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ビジネス便利屋兼ライター 永嶋信晴のブログ

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2020年07月11日
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カテゴリ:国内旅行365

こんにちは。

 

今回も、4月発売の最新刊 「​​おもしろ歴史ウォーキング 最新関東編​​​」からのネタです。



 

ご紹介するのは、第6章の『 眺望バツグンの波切不動尊と「野菊の墓」の作者ゆかりの土地を歩く 千葉県山武市 』

 

諸事情があって、冒頭の部分だけですが…。

 

すべての記事は、​こちら​ですよ。

 

是非、本書もご覧いただければ幸いです。

 

ちなみに記事は、20201月に行った時のもの。取材した頃のように、何の心配もなく出歩ける日が返ってくることを祈っています。 

 

 

1.清水の舞台のような建物が目を引く波切不動尊

 

 今回も、山武市内を歩きます。成東城跡を堪能したあと、再びヘアピンカーブを通って市街へ。

 

 本行寺という、コンパクトな庭が美しいお寺にお参りした後、昭和にタイムスリップしたような懐かしい雰囲気の商店街を歩きます。



 しばらく歩くと、朱塗りのあざやかな門が現れました。



 門をくぐった先には、小ぶりな丘があり、その中腹には特徴的な建物が…。


 

露出した大岩の上にダイナミックに突き出るような形。清水の舞台を小さくしたような外観ですな。ちなみにこれを、懸崖造りというらしい。

 

鮮やかな赤色で、一見、新築されたように見えます。ただ、江戸時代に作られた建物を現代まで改築を加えながら守り続けてきたのですか。

 

 「波切不動尊」と呼ばれており、正式には、「長勝寺」と言うのですな。「波切不動」のネーミングは、江戸時代、漂流した漁船を寺の灯りが導いて、無事に難を逃れたことに由来するらしい。

 

  その灯りが、荒波を切り裂いて、海上を走ったという言い伝えがあるそうです。 

 

2.天平、平安時代のもっとも有名な僧ゆかりの寺院 

 

この寺の縁起によれば、創建は天平時代の731年で、行基が東国を訪れたことに始まるらしい。この付近の海で難破する船が多いことから、海難除けとして不動尊像を作り、一寺を建てたのですか。

 

平安時代の初めになって、弘法大師がこの地を訪れ、現在の場所に寺を移したと言われています。

 

行基と弘法大師という、それぞれの時代を代表するお坊様に関連があるとはすごいですね。

 

早速、お参りせねばと、岩山に作られた階段を上ります。

 

階段の途中には、弘法大師の袈裟掛け石と硯石がありました。私が訪れるお寺には、弘法大師ゆかりの伝説が残っているところが多い。それだけ、西国はもちろん東国も数多く歩き回られたのですね。ウォーキングのカリスマという一面も尊敬するのでした。

 

 中腹には、古いお堂があり、そこには、「ぼけにかつ」という紙を持ったお坊さんのイラストがあります。



 私は、体力的にはまだ大丈夫だと感じていますが、最近、物忘れに不安が出てきたのを思い出しました。

 

 ボケ封じのために、しっかりとお参りしたのは言うまでもありませぬ。

 

3.お参りするのを忘れるほどの見事な眺望

 

 そこから、本堂まで急な階段を上ります。下からお堂を見上げると、柱がたくさん並ぶ様子は、まさにミニ清水の舞台。


 

 本堂の周りは回廊になっていて、そこからは、街が一望できました。


 

 遥かかなたに、太平洋の大海原がぼんやり霞んで見えます。



 ちなみに、この本堂がある石塚山は、標高約30メートル。中腹にあるということで、お堂の高さはもう少し低くなるまず。都心だったら、この山より高いビルはたくさんあるでしょう。



 周りに高層ビルがない風景は、写真で見た昭和30年代の東京をイメージしてしまいます。

 

 回廊に立っているときは気づかなかったですが、板一枚下には何もない。傍から見ると、かなりスリルを感じてしまいますな。


 

社殿の背後には、千葉県天然記念物に指定されている石塚の森という自然林がありました。



 解説板によると、岩山の上に発達したスダジイ林で、スダジイの平均樹高は715メートル。それが南斜面に密生し、北斜面にはアラカシやアカガシなどのカシ類、東斜面にはイロハカエデ、 ムクノキ、エノキなどの落葉広葉樹など、さまざまな木が自生しているらしい。

