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ビジネス便利屋兼ライター 永嶋信晴のブログ

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2019年05月17日
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カテゴリ:国内旅行365

こんにちは。

 

久しぶりに、新刊「​おもしろ歴史ウォーキング 関東編​​​​」からのネタです。



 

今回、ご紹介するのは、第3章の「徳川家康が愛した日本の原風景が味わえる町は、古城と湖のミステリースポットも魅力的」 

 

それは、こちら​。

 

千葉県の東金市へ行ったのは少し前になりますが、今でも池や湖のほとりの美しい景色をよく覚えています。

 

この場所は江戸時代初期には、江戸幕府の東金御殿があったそうな。

 

東金御殿は、徳川家康が鷹狩りの際宿泊した御殿。今で言ったら、ゴルフをするときの別荘みたいな感じでしょうか。

 

別荘と言っても、当時、日本一の権力者ですからね。半端ない造成工事を行っているのですよ。

 

うれしいことに、徳川家康が見た田園風景と水辺の景観が、今もよく残っているような気がしました。

 

東金城という一級のお城や由緒ある神社仏閣が残っているのも、歴史好きの琴線に触れる場所ですね。

 

それでは…。

 

 

1.東金の地名にまつわるエトセトラ

 

今回は千葉県の東金市を歩きます。
  
 私が行ってみたい場所といえば、当然、城跡があるのですね。しかも、「金」がつく地名なんて、行けばなんか、おカネのご利益がありそうで
 
 埋蔵金の伝説なぞ、あったりして。
 
 が、しかし。
 
 東金の地名は、「金」には関係ないみたいです。
 
 この場所は昔、鴇(とき)が舞い飛ぶ丘陵地だったらしい。街の西方に「鴇ヶ峰」と呼ばれる丘があり、そこに「鴇嶺城(ときがねじょう)」という城が築かれたとか。
 
 この「ときがね」が、後に「東金」になったと言われているのですな。
 
 うぬぬ、「ときがね」から「とうがね」は文字にしてしまうとかけ離れていますが、話し言葉では「とー」と伸ばしたほうが言いやすいのかも。
 
 文字の意味よりも、話しやすさを優先させる昔の人の思考方法が興味深い。
 
 当時は、文字による伝達より、伝言ゲームみたいな形で知識が広がって行ったのかなと思いました。
 
 伝言ゲームで村人の誰かが言い間違えた言葉を、現代の人たちは何の疑問もなく使っているのかもしれませんね。
 
 どこにも、東の金なんて、意味はないですし

 

2.池に見える美しい湖・八鶴湖
 
 それはともかく、ウォーキングのスタートは、JR東金線の東金駅。



 
 昭和を感じさせる駅前商店街をゆっくり10分ほど歩くと、まぶしい緑に囲まれた美しい池に着きました。



 
 ここが最初の目的地、八鶴湖(はっかくこ)。
 
 池と言いましたが、名前的には「みずうみ」なのですな。
 
 でも、面積は3.4ヘクタールで、周囲は約800メートルほどだと言うから、どうみても「池」としか見えませぬ。
 



 それにしても、日本の原風景を見るような美しい景色。
 
 池の三方を取り巻く丘は、東金の地名の由来にもなった「鴇ヶ峰(ときがみね)」ですか。
 
 確かに、今でも鴇が舞い飛んでいても納得できそう。
 
 でも、この「池」は元からこの大きさではなかったそうですね。
 
 池のすぐそばに、千葉県立東金高等学校があるのですが、この場所は江戸時代初期には、東金御殿があったそうな。
 
 東金御殿は、なんと徳川家康が鷹狩りの際宿泊した御殿とのこと。
 
 御殿建設の際、もとは小さな池だったものを多く広げられ、現在の「湖」の姿になったとか。



 
 確かに、背景の丘を借景にした美しい佇まいは、かなり吟味して作られた日本庭園の趣がありますな。

 

