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2020年06月13日
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カテゴリ:国内旅行365

こんにちは。

 

今回も、4月発売の最新刊 「​​おもしろ歴史ウォーキング 最新関東編​​​​」からのネタです。



 

ご紹介するのは、第4章の『 鎌倉時代から続く栃木の名門・小山氏ゆかりの城跡、神社仏閣を歩く 栃木県小山市 』

 

諸事情があって、冒頭の部分だけですが…。

 

すべての記事は、​こちら​ですよ。

 

是非、本書もご覧いただければ幸いです。

 

ちなみに記事は、201912月に行った時のもの。取材した頃のように、何の心配もなく出歩ける日が返ってくることを祈っています。 

 

 

1.都心からのアクセスが良く、魅力的な歴史スポットが満載の小山

 

 今回の歴史ウォーキングは、栃木県の小山市まで遠征します。

 

小山は、東京からだと、埼玉県を通過して、いつもより遠くへ行くイメージですが、意外と近いのですね。

 

都心から特急を使わなくても、1時間半ほどで行くことができます。しかも、途中まで東武鉄道を利用すれば、運賃もリーズナブルなのですよ。

 

 小山は、中世に下野の国一帯に君臨した豪族、小山氏の史跡がいろいろ残っている土地。

 

 小山氏の居城跡も城山公園として整備させているとか。城好きとしては、必見の場所のひとつですね。

 

 でも小山というと、個人的には高校野球の「小山高校」が印象に残ります。

 

 かなり昔の話になりますが、栃木県における作新学院時代の江川の好敵手だったというイメージが…。

 

 栃木県予選の試合をテレビで見た記憶があるのですが、江川のすごさとともになぜか小山高校の名前もインプットされてしまったみたい。

 

 地方都市って、甲子園に出た高校のイメージがたぶんにありますね。

 

 以前行った茨城県の龍ヶ崎市も、竜ヶ崎一高の名前がなぜか頭に残っている。

 

 群馬なら桐生高校、埼玉なら上尾高校、千葉なら銚子商業など、街の名前を全国にとどろかせた高校も思い浮かぶ。

 

 地元の高校が甲子園に出場すると、市役所や商店会が大喜びする理由もわかりますね。

 

 それはともかく、年末大晦日の朝、JR東北本線の小山駅に降り立ちました。



 

 ここはなんと、東北新幹線の停車駅。

 

 新幹線の停車駅の駅前って、どこも似ていると思いませんか。

 

 駅は斬新なデザイン、目の前から延びる道路が広くてきれい。ロータリーを取り囲むように建つ、メガバンクの支店。



 

 一瞬、既視感にとらわれたのですが、ここへ来るのは2回目なので当然だと思い直すのでした。

 

2.小山氏の菩提寺であり、境内に残る土塁や空堀が見事な天翁院

 

 ガイドブックを見つつ、小山氏のいにしえを偲ぶ旅をはじめます。

 

 駅の西口から日光街道をたどり、興法寺にお参りした後、国道4号線をわたって天翁院へ。



 

 どちらも、小山氏と深いつながりがある寺だそうです。

 

 とくに天翁院は、小山氏の菩提寺で、歴代の城主の墓がありました。



 

 この寺はすでに、小山城の城内北端に位置するとか。

 

 裏手の墓地へまわってみると、土塁や空堀が保存状態よく残っています。



 

 その迫力は、前回来た時より、今回のほうがよりインパクトを感じましたね。この高低差は、今も、当時の鉄壁の防御力を残しています。

 

 下からこの土塁を見上げたいのだけれど、この急峻な崖はとても下りられませぬ。個々から転げ落ちたらと思うと考えるだけで、鳥肌が立ちます。



 

 足利のばんな寺や東京奥沢の九品仏など、後に宗教施設になった城は比較的当時の状態が保たれる傾向があると実感しました。

 

 仏教は保守的だとかいろいろ言われることがありますが、史跡保護の観点で見ると大きな役割を演じてきたのは間違いないでしょう。

 