 

 申し訳ないですが、文系人間としてはあまり植物には詳しくありませぬ。

 

 興味があるのは、成東城の近くに、見事な眺望の高台が存在すること。物見櫓とか作られていなかったかなと痕跡を探したのですが、よくわかりませんでした。

 

 もっとも標高は、成東城のほうが少し高いので、わざわざ見張り所を置くニーズは少ないかもしれませんが…。

 

絶景に大満足して、再び急な階段を下り、門をくぐって次の目的地へ行こうとしたとき、大失態を演じてしまったのに気付きました。

 

本堂に、お参りし忘れた…。

 

眺望に満足して、回廊をぐるっと、歩いただけで降りて来てしまったのでした。お寺にお参りするのが目的だったのに…。

 

先ほど書いたように、本堂に安置されている不動明王は、奈良時代の僧行基が彫ったと伝えられています。前回、来た時はしっかりお参りしたと思いますが、仏像の記憶はほとんどありません。

 

 もう一度、岩山を登ろうかと悩んだのですが、この先も歩かないといけないので仕方なく断念。

 

 門のところからのお参りを余儀なくされたのでした。

 

 それにしても、お寺に来て、お参りを忘れるとは…。

 

 先ほどのボケ封じは、当日は効力がないのかもしれないと思ったのでした。

 

4.日本初の天然記念物に指定された成東・東金食虫植物群落がある

 

 山武市の観光スポットで忘れてならないのが、天然記念物に指定されている食虫植物群落地があること。

 

 今回は、津辺城へ行ったので、残念ながらここへは行けませんでした。ただ、前回訪れて、そこへ行くまでの道が魅力的だったので、ご紹介しておきましょう。

 

(以下、「​おもしろ歴史ウォーキング 最新関東編​」に続く)

 

 このあと、伊藤左千夫記念公園で、「野菊の花」の主人公の民さんと政夫の銅像に出会います。



 伊藤左千夫が後世に大きな名を残したのは、43歳のとき書いた「野菊の墓」の存在があるからでしょう。

 

 「野菊の花」と言っても、現代の若者は知っていますかね。私たちの年代も怪しかったのですが、あるアイドル歌手が映画で民さんを演じたことで、一気に知名度がアップしました。

 

 ここ山武市は、伊藤佐千夫の故郷であり、今も生家が残っているのですよ。生家の隣には、山武市歴史民族資料館があり、2階の常設展示室には、伊藤左千夫の生涯や作品、遺品などが展示されています。


 

 ここで私が目を引いたのは、彼の風貌と作家になる前の職業でした。作品の内容から、作者をイメージすることはできない、と…。

 

関東の歴史ウォーキングの醍醐味が味わえる続きは、是非、​​こちら​​をご覧いただければ幸いです。

 

​​おもしろ歴史ウォーキング 最新関東編​​」



 

(参考)

目次より

第1章 絶景とスリルに満ちた駅伝歴史ハイクで、エメラルドの伝説に挑む 埼玉県小川町
 1.新春恒例の駅伝ハイクin埼玉県小川町 
 2.第1中継所は、名前負けしない眺望の金勝山
 3.第2中継所は、エメラルドグリーンの天王沼
 4.過去を思い出す薄暗い杉林を貫く九十九折りの山道
 5.第3中継所は、360度の大パノラマの官ノ倉山と石尊山
 6.フィールドアスレチック好きにはたまらない鎖場がある
 7.第4中継所は、埼玉県最大級の方墳・穴八幡古墳
 8.駅伝ハイクのゴールは、住宅地に奇跡的に残る中城跡

第2章 美しい花々と緑にあふれる智光山公園と日本三大夜戦にも関わった柏原城を歩く 埼玉県狭山市
 1.広大な芝生広場とさまざまな花に出会える狭山稲荷山公園
 2.大河ドラマの名シーンを今に伝える影隠地蔵
 3.53.8ヘクタールの敷地に、動物園や植物園などの施設が点在する智光山公園
 4.花菖蒲園と都市緑化植物園は、美しい花々と緑がいっぱい
 5.関東管領・上杉憲政が半年間も陣を敷いた柏原城
 6.北条氏飛躍のターニングポイントになった三ツ木原古戦場跡