3.心に染み入る美しい鐘の音色のお寺
 
 その八鶴湖の東岸にあるのが最福寺



 
 これは一見して由緒ある寺院だと思ったら、なんと807年に伝教大師最澄によって創設されたらしい。
 
 「湖」に面する高台に位置するローケーションは最高です。
 
 しかも、この元禄時代に建立されたという本堂は、一部、江戸浅草、浅草寺の古材を譲りうけて作られたそうなんですよ。



 
 ほかにも、広い境内には興味深いアイテムがたくさんありました。
  
 たとえばこのお墓。



 
 歌舞伎「お富・与三郎」の切られ与三郎のモデルになったという4代目、芳村伊三郎のお墓なのだそうですね。
 
 この話のあらすじは知りませんでしたが、解説板を読むと、実際にもすごいストーリーだとわかります。
 
 8代目団十郎が、このフィクションに目をつけ、善玉、悪玉を誇張しておもしろく書きあげたのも頷けました。
 
 西洋の「モンテクリスト伯」や「オペラ座の怪人」にも匹敵するのではないか、と
 
 江戸の町民たちは、現代人が上記の芝居を見るような感覚で、ワクワクドキドキしながら観劇していたのかもしれないと思いました。
 
 境内には、鐘撞堂も。



 
 鐘撞堂があるのはお寺として全然珍しくないのですが、「鐘の音の余韻まで心で受け止めてお撞きください」という表示があったのですよ。
 
 えっ!? 撞いてもいいの?
 
 実は私、20年以上前に、長崎で平和の鐘なるものを撞かせてもらってから、一度も撞いていないのです。
 
 鐘を見れば撞きたくなるのだけれど、どこのお寺も、勝手に鐘を撞かないでくださいと張り紙があり
 
 それじゃ、お言葉に甘えて
 
 と大きく振りかぶり、心をこめて撞き棒を鐘にガツゥゥゥゥゥゥ~ンと。
 
 ごぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ~ん。
 
 おおお~、心に染み入るような美しい鐘の音じゃ~。
 
 鐘の余韻がいつまでも周囲に響き渡り、煩悩にまみれたオイラの心に涼風が吹き渡るのがわかりました。

 

4.昭和の時代にも活用された可能性がある東金城

 
 八鶴湖のほとりを歩き、西岸にある本漸寺へ向かいます。



 
 このお寺は、鎌倉時代に禅宗の寺として創建されたものの、戦国時代に、この地を支配していた酒井定隆によって顕本法華宗に改宗したそうですね。



 
 その酒井氏の菩提寺で、裏山には鬱蒼とした杉林。花粉症の時期は大変かも、と巨木を見上げながら思いました。



 
 この険しい崖の上に、目指す東金城があるのですか。
 
 いざ、城攻め。
 
 と勇み立ち、本漸寺の裏山へ立ち入ろうとすれど、どこにも登り口がな~い。
 
 本堂の近くにあるお墓では、東金城主だった酒井氏のお墓を見つけることはできたのですが



 
 東金城は、立ち入り禁止なの?

 

 (以下略)

 

このあと、城好きとして痛恨のエラーをしてしまったのです。

 

でも、徳川家康が寄進した杉並木の巨木群を眺めたり、東金のミステリースポットと言われる雄蛇ヶ池での神秘体験をしたりできたのですよ。





 

東金城のエラーを帳消しにするタイムリーヒットを連発したかもしれませぬ。

 

歴史ウォーキングの醍醐味が味わえる続きは、是非、​​こちら​​をご覧ください。

 

​​おもしろ歴史ウォーキング 関東編​​」




 

 

(参考)

目次より

はじめに

第1章 ユネスコの無形文化遺産・和紙の里だけではない、攻め手を惑わせる山城散歩 埼玉県小川町・東秩父村

1.和紙の里だけではない小川町と東秩父村

2.つい足が止まってしまう、小川町の魅力的な建築物

3.つつじに彩られた山城ファン必見の腰越城

4.攻め手を惑わせる罠が仕掛けられた囮小口

5.東京近郊で「村」の魅力を堪能できる東秩父村

6.妖怪アンテナならぬ城アンテナが反応した寺院がある

 

