1113093 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

ビジネス便利屋兼ライター 永嶋信晴のブログ

ビジネス便利屋兼ライター 永嶋信晴のブログ

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

プロフィール

ビジベン

ビジベン

フリーページ

サイド自由欄

 
 お仕事のご依頼は

 nagatoraman@nifty.com

「永嶋 信晴」までお気軽にお問い合わせください!

コメント新着

2019年08月03日
XML
カテゴリ:国内旅行365

こんにちは。

 

本日も、新刊「おもしろ歴史ウォーキング 東京編2​​​」​からのネタです。




 

今回、ご紹介するのは、第4章の『 日野時代の新選組の足跡と土方歳三の生家、菩提寺・高幡不動を歩く 東京都日野市 』

 

諸事情があって、冒頭の部分だけですが…。

 

それでも、3千文字を超えていますから、普通のブログの記事としては多いかも。

 

すべての記事は、こちらですよ。

 

是非、本書もご覧いただければ幸いです。

 

 

1.近藤勇や井上源三郎、沖田総司らが奉納した天然理心流の剣術額がある八坂神社

 

 前回に続き、今回も東京都日野市における新選組の足跡をたどります。

 

日野宿本陣から日野駅に戻ると、そのすぐそばに宝泉寺があります。




 本堂は、平成135月に新築落慶したそうで新しく、境内もきれいに掃き清められていました。 






 ここは先ほど触れた、新選組6番隊長・井上源三郎の菩提寺だそうですね。宝泉寺墓地の入り口近くに彼の顕彰碑が、そして奥まった所に井上家の墓所がありました。





宝泉寺を出て、甲州街道沿いにある八坂神社に向かいます。八坂神社の本殿は最近できたみたいに見えますが、覆屋で、この中に1800年に建造された本殿があるのですな。精巧な彫刻が施された江戸後期を代表する神社建築で、日野市の指定重要文化財だそうな。 





 解説板によると、この神社には、後に新選組に参加することになる近藤勇や井上源三郎らが奉納した天然理心流の剣術額があるそうですよ。






この剣術額は、安政5年に奉献されたもので、客分として沖田(惣次郎)総司の名も連ねてあるらしい。ちなみに、近藤勇は、天然理心流の宗家に養子で入り、4代目を襲名したのですね。

 

2.新選組6番隊長井上源三郎の資料館がある

 

次に向かったのは、近くにある井上源三郎資料館。この資料館は個人経営で、第1・第3日曜日だけが開館日だそうですので念のため。




この資料館は、土蔵を改装したもので、平成161月にオープンしたらしい。あとで調べてみると、井上家は代々八王子千人同心を務めた家で、佐藤彦五郎に天然理心流を紹介したのは井上源三郎の兄・井上松五郎と言われているそうなんですよ。すると、井上家がなければ、新選組は誕生しなかったのかも。

 

当時、井上源三郎はここに住んでいたのでしょうかね。ネットで調べてみると、やはり実家のあった場所だとわかりました。井上源三郎は、大河ドラマの中で、兄弟子なのに後輩たちの細々とした世話をしてあげたり、庭を率先して掃除したり、とてもきさくでやさしい人柄に描かれていました。

 

リアルでも「源さん」と呼ばれていたように、無口で人の良い人だったようです。真面目で誠実な人柄で、若い隊士から慕われていたらしい。一方で頑固なところもあって、一度言い出したらきかない面もあったそうな。ドラマの最後のシーンも、まわりが止めるのも聞かないで官軍の鉄砲隊の前に仁王立ちになって戦死しましたね。

 

享年40歳というから、近藤勇や土方歳三よりも年長なのですか。決して長いとは言えない人生でしたが、こうして資料館までできるとは本人も思っていなかったのではないかと思いました。





 甲州街道沿いには、日野宿の交流会館があって、無料で観光ガイドをたくさんもらえるのがうれしかったです。新選組のグッズなどもたくさん並べられていましたよ。




 

 

3.新選組の育ての親・佐藤彦五郎のお墓がある大昌寺

 