3.藤原秀郷の子孫といわれる名門小山氏の居城・小山城

 

 いったん寺を出て、住宅街を歩き、城跡の中心部を目指します。

 

 やがて両側に崖が現れ、そこに朱塗りの太鼓橋がかけられている。これが祗園橋で、小山城址である城山公園のシンボル的な存在ですね。



 橋に向かって歩いてゆくと、今歩いている道は、空堀の中だったということがわかります。戦国時代だったら、両側から矢を射かけられてハリネズミにされているでしょう。



 この橋は、主郭と第2郭を分ける空堀ですか。橋の下をくぐってさらに進むと、思川の岸辺に出ました。この城は、川沿いの高台に作られているのですな。


 

 

それにしても、思川(おもいがわ)とはなかなかロマンチックなネーミングですな。

 

 しかし、見上げると城側は急峻な崖。思川を外堀に、天然の要害をなしていたことがわかります。

 

 さてこの小山城。

 

 祇園城とも言われるそうですが、平安時代に藤原秀郷が築いたという伝承もあるとか。しかし詳しいことは不明だそうな。

 

 小山氏は、秀郷の子孫になるらしい。

 

 源平から室町と生き抜いてきた小山氏は、関東管領・足利氏満と戦って敗れたうえ当主が自害し、直系は滅びしてしまう。しかし同族の結城泰朝が小山氏を継ぎ復興する。

 

 それでも戦国時代には北条氏照と戦い敗北し、追放。その後、小山氏は北条傘下に入り小山城に戻るが、豊臣秀吉の小田原征伐とともに滅亡した。

 

 不況下、荒波にもまれて最後は倒産してしまう中小企業のような悲哀を感じさせますが、現代までその名が残ったのですから立派だと思いますよ。

 

 徳川時代は、家康の側近として有名な本多正純が3万石で城主となったものの、やがて宇都宮城に転封となり、小山城は廃城となった。

 

 主郭へ攻め入るのはあとのお楽しみにして、まずは2郭へ向かいます。



 城跡には、立て看板みたいに曲輪や虎口などの表示があります。それにしても、塚田曲輪とか上段曲輪とか、個別の呼び方なので構造上は少しわかりづらい。



 

 2郭と思われる部分は広いですが、その中に空堀で囲まれた曲輪があるのは珍しい。馬出しと思えば理解できるのですが、馬出しにしてはかなり大きいと思いました。


 

 2郭の土塁が切り取られた虎口から3郭と思われる曲輪へ向かいます。土橋から見下ろす空堀が深く、戦国時代の緊張感を感じることができました。



 3郭の外にある空堀は、とても広い。


 

 

 さらに曲輪があり、その下に回り込むように深い空堀が続いています。上を見上げると、さきほど天翁院の境内から見下ろした部分だというのがわかりました。



 そこから上るルートはないようで、天翁院のある場所は、当時、出城のような役割を担っていたのかもしれません。

 

 それにしても、両側に屹立する土塁の高いこと、高いこと。



 

 同じ高さに石垣を築けば、江戸時代の5万石クラスの大名の居城にも遜色がない。

 

 城の規模は東西約400m、南北約700m。あとで見た解説板には、思川沿いに3つの曲輪が連なる連郭式城郭と書かれていました。

 

 それぞれの曲輪を隔てる空堀が深くて広く、かなり要塞堅固な城だったのがわかります。



 

 塚田曲輪に、「実なし銀杏」と呼ばれる大木が残っていました。


 

 解説板には、かつてこの祇園城が落城したとき、姫が古井戸に身を投げたのだとか。その後、亡くなった姫君の御霊が、かたわらのイチョウに宿り、以来実を結ばなくなった伝説があるそうです。

 

 城にある橋としては、優美すぎるイメージの祇園橋を渡って第1郭へ攻め入ります。


 

 ここは、本丸という名称の立て看板がありました。



 戦国から残る城としては少し本丸が広すぎる感じがしましたが、あとで当時の縄張り図を見てみると、一角には空堀を巡らせたスペースがあったらしい。


 