第2章 あじさいと川辺と太陽がいっぱい! 癒しスポット満載の東日本最小面積の町を歩く 神奈川県開成町

1.あこがれのロマンスカーの運転席に座ろう

2.酒匂川沿いの遊歩道には、昔の治水工法の展示物がある

3.あじさいと水田や山、青空との相性はバツグン

4.町民が手作りで盛り上げる開成あじさい祭り

5.あじさいと水車小屋との相性もバツグン

6.開成町の重要文化財第一号は江戸時代の豪邸

 

第3章 徳川家康が愛した日本の原風景が味わえる町は、古城と湖のミステリースポットも魅力的 千葉県東金市

1.東金の地名にまつわるエトセトラ

2.池に見える美しい湖・八鶴湖

3.心に染み入る美しい鐘の音色のお寺

4.昭和の時代にも活用された可能性がある東金城

5.徳川家康が寄進した杉並木の巨木がある

6.湖に見える東金のミステリースポット・雄蛇ヶ池

 

第4章 高速バスで東京からわずか2時間! 房総山中にある徳川四天王の城下町を歩く 千葉県大多喜町

1.海の上を走っているような気分になる高速バス

2.城内に現存する日本一の大井戸がある

3.断崖絶壁の上に建つ白亜の天守閣

4.人気のいすみ鉄道の本社がある

5.なんでも鑑定団の元鑑定士の実家は重要文化財

6.徳川四天王の勇将が今も守る城下町

7.金田一耕助シリーズの舞台になった旅館がある

 

第5章 下野国国分寺、国分尼寺、栃木県最大規模の古墳など古代史ファン垂涎の観光スポットが目白押し 栃木県下野市

1.古代の栃木県の県庁所在地・下野市

2.古の風景をイメージできる静かな散歩道

3.栃木県最大規模の古墳がある

4.紫式部の墓があるってホント?

5.礎石だけでも一見の価値ある国分寺跡と最近まで幻の寺だった国分尼寺

 

第6章 江戸時代の庶民の心を鷲づかみにした秘密に迫る! 成田山新勝寺を歩く 千葉県成田市

1.初詣人出ランキング全国第3位の秘密に迫る旅

2.門前町も、魅力的な木造建築がいっぱい

3.新勝寺と市川団十郎の深い関係

4.成田には知る人ぞ知る剣豪の墓がある

5.壮大な建築物で埋め尽くされる新勝寺の境内

6.新勝寺の名前は、有名な武将の乱に由来する

7.成田は江戸時代のワンダーランド?

8.たっぷり仏教世界に浸ることができる平和大塔

9.三つの池が縦に並ぶ成田山公園

 

第7章 ハイカラな街の歴史的住宅と路面電車、昔あった競馬場をめぐる横浜・根岸散歩 横浜市中区

1.洋画のワンシーンのような根岸外人墓地

2.昔は競馬場だった根岸森林公園

3.馬に興味がなくても意外と面白い、馬の博物館

4.起伏ある土地に建つ白滝不動尊と根岸八幡神社

5.港が見えた大正時代の名建築・柳下邸

6.本物の市電に触れることができる横浜市電保存館

 

第8章 日本の川の長男・坂東太郎に抱かれる花の町は、魅力的な歴史スポットがいっぱい 千葉県神崎町

1.田園風景を描いた洋画のような風景

2.多くの城跡にわくわくする神崎城

3.戦国の城跡と貝塚、古墳、古刹が一度に楽しめる

4.日本の川の長男・坂東太郎の絶景が拝める

5.神崎神社と水戸光圀ゆかりのなんじゃもんじゃの木

 

第9章 昭和の風景を楽しみながら、関東三大不動尊や白龍伝説のある古刹などを巡る旅 埼玉県加須市

1.加須の読み方と由来にまつわるエトセトラ

2.加須の歴史を感じさせる古社と古刹

3.昭和をイメージするアイテムがいっぱいの加須市内

4.邪悪な白龍伝説と大イチョウが注目の龍蔵寺

5.加須には関東三大不動尊のひとつがある

 






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最終更新日  2019年05月17日 13時57分04秒
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