第3章 航空の町・所沢は、飛行機やヘリコプターだけでなく、伝説や歴史スポットもいっぱい 埼玉県所沢市
 1.日本の航空発祥の地・所沢
 2.南北朝時代の武将の伝説が残る薬王寺
 3.春には見事な桜並木が楽しめる東川沿いの遊歩道
 4.関東一の木造閻魔像がある長栄寺
 5.日本初の航空機専用飛行場の跡に作られた所沢航空公園
 6.50ヘクタールの広さの園内に、航空関連のアイテムがいっぱい
 7.歴史的な飛行機やヘリコプターが満載の所沢航空発祥記念館
 8.戦後初であるとともに、唯一の国産旅客機YS-11

第4章 鎌倉時代から続く栃木の名門・小山氏ゆかりの城跡、神社仏閣を歩く 栃木県小山市
 1.都心からのアクセスが良く、魅力的な歴史スポットが満載の小山
 2.小山氏の菩提寺であり、境内に残る土塁や空堀が見事な天翁院
 3.藤原秀郷の子孫といわれる名門小山氏の居城・小山城
 4.戦国オールスターキャストの小山評定所跡と将軍家の宿泊所であった小山御殿
 5.須賀神社と思川沿いの散歩道
 6.小山氏の本拠地になったこともある国の史跡・鷲城
 7.今も土塁が残る小山氏の城館・神鳥谷曲輪跡

第5章 観光スポットとしての期待が高まる戦国の城のツートップ・津辺城と成東城 千葉県山武市
 1.山武市の呼び方を知っていますか?
 2.駅から歩いて行ける戦国時代の魅力的な城が2つも
 3.台風15号の被害で、さらに難攻不落になった津辺城
 4.倒木と複雑な縄張りに阻まれ、攻城戦に敗北
 5.訪れるたびに新たな発見がある成東城
 6.推定本丸と推定二の丸の謎

第6章 眺望バツグンの波切不動尊と「野菊の墓」の作者ゆかりの土地を歩く 千葉県山武市
 1.清水の舞台のような建物が目を引く波切不動尊
 2.天平、平安時代のもっとも有名な僧ゆかりの寺院 
 3.お参りするのを忘れるほどの見事な眺望
 4.日本初の天然記念物に指定された食虫植物群落がある
 5.名作の主人公の銅像が印象的な伊藤左千夫記念公園
 6.野菊の墓の雰囲気を今に残す伊藤左千夫の生家
 7.野菊の墓の作者の意外な前職に驚く山武市歴史民族資料館

第7章 東京近郊のラビリンス、北総線沿線の歴史・絶景スポットを歩く 千葉県松戸市・市川市
 1.住みやすさで人気上昇中の北総線沿線
 2.迷宮の地図のようなウォーキングガイド
 3.川が流れていない場所にある橋をさがせ
 4.広島の厳島神社のミニ鳥居が印象的な神社がある
 5.単独の貝塚としては日本で一番規模が大きいと言われる曽谷貝塚
 6.畑や原っぱに、縄文時代の白い貝殻が散らばる

第8章 平将門伝説に彩られた土地と尾瀬の湿原をイメージできる大町公園を歩く 千葉県市川市 
 1.平将門にまつわる伝承とゆかりのお寺
 2.万葉集にちなむ植物が楽しめる市川市万葉植物園
 3.さまざまな古刹にみられる現代との接点
 4.平将門築城伝説もある戦国の城・大野城
 5.ダウンタウンの「笑ってはいけない」に似た伝統行事がある駒形大神社
 6.動植物園、アスレチックなど魅力満載の大町公園
 7.尾瀬の湿地帯の木道を歩く気分が味わえる

第9章 クレヨンしんちゃんだけじゃない! 歴史スポット満載の宿場町・粕壁を歩く 埼玉県春日部市
 1.日光道中四番目の宿場町・粕壁
 2.江戸時代の粕壁宿にタイムスリップできる春日部市郷土資料館
 3.歴史アイテムを堪能できる宿場町そぞろ歩き
 4.巨大なモニュメントとライトアップが楽しい古利根公園橋
 5.南北朝時代の非業の武将、春日部重行の墳丘が残る最勝院
 6.春日部氏の居館跡に建つ春日部の総鎮守・八幡神社






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最終更新日  2020年07月11日 13時09分56秒
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