次に向かったのは、大昌寺。





 立派な山門と塵一つ落ちていない境内に身が引き締まります。


 

 

ここには、前回ご紹介した日野宿の名主で本陣も経営し、さらに新選組の育ての親でもあった佐藤彦五郎のお墓と彼の妻で土方歳三のお姉さんのお墓があるらしい。

 

由緒あるお寺らしく、墓地には日野の町ゆかりの人たちが大勢眠っておりました。たくさんお墓があるので、佐藤彦五郎のお墓が見つけられるかと心配になったのですよ。





 でも、「安心してください。立ってますよ」。





何が立っているのかとツッコミを入れられそうですが、ちゃんと誠の旗がお墓の後ろに立っているのでした。新選組で町おこしをしている街らしく、ちゃんとゆかりの場所に目印をしてくれているので助かります。

 

それから、町の中の至る所に、古い写真のパネルが掲げられているのですよ。





同じ場所の現在と過去の風景が比べられるのは興味深いですね。日野本陣の受付の人やボランティアのおじさんもやさしかったし、町全体で旅人へおもてなしをしてくれる雰囲気が伝わって来ました。

 

4.ダンダラ羽織を着て写真が撮れる新選組のふるさと歴史館

 

ここから住宅街をテクテク歩き、中央ハイウェイの下をくぐりぬけて向かったのは、その名もズバリ「新選組のふるさと歴史館」。







  

ここは新選組の調査・研究・展示活動を行うため、平成17に年日野市が設けた施設。





ロビーには、日野高校の生徒が作った土方歳三の巨大肖像画。なんと、つまようじ19万本を使って作ったものだそうな。近くで見ると、ホントに細い爪楊枝に色を塗って作っているのがわかりました。これだけ根気のいる作業ができたのは、土方さんが好きだからなのでしょうね。

 

館内の展示は、「新選組のふるさと日野」の中心をなす「甲州道中」や「日野宿」の当時の様子を伝えるものがたくさんありました。

 

興味深かったのは、現在の新選組のイメージが司馬遼太郎の作品の影響を強く受けていることの指摘でした。新選組をテーマにする代表的な司馬作品に、「新撰組血風録」と「燃えよ剣」があります。あまりにリアルに描かれているから、近藤勇や土方歳三、沖田総司のイメージが固定されてしまった感があるのですな。

 

実際は、司馬作品で仲良く描かれている土方歳三と沖田総司。でも、考えてみれば、沖田総司のほうが道場の先輩であり、剣の腕も上だったと言われています。年齢は歳さんのほうが上ですが、相撲部屋も芸人も、先に入った方が偉いと言われます。

 

中途入社の年上社員が、叩き上げでスキルも上だった若い先輩社員と、うまく行くかと言われれば首を傾げざるを得ない。司馬作品では、沖田総司はからっとした明るい性格で、細かいことにこだわらない好青年として描かれているのですが…。

 

私が興味を持った展示は、天然理心流の型を紹介する写真。天然理心流は、剣術だけでなく居合術や小太刀術のほか、柔術や棒術も教えていたそうなのですよ。実践本位の総合武術というのは、新選組の活躍が証明していますね。

 

道場のような板張りの床のスペースがあり、そこに普通の木刀と丸太のような太い木刀が置かれていました。ここまでお膳立てができていると、剣豪ファンとしては素振りがしたくなってきますな。

 

丸太のような太い木刀をチョイスして振ってみたのですが、これは重い。十回ほど振って、これ以上やると明日筋肉痛になると思って自重しました。真剣もたぶんこれと同じくらい重いのではないかと。こんな重たいものを肌身離さず持ち歩いていたというだけでもすごいと思いました。

 

ほかにも館内には、新選組の羽織や有名な土方さんが肖像写真で着ている洋装を貸してくれるコーナーがあります。いろいろな大きさの服が揃っているので、それらを着て写真を撮ったら記念になりますね。

 