 その部分が本丸ということになるのですか。

 

 本丸には、ニャンコが数匹、守備隊として駐屯していました。



 

 城跡に興味は尽きないのですが、時間がなくなるので次の目的地へ行くことにします。

 

 本丸のある広い公園スペースを出ると、祇園橋通りという大通りがありました。



 

 城跡の正面入り口がいきなり本丸ですか。

 

 …と、少し呆気にとられたものの、もちろん当時は、この通りが巨大な空堀だったのでしょうね。

 

4.戦国オールスターキャストの小山評定所跡と将軍家の宿泊所であった小山御殿

 

 城山公園の南側の入り口へ出て、大通りを渡り、小山市役所を目指します。

 

 今回のウォーキングで、前回来た時と一番変わったのは、市役所周辺でしょうね。

 

 以前は広大な駐車場だった記憶がありますが、一面、広々とした芝生広場になっています。




 

 解説板には、ここは、徳川将軍家の日光参拝の際の休憩・宿泊所である小山御殿があった場所だとありました。

 

 

(以下、「​おもしろ歴史ウォーキング 最新関東編​」に続く)

 

 このあと、発掘調査中の小山御殿の跡を見学します。徳川家の御殿になる前は、小山氏の居館があった場所だそうですね。

 

 小山といえば司馬遼太郎や池波正太郎好きには、忘れられない土地でもあります。

 

 それは、関ヶ原の合戦前夜の「小山評定」。

 

司馬遼太郎の「関が原」や池波正太郎の「真田太平記」にも登場します。

 

 徳川家が天下を取るためのターニングポイントになった場所が、なんと、ここだそうなのですよ。




 

 戦国のオールスターキャストが、ここに勢ぞろいしたかと思うと鳥肌が立ちますな。

 

 ほかにも、小山氏の本拠地になったこともある国の史跡・鷲城や今も市内に土塁が残る小山氏の城館・神鳥谷曲輪跡など、見どころが目白押し!

 

関東の歴史ウォーキングの醍醐味が味わえる続きは、是非、​​こちら​​をご覧いただければ幸いです。

 

​​おもしろ歴史ウォーキング 最新関東編​​」




 

(参考)

目次より

第1章 絶景とスリルに満ちた駅伝歴史ハイクで、エメラルドの伝説に挑む 埼玉県小川町
 1.新春恒例の駅伝ハイクin埼玉県小川町 
 2.第1中継所は、名前負けしない眺望の金勝山
 3.第2中継所は、エメラルドグリーンの天王沼
 4.過去を思い出す薄暗い杉林を貫く九十九折りの山道
 5.第3中継所は、360度の大パノラマの官ノ倉山と石尊山
 6.フィールドアスレチック好きにはたまらない鎖場がある
 7.第4中継所は、埼玉県最大級の方墳・穴八幡古墳
 8.駅伝ハイクのゴールは、住宅地に奇跡的に残る中城跡

第2章 美しい花々と緑にあふれる智光山公園と日本三大夜戦にも関わった柏原城を歩く 埼玉県狭山市
 1.広大な芝生広場とさまざまな花に出会える狭山稲荷山公園
 2.大河ドラマの名シーンを今に伝える影隠地蔵
 3.53.8ヘクタールの敷地に、動物園や植物園などの施設が点在する智光山公園
 4.花菖蒲園と都市緑化植物園は、美しい花々と緑がいっぱい
 5.関東管領・上杉憲政が半年間も陣を敷いた柏原城
 6.北条氏飛躍のターニングポイントになった三ツ木原古戦場跡

