を読んでいると、左耳から突然ピーという電子音が聞こえたのです。  先週の土曜日の夜、その音とともに、突発性難聴のスイッチが入って発症したのでした。  その瞬間、また元のように聞こえづらい状態に。  この一週間、真面目に薬を飲んだのは何だったんじゃと思いましたね。  ところが、その後すぐ、左耳から耳鳴りや耳の詰まった感じが治まりはじめたのです。あのピーという電子音は、突発性難聴のスイッチが切られる音だったのかも。  そして、状態が改善したまま本日に至ります。  まだ耳鼻科へ検査に行ってないので、どこまで改善したかはわかりません。しかし、聞こえ方はほぼ元の状態に戻ったのではないか。  耳にイヤホンをさして、左右の耳で、さまざまな音楽を聴き比べても、それほど大きな違いはない。発症した当時、左耳は、まったく聞こえない音域があったのですよ。  あとは、耳が多少詰まった感じと、数十メートル先でかすかに鳴り響いている風鈴のような音色の耳鳴りだけですかね。  これから暑くなるので、耳の中に風鈴があるのも悪くないかもしれませんが…。  完治しなくても、今の状態なら支障なく暮らして行けそうです。いろいろご心配をおかけいたしました。    不幸中の幸いだったのは、当初の症状がそれほど重くなかったこと。重くなければ、治療費はリーズナブル、しかも1週間の服薬だけで完治することも可能だと感じました。  そして、突発性難聴の48時間ルールに従ったことは、良かったとしか言いようがありませぬ。発症から48時間以内に治療を行うべきという鉄則は、今回身をもって体験しました。 突然、片耳が聞こえづらくなるなどの違和感を覚えたら、突発性難聴の可能性があります。  すべてを投げ出して耳鼻科へGO!ですよ。  最後になりましたが、病気になってから、ネットの先人たちの文章がどれだけ参考になり、励まされたかわかりません。  特に、突発性難聴を発症したとき、すべてを投げ出して耳鼻科へ行くようアドバイスしてくれた記事。そして、めまいが発生したとき、回復期にはめまいが生じることがあるというネット掲載の学術論文には励まされました。  突発性難聴のネット記事を書かれた方たちすべてに感謝です。  今回の拙文は、とてもそこまでのインパクトはありませんが、突発性難聴を発症された方の一助になれば幸いです。

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