ちなみに、前回ご紹介した日野宿本陣と共通観覧券(歴史館+本陣)を使えば両方見学しても、大人(高校生以上)300円なのでお得感最高ですよ。

ふるさと歴史館を出て、近くのレンガ色の建物の日野市役所で休憩。





 隣には、日野中央公園があって、若者がギターの練習をしている姿が印象的でした。

 

 

 

5.ハイカラなお屋敷にある土方歳三資料館

 

日野市役所から日野バイパスへ出て、ひたすら国立方面に向けて歩き、目の前に多摩都市モノレールの高架が見えたところで右折。しばらく住宅街を歩くと、門の横に解説板が立っているお屋敷がありました。



 

 ここが土方歳三資料館であるとともに、歳さんの生家あと。歳さんが青春時代を過ごした実家だったのですが、私が30年以上前に来たときとは、まわりの景色はもちろん家も様変わりしています。やはり30年経つと、こんなに変わるんですね~。

 

(以下、「おもしろ歴史ウオーキング 東京編2」に続く)

 

このあと、土方歳三が若い頃過ごした石田地区をそぞろ歩きました。

 

この辺りの家は土方さんと書かれた表札が、今も目につきます。土方家は、この土地の大百姓だったというのも頷けますな。

 

そして、古くからこの土地に暮らしていた土方家の墓所・石田寺へ。ここには、土方歳三顕彰碑がありました。

 

このあと、土方家に伝わる打ち身薬「石田散薬」の原料が採れたという浅川のほとりを歩き、最後の目的地・高幡不動へ向かいます。

 

高幡不動は、土方歳三の菩提寺で、関東三不動の一つにも挙げられる古刹。土方歳三の銅像や重要文化財の仁王門をはじめとして立派な建築物が建ち並んでいます。

 

城好きとしては、裏山にある高幡城址は必見ですね。

 

東京の歴史ウォーキングの醍醐味が味わえる続きは、是非、​​こちら​​をご覧いただければ幸いです。

 

​​おもしろ歴史ウォーキング 東京編2​​」




 

(参考)

目次より

第1章 赤丸急上昇の人気お花見スポット・目黒川と新旧の名建築、空中庭園 東京都目黒区・渋谷区

1.少しセンチメンタルな気分になるお花見スポット・かむろ坂

2.昭和の竜宮城といわれた目黒雅叙園

3.目黒川沿いの公園も、見どころがいっぱい

4.目黒川・桜の絶景とめぐろ歴史資料館

5.建物自体が芸術作品の目黒区総合庁舎

6.渋谷にも古墳がある

7.オシャレな町にある大正時代の名建築・旧朝倉邸

8.西郷さんゆかりの西郷山公園と菅刈公園

9.目黒には、現代のバビロンの空中庭園がある

 

第2章 都内随一といわれる藤の名所・亀戸天神と大正時代の古民家を巡る 東京都江東区・墨田区

1.亀戸のカメにまつわるエトセトラ

2.駅前に立つガメラとラドンが合体?したモニュメント

3.銭形平次御用達?の工場跡がある

4.都内随一の藤棚が満開の亀戸天神

5.由緒ある寺院と下町散歩が楽しめる

6.エコライフの先駆けだったすみだ環境ふれあい館

7.江戸時代の農家と町屋の姿を合わせもつ旧小山家住宅

8.存在感のある亀戸大根の碑が立つ亀戸香取神社

 

第3章 新選組副長土方歳三も訪れた都内に現存する唯一の本陣・日野宿本陣  東京都日野市

1.新選組の故郷として注目を集める日野

2.峠の茶屋のような駅舎が魅力の日野駅

3.都内に現存する唯一の本陣の建物がある

4.土方歳三が昼寝をしていた部屋がある

5.新選組の少年隊士をかくまっていた部屋がある

6.明治天皇が行水に利用された桶がある

7.新選組のルーツの場所のひとつ・日野宿本陣の道場

8.大河ドラマの新選組配役にまつわるエトセトラ

 