第3章 航空の町・所沢は、飛行機やヘリコプターだけでなく、伝説や歴史スポットもいっぱい 埼玉県所沢市
 1.日本の航空発祥の地・所沢
 2.南北朝時代の武将の伝説が残る薬王寺
 3.春には見事な桜並木が楽しめる東川沿いの遊歩道
 4.関東一の木造閻魔像がある長栄寺
 5.日本初の航空機専用飛行場の跡に作られた所沢航空公園
 6.50ヘクタールの広さの園内に、航空関連のアイテムがいっぱい
 7.歴史的な飛行機やヘリコプターが満載の所沢航空発祥記念館
 8.戦後初であるとともに、唯一の国産旅客機YS-11

第4章 鎌倉時代から続く栃木の名門・小山氏ゆかりの城跡、神社仏閣を歩く 栃木県小山市
 1.都心からのアクセスが良く、魅力的な歴史スポットが満載の小山
 2.小山氏の菩提寺であり、境内に残る土塁や空堀が見事な天翁院
 3.藤原秀郷の子孫といわれる名門小山氏の居城・小山城
 4.戦国オールスターキャストの小山評定所跡と将軍家の宿泊所であった小山御殿
 5.須賀神社と思川沿いの散歩道
 6.小山氏の本拠地になったこともある国の史跡・鷲城
 7.今も土塁が残る小山氏の城館・神鳥谷曲輪跡

第5章 観光スポットとしての期待が高まる戦国の城のツートップ・津辺城と成東城 千葉県山武市
 1.山武市の呼び方を知っていますか?
 2.駅から歩いて行ける戦国時代の魅力的な城が2つも
 3.台風15号の被害で、さらに難攻不落になった津辺城
 4.倒木と複雑な縄張りに阻まれ、攻城戦に敗北
 5.訪れるたびに新たな発見がある成東城
 6.推定本丸と推定二の丸の謎

第6章 眺望バツグンの波切不動尊と「野菊の墓」の作者ゆかりの土地を歩く 千葉県山武市
 1.清水の舞台のような建物が目を引く波切不動尊
 2.天平、平安時代のもっとも有名な僧ゆかりの寺院 
 3.お参りするのを忘れるほどの見事な眺望
 4.日本初の天然記念物に指定された食虫植物群落がある
 5.名作の主人公の銅像が印象的な伊藤左千夫記念公園
 6.野菊の墓の雰囲気を今に残す伊藤左千夫の生家
 7.野菊の墓の作者の意外な前職に驚く山武市歴史民族資料館

第7章 東京近郊のラビリンス、北総線沿線の歴史・絶景スポットを歩く 千葉県松戸市・市川市
 1.住みやすさで人気上昇中の北総線沿線
 2.迷宮の地図のようなウォーキングガイド
 3.川が流れていない場所にある橋をさがせ
 4.広島の厳島神社のミニ鳥居が印象的な神社がある
 5.単独の貝塚としては日本で一番規模が大きいと言われる曽谷貝塚
 6.畑や原っぱに、縄文時代の白い貝殻が散らばる

第8章 平将門伝説に彩られた土地と尾瀬の湿原をイメージできる大町公園を歩く 千葉県市川市 
 1.平将門にまつわる伝承とゆかりのお寺
 2.万葉集にちなむ植物が楽しめる市川市万葉植物園
 3.さまざまな古刹にみられる現代との接点
 4.平将門築城伝説もある戦国の城・大野城
 5.ダウンタウンの「笑ってはいけない」に似た伝統行事がある駒形大神社
 6.動植物園、アスレチックなど魅力満載の大町公園
 7.尾瀬の湿地帯の木道を歩く気分が味わえる

第9章 クレヨンしんちゃんだけじゃない! 歴史スポット満載の宿場町・粕壁を歩く 埼玉県春日部市
 1.日光道中四番目の宿場町・粕壁
 2.江戸時代の粕壁宿にタイムスリップできる春日部市郷土資料館
 3.歴史アイテムを堪能できる宿場町そぞろ歩き
 4.巨大なモニュメントとライトアップが楽しい古利根公園橋
 5.南北朝時代の非業の武将、春日部重行の墳丘が残る最勝院
 6.春日部氏の居館跡に建つ春日部の総鎮守・八幡神社

 







最終更新日  2020年06月13日 14時01分00秒
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