第4章 日野時代の新選組の足跡と土方歳三の生家、菩提寺・高幡不動を歩く 東京都日野市

1.近藤勇や井上源三郎、沖田総司らが奉納した天然理心流の剣術額がある八坂神社

2.新選組6番隊長井上源三郎の資料館がある

3.新選組の育ての親・佐藤彦五郎のお墓がある大昌寺

4.ダンダラ羽織を着て写真が撮れる新選組のふるさと歴史館

5.ハイカラなお屋敷にある土方歳三資料館

6.昔からイケメンぶりが評判だった土方歳三

7.石田地区は、土方家がたくさん

8.土方歳三の菩提寺は、関東三不動の一つ高幡不動

9.八十八カ所巡拝コースになっている高幡城址

 

第5章 城跡、代官屋敷、古刹、風習、カラフルな電車観光スポットの定番がてんこもり!  魅惑の世田谷紀行

1.江ノ電みたいなかわいい電車が走っている

2.キャロットタワー最上階の展望室の大パノラマは一見の価値あり!

3.ノスタルジックな魅力満載の世田谷線沿線

4.吉田松陰のイメージそのままの清潔感が漂う松陰神社

5.世田谷区にまつわるエトセトラ

6.400年以上の歴史を誇る世田谷の伝統行事・ボロ市

7.重要文化財の代官屋敷がある

8.住宅街に痕跡が今も残る巨大城郭・世田谷城

9.井伊直弼の墓がある招き猫でも有名なお寺とは

10.世田谷城主・吉良家の墓がある勝光院

 

第6章 住宅街のど真ん中に広がる農場・演習林、歴史と緑に恵まれた公園と多摩六都科学館を歩く 東京都西東京市

1.田無市と保谷市が合併して誕生した西東京市

2.名主の善政を伝える碑と蔵がある

3.横綱やベストセラー作家ゆかりの田無神社

4.三つの寺が合併してできた田無山総持寺

5.住宅街の真ん中に広がる牧場風景

6.火・金だけの開館だが、周りの景色が魅力的な農場博物館

7.武蔵野の多様な植物を体感できる東京大学田無演習林

8.西東京市の公園はどこも緑がいっぱい

9.外から楽しみたい西東京のシンボル・スカイタワー西東京

10.平成253月に全面リニューアルされた多摩六都科学館

11.ギネス世界記録に認定されたプラネタリウムがある

 

第7章 荒ぶる川・荒川沿いの歴史スポットとパナマ運河の工事に参加した技師が手掛けた水門を巡る旅 東京都北区

1.荒川のほとりには、歴史・風俗のある神社仏閣がいっぱい

2.パナマ運河の工事に参加した技師がてがけた旧岩淵水門

3.鉄道ファンに人気の神社がある

4.都会の真ん中で、山里の風景が楽しめる赤羽自然観察公園

 

第8章 将軍徳川綱吉が58回以上訪れたといわれる名園・六義園を歩く 東京都文京区

1.『古今和歌集』の世界を再現しようとした庭園

2.冬でも桜の季節の見事さを実感できる枝垂桜と池を望む絶景

3.回遊式築山泉水庭園の魅力を満喫できる景観

4.荒れた庭園を三菱財閥の創業者・岩崎弥太郎が整備

5.江戸の百名山に数えられた山がある

 

第9章 桜を背景に、ロマネスク様式の大聖堂と23区内最古の木造建築を眺め、都内有数の桜の名所・洗足池にいたる極上桜散歩 東京都目黒区・品川区・大田区

1.ボート遊びや動物とも触れ合える碑文谷公園

2.昔の農村風景を今に伝えるすずめのお宿緑地公園

3.有名なアイドル歌手結婚の舞台となったサレジオ教会

4.地名の由来になった石のある碑文谷八幡神社

5.23区内最古の木造建築がある円融寺

6.桜のトンネルが1キロも続く西小山桜並木通り

7.東京タワーと東京スカイツリーがコラボで見える?小山八幡神社

8.千束と洗足にまつわるエトセトラ

9.都内有数の桜の名所・洗足池

10.勝海舟のお墓がある

11.洗足池は歴史スポットもいっぱい

12.すっぽんも住む洗足小池






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2019年08月03日 14時53分37秒
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.